そんなこたぁぬぁい。
暑い!!!
11日朝、職場で日本経済新聞を読んでいた。1面に「春秋」というコラムがあり、懐かしいものを取上げていた。
出だしだけ引用する。
「はい、パパ」。父親の号令一下、息子たちが人命救助のため飛び出していく。1960年代に放映された英国製SF人形劇「サンダーバード」の、おなじみの場面だ。往年の人気テレビ番組をテーマにした展示会が、きのう東京・お台場の日本科学未来館で始まった。
この展覧会、夏休み中に必ず出かけようと決めているものの一つである。でも、ここで書くのはそのことではない。
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日経「春秋」氏はご存じないかもしれない。国際救助隊を組織するジェフ・トレーシー(「春秋」氏のいうところの「パパ」)を、救助隊のサンダーバード各機パイロット等である彼の息子たちは、オリジナルの音源では、おそらく「パパ」とは呼んでいない。
僕が見た範囲のことで、絶対とはいえないが、ジェフへの返答はこんな言い方である。
”OK, Dad.”
”Yeah, Father.”
”(Al)right, Father”
”Yes, Sir.”
”FAB”
これらは、出動を命じられた時、現地司令官役長男スコットはじめ、兄弟たちが父の命令を理解したことを伝える言い方である。四つ目などはまさに「イエス、サー」である。五つ目は、一種の暗号で「了解」の意味で返事をする場合である。サンダーバードを最初に放送したNHKの吹き替えでは、これらが、「はい、パパ」であることが多いと思う。
放送から40年。春秋氏の記憶に残ったこの、「はい、パパ」という翻訳をした人に、大きな拍手を送りたい。当時、自分の父親母親をパパ、ママと呼ぶ割合は、現在よりも圧倒的に少なかったはずだ。いかにこの「パパ」という音が、強烈で、同時におしゃれに聞こえたかわかるような気がする。