三井不動産株式会社は、開発計画を公表後、鋭意事業を進めてまいりましたマレーシア・クアラルンプールにおける「(仮称)三井アウトレットパーク クアラルンプール国際空港(KLIA)」および台湾北部新北市における「(仮称)台湾林口アウトレット計画」両計画の建築工事に着手しましたので、お知らせいたします。
「(仮称)三井アウトレットパーク クアラルンプール国際空港(KLIA)」は、東南アジアにおける当社初のアウトレットモール事業であり、共同事業パートナーである「Malaysia Airports Holdings Berhad」との合弁会社「MFMA Development Sendrin Berhad」が事業主体となります。最終的には東南アジアにおける最大級のアウトレットモール施設へと拡張する予定です。第1期は、4月1日に着工し、2015年初頭に竣工、開業の予定です。
「(仮称)台湾林口アウトレット計画」は、台湾における当社グループ初の事業であり、共同事業パートナーである台湾大手のコングロマリット「遠雄(FarGlory)グループ」の中核企業「遠雄建設事業股有限公司」との合弁会社「三新奧特斯股有限公司」が事業主体となる台湾北部最大級のアウトレットモール計画です。4月25日に着工し、2015年後半に竣工、開業の予定です。
両計画においては、当社がこれまで日本国内の三井アウトレットパークをはじめとする商業施設や11年に海外初の商業施設として開業した中華人民共和国浙江省寧波市における「杉井アウトレット広場・寧波」で培ってきた施設の開発、テナントリーシング、運営などのノウハウを最大限に活かしつつ、現地の商慣習に合わせて開発を推進しております。
当社グループは、海外事業を成長分野の一つに位置づけ、アジアでは、中華人民共和国浙江省寧波市のアウトレットモール「杉井アウトレット広場・寧波」(杉杉集団合弁)に続き、「(仮称)ららぽーと上海金橋」(14年12月着工、2017年開業予定)の開発を進めています。また、シンガポールや中華人民共和国、近年はマレーシア、タイ、インドネシアでも住宅事業に参画し、事業展開しております。今後さらに東南アジアにおいて、経済成長と都市化の進展により需要が拡大する住宅分譲事業と、個人消費の成長を取り込める商業施設事業を中心に、事業の拡大を図っていくことを成長戦略の一つの柱としています。なお2012年に公表した2017年度までのグループ中長期経営計画「イノベーション2017」では、計画期間中に欧米・アジアにおいて約5,000億円の投資を行うことを表明しています。
【物件概要】
(1)「(仮称)三井アウトレットパーク クアラルンプール国際空港(KLIA)」
所在地 クアラルンプール国際空港敷地内
交通アクセス クアラルンプール市街地から車で約40分
事業主体 MFMA DEVELOPMENT SDN.BHD
(事業シェア:三井不動産株式会社70% Malaysia Airports Holdings Berhad(MAHB)30%)
事業形態 ファクトリーアウトレット
敷地面積 約180,000m2
店舗面積 第1期開業 約25,000m2 最終期開業後 約46,300m2
店舗数 第1期開業 約140店 最終期開業後 約260店
スケジュール 2014年4月1日第1期着工 2015年初頭第1期竣工・開業
<Malaysia Airports Holdings Berhad(MAHB)概要>
設立 1999年 従業員数 約7,500人
事業概要 クアラルンプール国際空港を含むマレーシア国内39空港の運営会社
完成予想パース