田舎生活実践屋

釣りと農耕の自給自足生活を実践中。

松永安左エ門とキケロの農業(2017/10/22)

2017-10-22 18:40:08 | ピンピンころりは田舎生活から
雨と台風21号で、家に缶詰。
テレビにも飽き、読書。
松永安左エ門(電力の鬼と言われた実業家、茶人、随筆家、登山家、遊び人)の著作集と、キケロ(古代ローマの哲学者らしい)の「老年の豊かさについて」

 目に留まるのは、畑や農業の関するくだり。

松永安左エ門の著作集3の発刊にあたっての月報という冊子に、以前総理大臣を務めた中曽根氏の松永安左エ門の思い出話。

「一番いい庭師は、庭師でなく百姓だ」と言っておられました。

 竹田農園で草刈りをしたり、綺麗にそろった野菜畑を見ると、周囲の山とマッチして、見事な景色だとよく思う。稲穂が垂れた、周りの農家の田んぼもしかり。さすが松永安左エ門、よくわかっていると思った次第。

 キケロは高校の世界史の教科書で名前は知っていたが(紀元前106~43年、ローマの哲学者、共和制最後の政治家、63歳で暗殺される)著書を読んだこと無し。雑誌を読んでいて、「老年の豊かさについて」で、青春の自由奔放な快楽は老人には無いが、農民の土に親しむ喜びは、青春のそれに勝るとも劣らない」と書いてあるとあり、アマゾンでその本を取り寄せたもの。
 なるほど、
「こうして農業を楽しんでいた人たちの老年は惨めだっただろうか。思うにこれ以上幸せな人生は、たぶんありえないね。それはただ、耕作が全人類にとって有益だという実益上の見地だけではない。前に述べたように、農業自体が楽しいのだし、農業は人々の食物や、さらに神々の祭祀にも役に立つもろもろのものを彩豊かに作り出すから、そう思うのだ。(八木誠一訳本65ページ)」

 役立つもろもろのものには、不良爺さん達の健康野菜「なた豆」「ヤーコン」もあると思いながらこの箇所を読んだしだい。

 年齢も68歳になると、こういった本、面白く読める。
コメント
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