全英連参加者のブログ

全英連参加者の、言葉やその他諸々についての雑感... 不定期更新です。

トラペジウム

2024-05-25 04:00:00 | 全英連参加者 2024

トラペジウム ポスタービジュアル アイドルを夢見る15歳の女子高生・東ゆうは夢をかなえるため、「SNSはやらない」「東西南北の美少女を仲間にする」など四つの条件を自らに課して高校生活を送っている。自分が暮らす地域以外の高校へ積極的に足を運び、3人の少女と友達になった彼女は、文化祭などを通じて結束を強めていく。
 やがて注目を浴びるようになった彼女たちはテレビ出演などのチャンスをつかみ、アイドルデビューのプロジェクトが始動。しかし夢に向かって走り続ける中、ゆうは大きな試練に直面する。


 原作が元乃木坂46の高山一実氏である。大きな夢をもつ主人公東ゆうの青春・成長物語(?)だと思う。トラペウムとは不等辺四角形、もしくは台形のこと。東西南北の美少女の関係性を示しているのかなと考えて出向いた。原作者インタビューによれば、オリオン大星雲の四つの星のあつまりの名称とのこと。
 ・・・直感は当たらずとも遠からずである。

 ぼくは高山一実さんを、ほとんど知らない。
 お顔と名前は一致する。バラエティー番組などで見かけたとき、機転の利くコメントができる人だと感じたくらいである。著作があることは前から存じ上げていた。
 何の根拠もないが、NEWSの加藤シゲアキ氏の「オルナネート」か、彼女の「トラペジウム」が映画化されるのではないかという感覚がここ数年続いていた。不思議な感じである。


 東の星:東ゆう(城州東高校1年生,15)
 本作の主人公、かなり思い込みが強く、本人が言うように、イヤな性格のキャラクターである。

 西の星:大河くるみ(西テクノ工専2年生,16)

 南の星:華島蘭子(聖南テネリタス女学院2年生,16)

 北の星:亀井美嘉(城州北高校1年生,15)

 主人公ゆうが「アイドルになる」という夢(野望)をかなえるために蘭子、くるみ、美嘉を巻き込んで様々なことをしていく。マスコミ(TV)の目にとまり、テレビ出演、アイドルデビューにつながり、めでたしめでたし。。。に、ならないものがたりである。
 夢の実現に近づくにつれ、ゆうの立ち振る舞い、精神状態は独善的になり始める。方向性が徐々にズレ始める四人、普通の高校生ならば何も問題にならないことも、自己規制をしなければならない。急激な環境の変化に情緒が安定せず、壊れていく者も出る。そして、ゆうが目指していた、「東西南北(仮)」というグループの本格デビューもなくなる。その後が見せ所だろう。

 他の三人はふみ台
 ゆうが目指すものを追えば追うほど、その様子が見えてくる。これは「痛い」部分である。きっとこんなお話しが、現実世界でもはいて捨てるほどあるのだろう。そんな風に見えてくる。原作者の周り、もしくは本人にも起きたことなのかなと思える場面である。
 四人は解散後、一先ず普通の高校生に戻る。ゆうは自分の当初の夢を追い続けていく。ややネタバレだが、ラスト近くで「〇〇大陸」(風)のインタビューシーンも出てくる。アイドルかどうかはわからないが、彼女は20代半ばで「テレビに出る人」としては成功者になる。他の三人もそれぞれ別の人生を歩みつつある。


 こんなことあるんだろうなあ。。。終映後そんな感覚を強く感じた。ただ、劇場作品としては上映時間が何か違う気がした。季節ごと(四回シリーズ)TVアニメだと、もっとはまりそうだ。

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