長編SFストップモーション・アニメーション映画
堀貴秀監督が全編をほぼ一人で、約7年間かけて作り上げた作品
個人制作
大掛かりなセット
・・・時節柄見に行くべきか悩んだが、8日に出かけた。劇場は初訪問の「TOHOシネマズ ららぽーと富士見」である。
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何を見たいかで評価の分かれる作品
ものがたりを中心に考えると、比較的ありがちな作品となるだろう。映像を中心に考えると、アメージングと言える作品だろう。終映後そんな感じがした。
ものがたりとしては「新種のウイルス」という言葉がささるが、何もCOVID-19に寄せたわけではない。主人公は調査員として、地下世界に赴く。彼の「落ちた」世界には、異形の存在・マリガンがいる。そこで不死である自分の「死・消滅」を意識し、マリガンと交流。なんとか存在し続けること自体が、冒険に見えた。なお、人類もマリガンも観客にわかる言葉を話さない。字幕が出るが、音だけでも何となく感情が伝わるから不思議だ。
映像を中心に考えると、ものがたりの中心キャラクターのマリガン「3バカ兄弟」の存在が大きいと思う。作品中、怪しいの、凶暴なの、ずるいの等々の異形の存在がそこここに登場し、動き回る。3バカ兄弟が出てくると何となく和む。
評価、、、わかれるだろうな。
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3バカ兄弟
上映中からどこかで見たようなキャラクターだと感じていた。決してパクリとか言うことではなく、デザインの異様さ、動きの不思議さにdéjà vuを感じたのだ。「富岡聡さんの「SiNK」のキャラクターに似ている?」と思い、YouTubeで見てみたが、全然違った。(苦笑)
ただ、キャラクターの異様さは、同じように印象的だと思う。
本作は3部作
JUNK WORLD~本作~JUNK ENDなので、これから本作の前後を作ることになる。2作で何年かかるのだろうか。公開されたら見たい。
エンドロール
堀貴秀だらけである。
メイキングが流れる。想像以上にセットが小さい。