[デトロイト 18日 ロイター] 関係筋によると、米ゼネラル・モーターズ(GM)と中国パートナーの上海汽車は、GMが合弁会社「上海GM」の1%株を買い戻すことについて、合意した。GMは2010年、合弁会社の1%株を上海汽車に売却していた。その代わり、五菱汽車株式30%を45%?に増やした、
*上汽通用五菱汽車 (SAIC-GM-Wuling, SGMW) :SAICが50.1%、GMが34%、五菱汽車が15.9%出資する合弁会社
これにより、予算や幹部選出などオペレーション面については、GMと上海汽車の持ち分が50%ずつとなる。一方、合弁会社のセールス面に関しては、上海汽車が引き続き、51%の持ち分を保有するという。
GMと上海汽車の合意は、中国規制当局から承認を得る必要がある。
GMは2010年、上海GMの1%株を約8500万ドルで上海汽車に売却した。今回の買い戻しで、金額面で合意したのかどうかは不明。
■上海汽車集団(中国国有自動車最大手) 陳虹総裁(53)が董事長に就く人事を発表した。胡茂元董事長(63)は定年退職した。経営陣の若返りを進め、独自ブランド車事業や次世代エコカー開発を加速する。
胡氏は上海汽車を中国有数の自動車大手に育て上げた。1999年に上海汽車総裁に就いてから、独フォルクスワーゲン(VW)や米ゼネラル・モーターズ(GM)との合弁事業の拡大に尽力した。独自の「栄威」ブランド事業の立ち上げも指揮した。陳氏は上海の同済大学を卒業後、上海汽車の前身の会社に入社した生粋の「上汽人」という。(上海=菅原透)