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沖縄慰霊の日 住民の祝祭日に関する立法

2022-06-23 04:00:00 | 気になる 沖縄

 本日、6月23日は沖縄慰霊の日である。

 現在は沖縄県独自の記念日である。第二次世界大戦中、日本軍の司令部が自決、組織的戦闘が終結したとされている日が、6月23日であることによる。
 沖縄(琉球)には、返還前から独自の祝日「慰霊の日」が定められていたが、それは最初から6月23日ではない。

 

 琉球政府立法第85号
 公布日:1961年7月24日
 施行日:1961年7月24日(公布日)

 公布以後の改正
 住民の祝祭日に関する立法の一部を改正する立法(1965年立法第6号)


立法院の議決した住民の祝祭日に関する立法に署名し、ここに公布する。
一九六一年七月二十四日
行政主席 大田政作
立法第八十五号
琉球政府立法院は、ここに次のとおり定める。

住民の祝祭日に関する立法

第一条
 自由と平和を求めてやまない琉球住民は、美しい風習を育てつつ、よりよき社会、より豊かな生活を築きあげるために、ここに住民こぞって祝い、感謝し、又は記念する日を定め、これを「住民の祝祭日」と名づける。

第二条
 「住民の祝祭日」を次のように定める。

元日 一月一日
 年のはじめを祝う。

成人の日 一月十五日
 おとなになったことを自覚し、みずから生き抜こうとする青年を祝いはげます。

春分の日 春分日
 自然をたたえ、生物をいつくしむ。

琉球政府創立記念日 四月一日
 琉球政府の創立を記念し、琉球の発展を期する。

天皇誕生日 四月二十九日
 天皇の誕生日を祝う。

こどもの日 五月五日
 こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかる。

母の日 五月第二日曜日
 母の苦労を慰め、その恩に感謝する。

慰霊の日 六月二十二日
 沖縄戦の戦没者の霊を慰め、平和を祈る。

お盆の日 旧暦七月十五日
 祖先の霊に供養を行い、冥福を祈る。

としよりの日 九月十五日
 老人の福祉について関心を高め、明るく豊かな生活ができるよう推進する。

秋分の日 秋分日
 祖先をうやまい、なくなった人々をしのぶ。

体育の日 十月第二土曜日
 スポーツを盛んにし、健康を祝う。

文化の日 十一月三日
 自由と平和を愛し、文化をすすめる。

勤労感謝の日 十一月二十二日
 勤労をたっとび、生産を祝い、住民たがいに感謝しあう。

第三条
 「住民の祝祭日」は、休日とする。

附則
 この立法は、公布の日から施行する。


 1961年(昭和36年)の制定で、全体的に本土の「国民の祝日に関する法律」による祝日に近いものである。
 「母の日」が祝日であること、「体育の日」が本土より先に祝日*とされていることは注目すべきである。また、「慰霊の日」が6月22日である。これは1965年に、以下のように改正された。

 第二条
 こどもの日 五月五日
 こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかる。

 憲法記念日 五月三日
 日本国憲法の施行を記念し、沖縄への適用を期する。

 こどもの日 五月五日
 こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかる。

 憲法記念日の追加である。

 慰霊の日 六月二十二日

 慰霊の日 六月二十三日

 日付の変更である。
 現在沖縄県の慰霊の日は、6月23日である。

+++++ +++++

 *「体育の日」は1966年(昭和41年)に制定。1999年(平成11年)までは10月10日である。

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 ’22-06-04、「琉球政府職員の休日に関する立法

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