気象病患者の僕・全英連参加者は、微頭痛もちなのです。
梅雨入りしてから頭が痛い。今日もつらかった。
答申が出ましたね。
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以前、『「職業教育学校」という名称になりそうです。』で取り上げた新しい学校種にかかる答申が中教審からでた。「専門職業大学」という名称で、2019年度の開学を目指すとのこと。
5月末に新聞各紙が取り上げていた。
後追い記事、ブログの記事等を読んでみた。僕のブログにも検索がかかっていたようだ。そろそろ感想をまとめようと思う。
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答申概要
制度の運用(学生受入)開始は2019年。大学の種類が増えるのは1964年の短期大学の制度化以来、55年ぶり。
調理師やプログラマーなどの専門技術を持つ人材の育成を強化することを目的とし、職業教育に特化した新しい種類の大学。
専門技能と教養の両方を育み、現場で中核を担う人材を養成する。
変化に対応して「現場レベルの革新を引っ張る人材の育成が課題」となると指摘。
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新しい種類の大学のありよう
①幅広い教養を学ぶ大学
②技能に特化している専門学校
↓
これらとは別の高等教育機関が必要。
新大学(校種)の名称は「専門職業大学」などと例示。
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最初この①でも②でもない「別の高等教育機関」として校種の構想が報道された時、IT分野のことだと思ったが、「調理師」や「プログラマー」など専門技術ということになったようだ。
・・・「など」がどこまで拡大するのだろう。
教育課程も①や②と違いをつける(差別化を図る)ために、以下のようにする。
(1)教員のうち4割以上を、当該分野の実務経験が5年以上ある「実務家教員」にする。
(2)2卒業単位の3~4割以上を実習科目にし、企業での実習(4年制なら600時間以上)も義務づける。
・・・これで、ホントに差別化が図れるのかな。
学位に関しては、2~3年制は「短期大学士」、4年制なら「学士」の学位を卒業時に与える。
・・・大学ならば、そうなるだろう。「学士(専門職分野名称)」かな。
文部科学省のウェブサイトに掲出された審議会の議事録を見ると、この新校種は英文表記の場合「University」とするか否か、論議*があったようだ。つまり、Universityとするならば、「国際的通用性」の観点から考えるべきという意見である。委員の中にこの新しい校種を大学に含めることが、腑に落ちない人がいるとも読み取れた。
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今後は...
2017年の通常国会で学校教育法を改正、法改正ができた段階で大学の設置基準を改定する。
2018年に設置申請を受理、審査後「設置を可とするもの」が2019年に開設になる。
・・・現在の高校1年生の進路決定の時からである。
これで手を上げる学校があるかなあ。
これで進学希望の高校生に訴求力があるかなあ。
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*実践的な職業教育を行う新たな高等教育機関の制度化に関する有識者会議(第11回)議事録