森ビル 20日発表した2014年3月期の連結経常利益が前の期に比べ17%増の459億円となり、過去最高だった。企業業績の改善を受けてオフィスの需要が好調。賃料が下げ止まり一部で上昇に転じた。売上高は7%増の2650億円だった。純利益は10倍近い1410億円。会計基準の変更に伴い「六本木ヒルズ」の一部フロアの床を所有する特別目的会社(SPC)を連結対象に加えた。SPCの保有資産の含み益を特別利益に計上した。
15年3月期は売上高が6%減、経常利益が13%増となる見通し。複合ビル「虎ノ門ヒルズ」(東京・港)は6月11日の開業時にオフィス部分がほぼ満室で稼働する。
当期の「営業収益」は、前期比165億円増(+7%)の2,650億円を計上しました。
「賃貸事業」は、順調な稼働状況に加え、匿名組合六本木ヒルズ・フィナンシャルコープ(以下、「本匿名組合」という。)の連結等により、前期比171億円増(+13%)の1,510億円へ増収となりました。
「分譲事業」は、住宅分譲が好調に推移したものの、物件売却の反動減により、前期比71億円減(△9%)の700億円へ減収となりました。
「施設営業事業」は、グランド ハイアット 東京の稼働率上昇等により、前期比14億円増(+7%)の209億円へ増収となりました。
「海外事業」は、賃貸が好調なことに加え、上海環球金融中心の一部床売却により、前期比102億円増(+51%)の303億円へ増収となりました。
「営業利益」は、全てのセグメントが増益となり、前期比154億円増(+37%)の574億円となりました。
「経常利益」は、営業利益と同様の理由から、前期比68億円増(+17%)の459億円となりました。
「当期純利益」は、本匿名組合の連結等により、前期比1,265億円増(10倍)の1,410億円となりました