![]() |
東京の片隅にある古い一軒家で一緒に暮らす、美咲(広瀬すず)、優花(杉咲花)、さくら(清原果耶)。それぞれが仕事や学校に向かい、お互いを思いやりながら、他愛のないおしゃべりをして過ごすという自由気ままな生活を12年にわたって送っている。強い絆で結ばれている3人だったが、全員が誰にも言えない片思いを続けていた。 |
広瀬すず、杉咲花、清原果耶が出る。やはり見る。
Trailerに使われている劇中歌、非常に印象的。
+++++ +++++
片思い世界
・・・誰が誰に?
ものがたりの最初、少し分かりにくい。
美咲はバスの中である男性を見つける。
美咲とさくらは、彼と女友だちが出かけたピアノコンサートについて行く。さくらはあることから感情が爆発、ステージに上がり、女友だちを激しく非難する。美咲はさくらをステージから下ろそうとする。誰も2人に気づかない。このあたりで『何か変だ、もしかして』と感じた。
以下ネタバレです。見ていない人は、ここで引き返して下さい。
美咲、優花、さくらはこの世の者ではない。 「片思い」は3人の現実世界の《誰か》への思い。 美咲は合唱団に自分を誘ってくれたピアノの高杉典真(横浜流星)への思い。事件のため、典真はピアノから離れた。彼女は典真をバスで見つけた。 3人は現実世界を見ることができるが、アクセスはできない。こちらからは、彼女たちの存在は見えない。 |
3人はそれぞれ自分の思いを伝えたい。
美咲は典真へ。自分のせいで美咲が...という彼への思い。
優花の再会した母へ。再婚し妹が生まれたこと。自分の生きていたことへの思い。
さくらは殺人犯へ。あまりにも理不尽な死への怒り。
現実世界でも12年の月日が流れ、それぞれの人生が進んでいる。それは彼女たちの命を奪った犯人も、なのだ。
見ていて苦しい。
+++++ +++++
3人はあるラジオ放送から、ひょっとしたら現実世界に戻れると考え行動を起こす。でも、そうはならなかった。
現実世界では失われた命。でも、残された者が覚えている限り、それはどこかに必ず存在する。そんなメッセージを感じた。本作、外国向けタイトルは「Unreachable」(「とどかない...」の意味)である。
+++++ +++++
3人...やっぱりすごい。