「富永屋」作品発表の場に 向日・市民団体が活用

2013-03-16 11:33:39 | 歴 history
 向日市寺戸町の西国街道沿いの商店街にある江戸期の建物「富永屋」の保存活用に取り組む市民グループが、多くの人が集うように建物をギャラリーとして活用し、メンバー自作の絵画や写真を座敷に展示している。第3弾の童画展を16~18日に催す。

 グループ「富永屋の会・グループとみじん」は、職人を招いてかまどの修復や料理を味わうイベントやひな人形の展示などを催している。市民による文化行事などの利用へと幅を広げようと、まずメンバーの作品を展示している。

 第1弾は昨年11月、市文化資料館でボランティア活動する福原敦子さん(76)=寺戸町=が乙訓の竹を題材にした写真の作品展を開催した。今年2月には「とみじん」メンバーの生嶋博子さん(64)による抽象画や人物画の作品を展示した。

 メンバーが竹を組み合わせた手作りのイーゼルを用いるなど座敷の風情と作品が調和するよう展示を工夫している。訪れた人は作品を鑑賞するだけでなく、縁側で談笑したり庭の風情を楽しむなど思い思いの時間を過ごしている。

 「童画展」は、メンバーの片山秀雄さん(66)=鶏冠井町=が初の個展として催す。生まれ育った寺戸町の暮らしを中心に10年間で描いた22点を展示する。かまどがあったり、もちつきやコマ遊びを楽しむ子どもの姿を、アクリル絵の具の温かみのある筆づかいで表現した。

 片山さんは「見た人が子どものころの暮らしへと思いをめぐらせてもらうとうれしい」といい、「富永屋そのもののよさを一人でも多くの人に知ってほしい。絵画などのグループ展として利用されるきっかけになれば」と話す。午前10時~午後3時、無料。

【 2013年03月14日 11時28分 】

携帯の落とし穴や茶道、卒業前に学ぶ 長岡第四・第五小

2013-03-14 00:00:52 | 習 learn
 卒業を間近に控えた京都府長岡京市の小学6年生が12日、授業で携帯電話との付き合い方や茶道の作法を学んだ。自分の行動に責任を取ることやもてなしの心を教わり、児童たちは大人に一歩近づいたことを実感していた。

 長岡第四小(友岡)は、中学生で携帯電話を持つ子どもが多いことから、NPO法人「支援機器普及促進協会」の高松崇理事長を招き、携帯電話やスマートホンの注意点について講義してもらった。

 高松理事長は、携帯電話やスマホの使用が時間の無駄遣いやネットいじめ、フィッシングなどの危険性に結びつきやすいことを説明。「高額請求が来ても自分の責任。使い方のルールを自分で決めないといけない」と助言し、児童も真剣な表情で耳を傾けていた。

 長岡第五小(下海印寺)では「卒業茶会」が開かれた。茶道指導教授者の藤井宗恵さん(64)=大阪府島本町=が講師を務め、児童に茶の出し方や飲み方などの所作を丁寧に教えた。児童は最後に保護者や担任の教諭を茶と菓子でもてなし、感謝の気持ちを伝えた。

 金納慶子さん(12)と谷映利果さん(12)は「作法が難しかったけど、和の心が学べて良かった」と話していた。

【 2013年03月13日 11時11分 】

復興へ祈り 響く歌声 長岡京で合唱イベント 被災中学校も参加

2013-03-13 23:53:54 | 会 party
 東日本大震災で被災した東北地方の人たちが合唱できる環境を支援しようと、「ハーモニー・フォー・ジャパン2013」が10日、京都府長岡京市天神4丁目の府長岡京記念文化会館であった。福島県南相馬市の小高(おだか)中合唱部などが復興への祈りを込めた歌を響かせた。

 全国の合唱関係者らでつくる一般社団法人「ハーモニー・フォー・ジャパン」(長岡京市)が昨年に続いて主催した。収益は、被災地の合唱活動支援に充てる。

 この日、小高中の生徒は、故郷を破壊され追われる人々の悲哀を描いた「エレミアの哀歌」や3年生の言葉を顧問の教諭がまとめて作詞、作曲した「群青」など3曲を歌った。同校は福島第1原発から20キロ圏内にあるため、生徒は他地区の仮設校舎に通っている。その力強い歌声に、観客から盛大な拍手が送られた。

 このほか、被災地から招待された郡山市の安積合唱協会と岩手県宮古市の宮古木曜会合唱団が、京都の団体と一緒にバッハ作の「イエスはわが喜び」を披露し、美しくも迫力のあるハーモニーで会場を魅了した。

【 2013年03月11日 09時17分 】

認知症の人を地域で支援 向日、徘徊者への声かけ訓練

2013-03-13 23:50:09 | 護 help
 地域ぐるみで認知症を見守る機運を浸透させるため、向日市地域包括支援センターや向日町署などは9日、認知症徘徊(はいかい)模擬訓練を京都府向日市寺戸町の駅前町内会一帯で催した。

 同センターは、認知症の人が外出して迷子になった場合、警察や行政、福祉機関、民間事業所などが情報を伝達・共有して捜索に生かすネットワークづくりを進めている。システムを生かすため、幅広い住民の理解や協力を重視している。

 訓練は、市社協が進める「ご近所福祉」活動と連携して実施した。駅前町内会の竹内徳男会長(66)ら住民や市社協の地域サポーター養成講座の受講生など40人近くが参加した。

 町内会の集会所で認知症の症状について基礎知識を学んだ後、参加者は道を歩く徘徊役の女性に声をかける訓練を行った。徘徊役は「あなたのことは知らない」と警戒したり、「近寄らないで」と拒絶する反応を示した。住民から「安心してもらえるよう、声のかけ方や態度を工夫することが大切だとわかった」との声が上がった。

 地域サポーター養成講座で学ぶ女性は、亡父が徘徊して家族が苦しんだ経験があるという。「近所の人に『外をうろうろさせるな』と言わんばかりに迷惑顔をされたのが何よりもつらかった。温かく見守るよう、お役に立ちたい」と話した。

【 2013年03月10日 11時59分 】

藤島部屋がやってきた!わがまち摂津峡にやってきた!!

2013-03-09 12:20:22 | 士 cerebrity
皆さんこんにちは。つい先日、JR高槻駅でお相撲さんを見かけ、2月27日に濱田市長を表敬訪問された際の、藤島親方のでっかい手足を思い出した産業環境部長の越山です。

さくらまつりを来月に控え、にわかに春の訪れを感じさせるわがまちの観光スポット「摂津峡」が最近、新たなにぎわいを見せています。

 それはなんと・・・現役時代は武双山(むそうやま)の四股名で、一世を風靡した「藤島親方」率いる藤島部屋が、2年連続で摂津峡に部屋を構え、3月10日から始まる「大阪場所」に向けて取組んでいる稽古を毎日公開されています!!
そこで今回は、地元関係者の皆さんと藤島部屋で彩られる、わがまちの新たな「春を呼ぶ風物詩」を紹介します。


摂津峡の砂かぶりはすごい!!

長岡京のお菓子 アイデア続々 市など実施 スイーツコンテスト

2013-03-09 12:07:55 | 創 creation
 京都府長岡京市と市商工会が初めて実施した「ご当地スイーツアイデアコンテスト」の応募が、事前の予想を4倍近く上回る191件寄せられた。特産のタケノコを素材に生かしたり、ガラシャ祭マスコット「お玉ちゃん」にちなんだデザインなど幅広い層から多彩なアイデアが寄せられた。

 1月1日~2月12日にインターネットの特設ホームページなどで公募し、2月15日まで人気投票を受け付けた。

 洋菓子140件、和菓子51件の応募があった。東京都や香川県など府外からも16件のあったほか、年齢層は10代の46件を筆頭に30代・37件、40代・35件と続き、50代からも25件あった。コンテストへの投票数も、市役所に設けた投票所とインターネットで4578件に上る。

 市商工観光課は「10~20代女性を中心に50件ぐらいはアイデアが集まってほしいと考えていたが、実際は年齢層も幅広く、名前から推定すると男性も3割ぐらい含まれているようだ」と話す。プロの菓子職人が実際に調理した写真を添えるケースもある。「本格的なレシピでなく、アイデアという形で間口を広めたのが功を奏したようだ。応募自体を楽しんでもらえた様子が伝わる」という。

 紙箱の中に土を模したパウダーなどを敷きつめ、竹炭入りのチョコを掘り出す趣向を楽しむものや、抹茶を用いて「踏み竹」の形状にしたバウムクーヘンなど竹にちなんだ作品が最も多い。このほか天満宮の梅やキリシマツツジ、小畑川に飛来するカワセミ、特産のナスを題材にしたり、マンホールのフタのデザインに着目したアイデアも寄せられた。

 今月半ばに菓子製造の専門家などによる審査でグランプリなど各賞を選ぶ。グランプリと審査員特別賞のアイデアは菓子製造の専門家がレシピ化する。それに基づき市内の事業所が商品化し、賛同した店舗で販売する。

【 2013年03月07日 11時33分 】

福島の幼稚園長招き講演 向日の絵本・児童書専門店

2013-03-07 01:19:34 | 会 party
 東日本大震災から2年となるのに合わせ、京都府向日市の絵本・児童書専門店が、原発事故や放射能汚染を考える講演会を企画している。講師に福島の幼稚園支援に取り組むまこと幼稚園(鶏冠井町)の宮地健一園長(向日町教会牧師)を招く。会場には地球や命をテーマにした絵本の原画を飾る予定で「日本の今、東北の今を考えるきっかけにしてもらえれば」としている。

 JR向日町駅前にあるワンダーランド(寺戸町)。開店記念日である今月20日午後2時から講演会を開く。

 同店を主宰する長谷川みゆきさん(56)は大震災後に岩手県陸前高田市や宮城県気仙沼市を訪れた。「奇跡の一本松」や陸地に乗り上げた船などを目の当たりにし、店での催しで被災地の状況を伝えてきた。

 昨年10月、向日町会館(向日市寺戸町)であったイベントで宮地園長の講演を聞き、話の内容や考えに共感した。先月25日にまこと幼稚園・向日町教会で福島県郡山市の幼稚園長を招いて開かれた講演会にも参加。空の下で遊べない被災地の子どもと自身の孫の姿が重なり、福島の現状を幅広く知ってもらいたいと、宮地園長に講師を依頼した。

 宮地園長は、まこと幼稚園の保護者らとともに、福島の幼稚園の先生を京都に招待する計画を進めている。当日は「放射能汚染と向き合う」と題して語り、参加者と交流する時間も設ける予定。

 また会場には、今回の長谷川さんの企画に賛同した絵本作家、村上康成さんの作品「石のきもち」の原画約20点を展示する。作品は太古から動物や天変地異を見続けてきた石が主人公。いろいろな生物が共存している地球や自然、命について考える内容という。

 長谷川さんは「被災地のことを考え、『忘れない』と思う機会になれば」と話す。

 講演会の定員は30人ほど。予約が必要で、ワンダーランドTEL075(931)4031に申し込む。原画展は18日~4月6日。いずれも無料。

【 2013年03月06日 11時31分 】

新製品のふきんなど販売好調 長岡京の就労支援施設

2013-03-07 01:16:52 | 商 trading
 京都府長岡京市のNPO法人乙訓障害者事業協会が運営する就労支援施設「バスハウス」(同市開田1丁目)が、新製品として企画した刺しゅうふきんとアクリルたわしが、好調な売れ行きをみせている。従来の手作り感だけではなく、デザイン性を重視した商品になっており、製作する利用者のやる気にもつながっている。

 同施設は、精神障害者ら男女18人が利用し、竹を使った製品や人形、キッチン用品を手作りしている。製品は、地域のイベントやバザーで販売している。

 新製品は販路を拡大しようと、企画した。交流のあった大山崎町で料理教室と雑貨販売をする店「レリッシュ」を経営する森かおるさん(49)に依頼し、共同開発した。

 雑貨店などで販売しても通用するようなデザイン性の高い商品を目指した。ふきんは綿製で、手縫いしたカブラやキノコなどの野菜をワンポイントであしらっている。たわしは横じま模様で、かわいらしさと同時に、ピンクと茶色を組み合わせるなど目を引く配色にこだわった。

 ふきん420円、アクリルたわし315円とお手ごろな価格に設定した。レリッシュなどに置いており、昨年10月に販売を始めて、それぞれ100個程度が売れている。

 施設支援員の王鞍敏一さん(65)は「利用者は製品が売れることを喜んでいて、やりがいを感じているようだ」と話す。森さんは「手作りの温かさと商品としての完成度がみなさんに伝わってほしい」と呼び掛けている。

 商品を取り扱う店を募集している。問い合わせはバスハウスTEL075(748)9182、レリッシュTEL075(953)1292。

【 2013年03月05日 10時59分 】

元稲荷古墳を紹介 向日市埋文センターが説明会

2013-03-07 01:14:40 | 歴 history
 京都府向日市向日町にある3世紀後半の前方後方墳「元稲荷古墳」の発掘成果を紹介する説明会が3日、現地で開かれた。調査した市埋蔵文化財センターが神戸市の前方後方墳「西求女塚(にしもとめづか)古墳」と同形で大和王権に関係する首長墓とみられることを解説し、詰めかけた考古学ファン約280人が熱心に聞き入った。

 元稲荷古墳は卑弥呼の墓との説がある「箸墓(はしはか)古墳」(奈良県桜井市)の3分の1サイズであることが分かっていた。今回の調査で後方部が50メートル四方であることが判明し、全長が94メートルであることや形状がほぼ確定した。

 調査を担当した同センターの梅本康広調査係長は「(同時代に築かれた)西求女塚古墳とぴったり一致する部分が多く、同一の設計規格を用いたと考えられる。いずれの被葬者も大和王権に連なりながら、交通の要衝だった地域の首長として自立性は高かったのではないか」と述べた。

 参加者は後方部西側の発掘現場も訪れ、こぶし大の石を敷き詰めた礫敷(れきじき)や墳丘の形を観察したり、カメラで撮影したりしていた。

 同市上植野町の主婦前川節子さん(66)は「自分の住んでいる地域が大和王権とつながりがあったというのは誇らしい。ロマンを感じます」と話していた。

【 2013年03月04日 10時09分 】

先輩の壁画 鮮やか修復 第3向陽小 卒業生、在校生ら力合わせ

2013-03-07 01:09:51 | 護 help
 京都府向日市森本町の第3向陽小で2日、2004年3月に卒業した児童が卒業制作として描いたプールにある壁画の修復作業が行われた。在校生と卒業生、地域住民が力を合わせて、絵と思い出を鮮やかによみがえらせた。

 壁画は当時の児童68人が取り組んだ。ペンキ代などの費用は家庭の新聞や本、アルミ缶などの廃品回収で集めた。デザインは児童らによる実行委員会で決め、太陽が輝くなかで咲き誇るヒマワリとチューリップ、コスモスを描いた。

 しかし、年月がたって色が消えたり、あせてしまっていた。当時の6年生の保護者だった前坂あや子さん(55)=鶏冠井町=の呼びかけで、学校支援地域本部事業として修復することにした。

 この日は約60人が参加した。サンドペーパーで汚れを削り落とし、ペンキで絵の色を塗り重ねていった。隣にある1995年3月の卒業生が描いた魚などの壁画も一緒に修復した。

 当時6年生だった大学3年許麗淑さん(21)=寺戸町=は「私たちだけの思い出ではなく、在校生の思い出にもなってくれれば」と話した。アルバイト吉岡摩希さん(21)=奈良市=は「プールに入るたびにきれいだと思ってもらえればうれしい。世代を超えて作業ができて良かった」とうれしそうだった。

【 2013年03月03日 10時00分 】

春の足音、雅楽の音の故郷にも 大阪・高槻でヨシ原焼き

2013-03-02 11:52:18 | 木 plants
 大阪府高槻市の淀川河川敷に広がる「鵜殿(うどの)のヨシ原」で24日、春を告げる風物詩のヨシ原焼きがあった。害虫の発生などを防ぎ、来年も良質のヨシを収穫するためで、地元の農家らでつくる2団体が、ヨシ原の半分の約35ヘクタールに火を放った。昨年は雨のため実施されず、2年ぶりの実施となった。

 鵜殿のヨシ原は、ユネスコの無形文化遺産「雅楽」の管楽器「篳篥(ひちりき)」の吹き口(リード)になる素材が取れることで知られる。雅楽を受け継ぐ宮内庁式部職楽部も、鵜殿のヨシのみを使っているという。

 一方、鵜殿のヨシ原には、新名神高速道路が真上を通る計画で、ヨシ原やヨシ原焼きへの影響に注目が集まっている。高速を管理するネクスコ西日本は今年1月、「新名神高速道路 鵜殿ヨシ原の環境保全に関する検討会」を設立。このヨシ原の保全に対する様々な検討が始まっている。

ひな人形作り、商店街華やぐ 「西国街道めぐり」で企画

2013-03-02 11:49:26 | 創 creation
 京都府向日市と長岡京市で開催中の「西国街道ひな人形めぐり」イベントに合わせて、福祉ボランティア活動に携わる向日市の女性グループが商店街の元店舗を活用し、手作りのひな人形の展示や市民参加の手作り体験コーナーを今年初めて設けた。商店や旧家を巡って鑑賞する多くの女性が立ち寄り、華やいだ雰囲気でにぎわっている。

 市社協のマスコットキャラクター「むつみん」の着ぐるみを作ったり、向日コミセンで地域福祉サロン活動に携わっている民生児童委員の小林和子さん(62)ら5人が、鶏冠井町の西国街道沿いの精肉店だったスペースを借りて催している。

 メンバーそれぞれが布や和紙などを用いた手作りの人形を展示した。希望者が随時参加できる手作り体験コーナーでは、クラフト用の紙製品など材料を用意し、手のひらに乗るサイズのひな人形の作り方を教えている。

 小林さんたちによると、事前の告知はほとんどしなかったが、近くの理髪店やクリーニング店、富永屋や塩家など伝統的な建物を巡る人たちがガラス越しに見かけて次々と立ち寄っている。「特に体験コーナーは人気で、材料がなくなりそうなほど」だという。

 参加した大橋俊江さん(75)=長岡京市天神5丁目=は「私が人形をプレゼントした孫も成人を迎えました。ひな祭りはいくつになっても少女のころのように気持ちが華やいで楽しい」と話す。作った人形はさっそく自宅の居間に飾るという。

 2日まで。手作り体験コーナーは参加費100円。午前10時半~午後2時半(受け付け)。材料がなくなり次第終了する。

【 2013年03月01日 10時33分 】

震災犠牲者を追悼、復興祈願の法要 大山崎の離宮八幡宮

2013-03-02 11:46:25 | 式 celemony
 東日本大震災の発生から2年を前に、乙訓社寺会(武田幸弥会長)は3月9日、京都府大山崎町大山崎の離宮八幡宮で、復興祈願祭と三回忌追悼法要を営む。神職と僧侶が宗教や宗派の違いを乗り越えて、多数に上った犠牲者を追悼して1日も早い復興を祈る。

 乙訓社寺会は、地域の自然と文化遺産を守り、伝統を継承していこうと結成され、放生会などの行事を行っている。現在は、2市1町の24社寺が加盟している。

 震災後には、2011年6月に向日市寺戸町の慶昌院で百ケ日と祈願祭を、昨年3月には長岡京市粟生の光明寺で一周忌の法要と祈願祭を営んだ。

 当日は、午後2時から離宮八幡宮の本殿で三回忌を執り行う。最初に神職が祝詞を上げ、玉串を奉納して復興を祈願する。続いて僧侶が読経するなかで参列者が焼香などをして冥福を祈る。

 同社寺会事務局は「故郷に帰ることができない被災者がたくさんいる現状がある。乙訓地域の住民や避難してきた方々にも参加してほしい」と呼び掛けている。

【 2013年02月28日 10時24分 】