燃費リッター60キロ 課題は価格、アクアが売れ過ぎ?
トヨタは、プリウスPHVの販売目標を年約4万台に設定し、11月末の予約開始から約3000台を受注した。内山田竹志副社長は「HVより燃費が良く、電池切れの心配がない。次世代車の柱だ」と説明する。
PHVは家庭用のコンセントに差し込んで充電できるのが最大の特徴だ。100ボルト電源なら3時間、200ボルトなら1時間半でフル充電できる。短距離は電気自動車(EV)として走り、それ以上はガソリンエンジンで走る。従来のHVよりも容量の大きいリチウムイオン電池を搭載し、大幅な燃費向上を実現した。ただ、ガソリン車に比べて価格が高く、一戸建て住宅でなければ駐車中に充電するのが難しいことなどが課題だ。トヨタ自は充電ステーションヲ1500拠点用意する、また充電ステーションを販売中、
一方、ホンダは12年後半に中型車「アコード」のPHVを発売予定だ。8月にも試作車で埼玉県などと実証実験を始める。三菱は12年度中に、スポーツ用多目的車(SUV)のPHVを発売する。プリウスPHVがHVベースなのに対し、EVをベースとし、通常時はエンジンを発電だけに使う。米ゼネラル・モーターズが「ボルト」を発売したほか、独BMWなどもPHVの市場投入を予定している。(鹿川庸一郎)
トヨタ自,KDDIと連携
au Wi-Fi、プリウス充電スタンド、1500ケ所や横浜市営地下鉄でも利用可能に
2012年01月31日 11:00
横浜市営地下鉄路線図。まずセンター北、センター南、新羽、川和町の4駅で利用可能になる
KDDI(au)のスマートフォン向け無料公衆無線LANサービス「au Wi-Fi SPOT」を利用できる場所がさらに拡大する。トヨタ自動車がプラグインハイブリッド車(PHV)向けに設置する充電スタンドや、横浜市営地下鉄の駅、市営バスの車内にもアクセスポイントの整備が進む。
「G-Station」 プリウスPHV向け充電スタンド
トヨタは家庭用電源から充電できるPHV「プリウスPHV」向けに、充電スタンド「G-Station」を販売している。
このスタンドは2012年3月末までに同社の販売店や集客施設に1500台を設置予定。ショッピングモールやファミリーレストランにも展開予定だ。
auの利用者は、G-Stationを設置した店舗、施設に近づくとau Wi-Fi SPOTでインターネットに接続できる。ほかの通信会社の無線LAN対応端末も接続可能という。
なお将来はトヨタ車そのものが無線LAN機能を備え、スタンドでの充電時に高精度な交通情報を共有して渋滞の回避、解消に役立てたり、カーナビゲーションの地図を更新したりする計画だ。
横浜市営地下鉄と市営バスにも
また横浜市営地下鉄の駅構内でもau Wi-Fi SPOTが利用可能になった。まずはセンター北、センター南、新羽、川和町の4駅で、その後順次拡大していく。
au Wi-Fi SPOTが使える場所の目印
横浜市営地下鉄は「ブルーライン」「グリーンライン」の2路線合わせて、1日約60万人が利用する交通機関で、今回の無線LAN導入によりauスマートフォンを使う人にとって大幅に利便性が高まるとしている。
auをはじめ携帯電話各社が競って進める地下鉄向けサービス拡充の一環と言える。auが出資するUQコミュニケーションズのWiMAX(ワイマックス)方式による高速通信サービス「UQ WiMAX」も2012年2月末から順次、地下鉄駅で利用可能になる。なお、すでにNTT東日本の「フレッツ・スポット」とNTTドコモの「Mzone(エムゾーン)」は導入済み。
さらに2012年2―4月は実証実験として横浜市営バスの一部車内でau Wi-Fi SPOTが使えるようになる。一般の路線バスとしては国内で初めてという。観光名所の周遊バス「あかいくつ」と一般路線「上大岡駅前―港南台駅前」が対象。実験では車内での無線LAN利用の安全性やマナーを確認する。