全英連参加者のブログ

全英連参加者の、言葉やその他諸々についての雑感... 不定期更新です。

JUNK HEAD

2021-05-12 04:00:00 | 全英連参加者 2021
JUNK HEAD poster visual  環境破壊が止まらず、もはや地上は住めないほど汚染された。人類は地下開発を目指し、その労働力として人工生命体マリガンを創造する。ところが、自我に目覚めたマリガンが人類に反乱、地下を乗っ取ってしまう。
 それから1600年 - - -
遺伝子操作により永遠と言える命を得た人類は、その代償として生殖能力を失った。そんな人類に新種のウイルスが襲いかかり、人口の30%が失われる。絶滅の危機に瀕した人類は、独自に進化していたマリガンの調査を開始。政府が募集した地下調査員に、生徒が激減したダンス講師の“主人公”が名乗りを上げる。(作品Websiteより)

 長編SFストップモーション・アニメーション映画
 堀貴秀監督が全編をほぼ一人で、約7年間かけて作り上げた作品
 個人制作
 大掛かりなセット

 ・・・時節柄見に行くべきか悩んだが、8日に出かけた。劇場は初訪問の「TOHOシネマズ ららぽーと富士見」である。

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 何を見たいかで評価の分かれる作品
 ものがたりを中心に考えると、比較的ありがちな作品となるだろう。映像を中心に考えると、アメージングと言える作品だろう。終映後そんな感じがした。
 ものがたりとしては「新種のウイルス」という言葉がささるが、何もCOVID-19に寄せたわけではない。主人公は調査員として、地下世界に赴く。彼の「落ちた」世界には、異形の存在・マリガンがいる。そこで不死である自分の「死・消滅」を意識し、マリガンと交流。なんとか存在し続けること自体が、冒険に見えた。なお、人類もマリガンも観客にわかる言葉を話さない。字幕が出るが、音だけでも何となく感情が伝わるから不思議だ。
 映像を中心に考えると、ものがたりの中心キャラクターのマリガン「3バカ兄弟」の存在が大きいと思う。作品中、怪しいの、凶暴なの、ずるいの等々の異形の存在がそこここに登場し、動き回る。3バカ兄弟が出てくると何となく和む。

 評価、、、わかれるだろうな。

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 3バカ兄弟
 上映中からどこかで見たようなキャラクターだと感じていた。決してパクリとか言うことではなく、デザインの異様さ、動きの不思議さにdéjà vuを感じたのだ。「富岡聡さんの「SiNK」のキャラクターに似ている?」と思い、YouTubeで見てみたが、全然違った。(苦笑)
 ただ、キャラクターの異様さは、同じように印象的だと思う。
 本作は3部作
 JUNK WORLD~本作~JUNK ENDなので、これから本作の前後を作ることになる。2作で何年かかるのだろうか。公開されたら見たい。
 エンドロール
 堀貴秀だらけである。
 メイキングが流れる。想像以上にセットが小さい。


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