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ジョージ・アンタイルのジャズ・シンフォニーを久々に聴いて愉しんでゐる。ラインベルト・デ・レーウ指揮和蘭ウィンド・アンサンブルの演奏で、1976年6月18日のヒルヴェルスム放送の録音である。
この作品は、エアチェック当時に何度か愉しんだ以外は取り出して聴いた記憶は全く無いが、演奏が始まるや、その全曲をほぼ完璧に記憶してゐた。自分の記憶力も捨てたもんではないなぁ、と独りでにやにやしてゐる。
洋琴がはしゃいで惚けた木管と絡み合うのが実に面白い。また、戦前の白人ジャズの雰囲気を持ってはゐるが、それが少し歪んでゐるところに味わいがある。平易で覚えやすいメロディーがサティー風の無意味な展開で味付けされていく。米國人であるアンタイルが渡欧した際、サティーとの交友関係もあったやうで、実際に影響を受けたのかも知れない。
この「ジャズ・シンフォニー」がジャズに関係があるといふことは、カタカナが読める人には理解できる。しかし、この作品が交響曲ではなく洋琴協奏曲(ひょっとすると洋琴伴奏付き管樂アンサンブルかも知れない)であることは実際に聴いた人でなければ分からないであらう。思ひ出したやうに洋琴が登場し、派手にはしゃぐ場面が何度かあるが、弦楽を伴わないしなびた(「ひなびた」だったかも知れない)響きが大変よくマッチしてゐる。
今日、聴いてゐるエアチェックはレコヲド化されてゐないやうだが、現在、グルーバー指揮アンサンブル・モデルンの演奏がCDで発売されてゐる(試聴可)。デ・レーウと比べるとテンポが速く、動きも奇抜な印象を受ける。デ・レーウは落ち着いたテンポでしっとりと落ち着きがあって良い。観客も指笛をピープー鳴らして拍手を送り、僕たち聴き手を会場の熱気で包み込んでくれる。僕はデ・レーウの演奏に軍配を上げたい。
盤は、私家版CD-R 7F9001TTF。
この作品は、エアチェック当時に何度か愉しんだ以外は取り出して聴いた記憶は全く無いが、演奏が始まるや、その全曲をほぼ完璧に記憶してゐた。自分の記憶力も捨てたもんではないなぁ、と独りでにやにやしてゐる。
洋琴がはしゃいで惚けた木管と絡み合うのが実に面白い。また、戦前の白人ジャズの雰囲気を持ってはゐるが、それが少し歪んでゐるところに味わいがある。平易で覚えやすいメロディーがサティー風の無意味な展開で味付けされていく。米國人であるアンタイルが渡欧した際、サティーとの交友関係もあったやうで、実際に影響を受けたのかも知れない。
この「ジャズ・シンフォニー」がジャズに関係があるといふことは、カタカナが読める人には理解できる。しかし、この作品が交響曲ではなく洋琴協奏曲(ひょっとすると洋琴伴奏付き管樂アンサンブルかも知れない)であることは実際に聴いた人でなければ分からないであらう。思ひ出したやうに洋琴が登場し、派手にはしゃぐ場面が何度かあるが、弦楽を伴わないしなびた(「ひなびた」だったかも知れない)響きが大変よくマッチしてゐる。
今日、聴いてゐるエアチェックはレコヲド化されてゐないやうだが、現在、グルーバー指揮アンサンブル・モデルンの演奏がCDで発売されてゐる(試聴可)。デ・レーウと比べるとテンポが速く、動きも奇抜な印象を受ける。デ・レーウは落ち着いたテンポでしっとりと落ち着きがあって良い。観客も指笛をピープー鳴らして拍手を送り、僕たち聴き手を会場の熱気で包み込んでくれる。僕はデ・レーウの演奏に軍配を上げたい。
盤は、私家版CD-R 7F9001TTF。
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