浪漫亭随想録「SPレコードの60年」

主に20世紀前半に活躍した演奏家の名演等を掘り起こし、現代に伝える

どこまでも馬鹿な男

2012年03月17日 | 忘れられた作品作曲家
うちの嫁さんが何度も旅してきた英國はコッツウォルズに生まれたホルストは「惑星」だけではなく、英國の民謡を取り入れた実に美しい作品を多く残してゐる。今日はそれらの中から、歌劇「どこまでも馬鹿な男」のバレエ音楽をプレヴィンの指揮で愉しんでゐる。

此の歌劇では賢明な女王と馬鹿な英国民を描いてゐるさうだが、4つの部分に編曲してバレエ組曲としてしばしば単独で演奏される。第2曲目に登場するセロによるモノローグ風の部分が「馬鹿な男」を表してゐるのだらうか。標題の「perfect fool」は「完全な馬鹿」といふ意味だから歌劇の内容も相当におバカなストーリーなのだらう。

先日、子供の学校の会合に出席させていただいたが、校長先生が何度も「関係がきうすになって」、「きうす」「きうす」と連発するのを見て愕然とした。こんな馬鹿な男に教育を任せてゐたら、日本人は全部馬鹿になってしまふだらうなぁ、とその校長先生の熱弁を空しく聞いてゐた。熱く語ればいいといふものではない。自分の無学さをさらけ出してゐることにも気付かずにゐる初老の校長先生を哀れに思ったことを思い出しながら聴いてゐる。

そんなことよりも、今度の4月1日には「惑星」の為に加えられる予定だったスケッチが発見されてCD化されたよ!話題の「ハレー彗星」がこれや!」などと友人を騙すこともできるだらう。April foolが楽しみだ。

盤は、国内東芝によるCD TOCE-13322。

ブリテン:シンフォニア・ダ・レクイエム
プレヴィン(アンドレ)
EMIミュージック・ジャパン


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