Ｄ・ウイリアムズから何年なのだろう

　'22～’23年のNFL優勝決定戦・スーパーボウル、カンザスシティーとフィラデルフィアのエースQBは、歴史上初めて二人とも「黒人選手」である。あのダグラス・ウイリアムズから何年だろうか。そんなことを考えて、ニュース検索をした。

　NPRというサイトで、こんな記事にぶつかった。

　No matter who wins, the first Super Bowl with 2 Black quarterbacks will make history
　^{（どちらが勝つとしても、二人の黒人ＱＢがスーパーボウルの歴史を作る）}

　A couple Sundays ago, Doug Williams was watching football.　He wasn't rooting for any of the teams, exactly, in the NFL's two conference championship games, the winners of which would advance to the Super Bowl.
　Instead, he said, he was rooting for two players: Jalen Hurts and Patrick Mahomes, the starting quarterbacks of the Philadelphia Eagles and Kansas City Chiefs, respectively — both of whom, like Williams, are Black.

　記事にはウイリアムズがスーパーボウルに進出、優勝してから35年と出ていた。

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　かつてNFLQBの資質（？）とされたことが三つ存在したと思う。その中の二つは「高身長」と「右利き」だ。
　身長は、小柄（6㌳超）でも、スピード（走力）でチームを牽引する「モバイルQB」が21世紀になり目立ちはじめ、近年は高身長が第一の条件からはずれている。もちろん高い方がいいのだが、絶対とは見なされないようだ。
　右利き（利き腕）については、あまり変わらない。左利きが相変わらず少ない。’22年シーズンは、マイアミのタゴヴァイロア1人だろうか。人口比で見れば左利きは少ない。それでも32チームでエースQBが1人というのは少ない。
　三つ目は、暗黙の要求事項「白人であること」だろう。黒人がQBとしてプロを目指すことには障害が存在した。様々な理由（いいわけ）があるが、これは事実だろう。現在もNFLの黒人QBの割合は、他のポジション比較すると小さい。それがスーパーボウル出場チームのエースQBが、2人とも黒人というところまで来た。両チームQBのインタビューも記事も読むことができた。まさに歴史的なことだろう。

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　このようなことがニュースにならない日、いつ来るのだろう。

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［追記，’23-02-13］
　NFLQBの平均身長は188センチ。
　チーフスQBマホームズは188センチ、イーグルスQBハーツは185センチである。なお、ウイリアムズは193センチで、これは現在でもかなりの高身長に属する。