*東洋経済で日本の審査官に聴く、という特別記事で型式証明の審査について報道している、アメリカでの審査は相当の期間が掛かりそうである、ホンダのジェット機はGEとの共同生産であり、三菱に比較すれば、GEの生産部門が受ける審査が多く、それは審査のベテランクラス、チョット比較にはならない、三菱のMRJの審査期間は1年以上と見るべきだろう、
MRJが飛行試験の拠点としている県営名古屋空港のターミナル近くに、型式証明取得のための審査を担う国土交通省の「航空機技術審査センター」がある。2004年に6人で発足し、国交省職員のほか、民間企業で航空機の製造・整備を経験した人材も中途採用して現在は73人体制だ。
国産ヘリコプターの審査が業務の中心だったセンターにとって、MRJのような旅客機を一から審査するのは初めての経験。1962年に初飛行した国産旅客機「YS11」当時と比べて機体のシステムは複雑化し、審査項目も大幅に増えた。
経験の少なさを補うため、センターは設立以来、審査能力の向上に取り組んできた。なかでも力を入れてきたのが、審査経験が豊富な欧米の航空当局との交流だ。
04年から米連邦航空局(FAA)の専門家を招いて研修を10回程度実施。1回あたり15~30人が参加し、1~2週間かけて機体構造や機械システムなど専門分野ごとに講義を受けてきた。最近はより実践的な内容を学んでいる。センターの職員をFAAや米英の大学に派遣し、ソフトウエアの認証や解析を学ぶ研修も約30回実施し、今後も継続するという。
MRJの飛行試験は6日時点で19回に上り、飛行時間は累計で30時間を超えた。3月下旬には4日連続で飛行するなど、「順調に飛行試験を消化できている状態」(三菱航空機)という。
同社は早ければ夏にもMRJを米国に運び、モーゼスレイク(ワシントン州)を拠点にした飛行試験を本格化させる。センターもこれに合わせ、数週間から数カ月の期間で職員を米国に送り込む方針だ。
MRJはこれまで、機体の改修などの理由で顧客への引き渡し時期を4回にわたって延期してきた経緯がある。ANAホールディングスへの18年半ばの納期を守るうえで官民ともに総力を挙げた対応を迫られそうだ。(久永純也)
ホンダの米の型式取得には、*15/12/1の記事
型式証明の取得までに行われた各種試験では、米国内で70ヵ所以上の空港や試験施設が使用され、試験飛行時間は3,000時間を超えています。
米国ノースカロライナ州グリーンズボロ市にあるHACIの生産工場では、現在25機のHondaJetが最終組立工程にあり、年末に予定しているデリバリーを控えています。