武久塾

介護を受ける者として感じたことを徒然に

成功体験

2015-04-15 16:03:33 | 武久の視線
現社会の風潮として、小さい頃からの夢をかなえた人が偉い人、凄い人みたいな見かたをされている
別に難くせをつける気はないのだが、ほとんどの人は小さい頃に抱いた夢をかなえる人はいない

大人ならそんな事実はみんな知っている


それなのに子どもたちにはあたかも頑張れば必ず夢は叶うみたいな事を言う
しかし頑張っても、頑張っても、能力や環境や運や経済的な要因、、、さまざまな条件で子どもたちの夢は叶わない


なぜ?こんな事を書いたのかと言えば、、、脳卒中や脳梗塞からのリハビリ、機能回復
当事者なら誰しも、もとどおりとは言わなくても、機能回復はしたい


しかし、病院から退院して在宅生活になると、リハビリ環境の地域差(訪問リハビリが無かったり、通えるリハビリ施設が無かったり)や
機能回復の個人差などがあり、頑張れば、、、の問題ではなくなる


でもこれまた、某野球有名人の「闘うリハビリ」や奇跡的な機能回復、アンビリバポーな機能回復だけがもてはやされる
僕の場合は四肢麻痺になって十数年、しゃべれるようになったりはしたものの、運動機能は大して変化はない


それを嘆くほどの希望や願望は僕にはないが
リハビリの中でも、機能回復の中でも、成功体験ばかりがもてはやされ注目をあびている


そんな現状に居たたまれない感情を抱く当事者は多いはず。







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