温故知新~温新知故?

音楽ネタが多いだろうけど、ネタのキーワードは、古きを訪ねて新しきを知ると同時に新しきを訪ねて古きを知るも!!

中国日記2012年5月16日〜中国の地方都市の女性は化粧をしない〜

2021-05-16 16:28:16 | 中国日記
5/16 水曜日
通訳の彼女は、出身はベトナムらしい。彼女いわく、この辺の女性は化粧をする習慣がないそうだ。確かに化粧をした女性を見かけない。また、女性が役職についているのが珍しくない。想像していた中国の女性像と同じ。化粧をしないというのは想像していなかった。この玉林市というか田舎特有のことなんだろう。

今日の午前は、工場見学。通訳の彼女が、興味を持っていろいろ説明を聞くので午前中で半分くらいしか見れなかった。残りはまた今度。
説明は若い人だったけど、通訳の素人への説明を見ていると(中国語はわからないので 決して聞いているわけではない。笑)いろいろ詳しく知っているので驚いた。日本の若い人はここまで生産ラインのことは知らないだろう。興味もないかも。これは、日本危ないぞ。
午後は別の建物に移動して会議。

〜私は現地現場主義なので早速現場を見たいと主張したのだろう。しかし、こんなに早く現場を見たというのは驚いた。玉林市のリンクを紹介しておく
玉林市 - Wikipedia
玉林市(ぎょくりんし、拼音: Yùlín)は中華人民共和国の広西チワン族自治区にある地級市。面積12,839平方キロ、人口732万人(2018年)[1]。
後でこの日記でも紹介するけど犬肉を食べるので有名。2019年の記事のようだけど、私のいた頃と変わっていないようだし、結構成果kな情報のようだ。
「犬肉市場」、中国南部に行ってわかった実態 | 旅・趣味 | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準
中国の玉林(ユーリン)市で夏至の1週間、犬肉を食べる祭りがある。だが近年、ヨーロッパを中心とした国々からバッシングされている。僕としては非難する気はまるでなく、今のうちに見ておこう!!という気持ちで玉林市に向かった。
玉林市は中国の南部にある地域だ。緯度は沖縄より南、台湾と同じくらいの場所になる。かなり暑い地域だ。ネットで情報を調べてもほとんど出てこない。日本人はまず訪れない地域なのだ。もちろん日本からの直行便はない。

中国日記2012年5月15日

2021-05-15 11:44:31 | 中国日記
5/15 火曜日
朝から、仕事の概要説明を受ける。
そう、昼は11時30分から13時30分までの2時間。アパートは近いというか隣の建物なので、昼はアパートに戻って昼寝というのが、彼らの一般的な昼休みのようだ。
この日だったと思うけど携帯電話が手に入った。
iphone4Sだ。これが中国用のものとなる。

今日も別のグループというか部署の歓迎会。
宴会の後と言うか途中で、バレーボールの試合があるからと退席する人が何人かいた。
宴会の後、私もちょっとだけ試合をみた。仕事後だというのに、結構多くの人がバレーボールやバスケットボールを楽しんでいる。パワーあるなぁ〜。

〜上が投稿内容だけど、2021年本日のコメントを少し書く。
そう、昼休みが2時間で多くの人が家に帰って昼食を食べるということだった。欧州のシエスタみたい。私が行った中国の行き先は玉林市といって中国の江西省チワン自治区で海南島の北200kmくらいのところである。結構南国である〜

中国日記2012年5月14日

2021-05-14 11:41:25 | 中国日記
5/14 中国の会社は朝は7時30分始まりだ。
オフィスは、新しくはないけど、なかなか立派かな。6〜8畳くらいの広さ、ちょっとした打ち合わせのできるソファーもある。
今日は、前日に約束した住み家となる他の部屋を見ることにした。
2部屋ほど見たけど、どの部屋も似たりよったりだった。一つは、ちょっと新しめというか、使っていないというかの部屋、なんでもドクターが使う予定だったけど、使わないので空いているとのことだった。良いんだけど、シャワーのところは似たかよったかだし、エアコンが古いのが難点。
まあ、良いかということで、午後の必要品の買い出しの予定を確認していたら、もう一つ候補の部屋があるということなので、見に行った。結局この最後に見た部屋に移ることにした。エアコンは新しいし、今の部屋は2回なのだけど、6階なのでなんか明るい、冷蔵庫も未使用。後でわかったんだけど、隣人は英語ができるドクター。それもなにかのとき助かる。

コンピュータもノートブックを手配したのだが、とりあえずのデスクトップ機がすぐに用意された。メールなどの設定もすぐしてくれた。このあたりは早い。

買い出しは、ティッシュー、石鹸箱、カップ、タオル、ビール、水、洗濯用洗剤など。
いろいろ買って¥2、000位だったかな。
通帳も作りにいった。

今日の夜は歓迎会。

2012年の中国日記開始

2021-05-13 11:32:41 | 中国日記
新しい企画の始まりです。以下のように2012年5月から1年ほど中国にいましたが、そのとき書いていた日記の内容を紹介します。
2012年5月12日のブログ記事一覧-温故知新~温新知故?
明日からしばらくの間中国へ行ってきます
2012-05-12 16:14:25 | その他
明日から、しばらくの間中国へ行ってきます。
よって、ブログの更新は滞るかもしれません。
あしからず、よろしくお願いします。
現地で落ち着いたら、ブログで状況など報告します。

本来は2012年の日付と同じ日に投稿する予定でしたが、今年の5月13日は会社のイベントが有ってその司会だったので、すっかり投稿を忘れてしまったので5月13日と14日分はさかのぼった日付で投稿します。以下から中国日記の投稿内容です。

中国日記
5/13 東京成田から北京、南寧空港を経由して玉林市へ

フライトはair chinaで9時の便。でも、約2時間前には空港についておきたいと思っていろいろ行く手段を探したけど、大きな荷物を抱えて乗り換えも大変なので成田到着は1時間半前の7時30分になってしまうけど、池袋6時00分発の成田エクスプレスを選択。
それでも、家を5時30分ころには出ないといけない。
朝早いのがつらい。
玉林市にいくには、なかなかうまい飛行機の便がないみたい。でも今後ルート開拓しよう。
電車は板橋から埼京線を選択。同じホームだろうからいつも乗っている東上線より乗り換えが楽だろうと思った。また、朝早いからまだ埼京線も混んでいないだろう。

ところが、池袋に着いてみたら当てが外れた。となりのホームに到着だった。
荷物を持って、エレベータを探しやっととなりのホームに。一汗かいてしまった。

荷物は前日いろいろ詰め込みをしたのだけど、とりあえず3ヶ月くらい行くのでやはり結構な量になる。その結果、これは持って歩けなそうだと判断して、少し持ち物を減らしたんだけど、それでも重い。バッグはクルマが2つしかなく、片側を持つタイプなので来るコロがあっても重いのだ。

いろいろあったけど、なんとか成田エクスプレスに搭乗。しばらくゆっくりした。
そして予定通り、成田空港に到着。さあ、チェックイン。
すると、やはり荷物の重量オーバーだそうだ。超過料金を払っても仕方ないと思って、値段を聞いたら、2万近い。運賃は確か5万前後だろうから、ちょっと躊躇。
すると、カウンターの女性が、荷物を2つにわけて、それぞれ23kg以内なら無料です。段ボールかなんかに2つにわけたらいかがですかとのこと。確かエージェントも23kgで2つまで荷物はOKだとか言っていたけど、本当なんだ。段ボールは宅急便屋から買えるらしい。おなじ階に宅急便屋があったので、聞いてみると1回でしか扱っていないとのこと、そこで、1階までおりて¥310で段ボール購入。これで、荷物の件は一件落着。

なんだかんだで出発まで1時間くらいなので、安全チェックやパスポートコントロールを経由して、ゲートへ。おっと、その前にトイレ。ブラブラしてゲートに着くともう搭乗開始。すると搭乗口で呼び止められる。実は、中国での滞在先用にアースジェットとかいう霧を噴霧するタイプのいわゆるバルサンみたいなものを持っていったのだが、それは荷物として預かれないとのこと。没収された。
いろいろあるな。

その後はフライトは順調で、北京到着。飛行機の中での朝飯の中華はそれなりにおいしかった。到着したのは、4時間くらいのフライトだったけど、1時間の時差で12時ころ。
南寧までのフライトは、15時5分なので、次のフライトで飯がでるかわからないので、一応昼飯食っておこうというわけで、途中にあった麺類屋で麺を食べた。早速ここで、言葉が通じない苦しさを感じた。空港とはいえ、国内線の中の施設は、英語が通じない。でも、麺はおいしかった。チキン、チキンといって頼んだ麺だけど、何という名前かわからず。

そして、15時5分のフライトで無事南寧へ。機内でも言葉が不自由で困った。さすがに機内では英語のアナウンスはあるので、英語も通じるんだけど。。。。欧米人みたいな人は1人くらいいたかな。

予定通り19時少し前に南寧に着くと、出迎えの人と無事会えた。ここでも言葉が通じず、運転者さんが携帯で通訳さんに電話をして、その人から空港近くで食事をして来たらどうかと言われ、言われるままに「はい」と。実はこの北京から南寧のフライトでも食事が出て、おなかはそこそこ一杯だったけど、南寧の空港から玉林市までは、高速で2時間くらいなので、結構遅くなるので、食べてしまったほうがいいと思ったのだ。

そして、22時ころ玉林市に到着、通訳の女性と会社の人が夜にもかかわらずお出迎え。今日の宿は早速これから住むことになるアパート。
ある程度想像していたし、想像が違うといいなと期待していけど、なんだか、古いなぁ〜、汚いなぁ〜、想像が当たってしまった。
特にシャワーとトイレが汚い感じ。いろいろ文句を言う。通訳の女性もこれは古いとか言っている。今日は遅いから、とりあえず、ここで一泊して、明日またほかの部屋を見ることになる。
こんな感じで第一日目が始まった。

『オー・ルーシー!』を見た

2021-05-08 11:14:00 | 映画、TV、ミュージカル、エンタ
『オー・ルーシー!』予告編

連休中TVが面白くないし、どこへもいけないので、ワイドナショーに寺島しのぶが出ていて、『オー・ルーシー!』の話題が出て、これは面白そうだとアマゾンプライムで検索したらあったので早速見てみた。
寺島しのぶ以外にも南果歩、忽那汐里、役所広司などが出演するのだけど、大物揃い。その中で忽那汐里走らなかったけど、結構うまいなと思った。
話の内容は、ありそうだけど、ロスまで行ってしまうなどありそうもないこともあるようなことが淡々と続く。たしかに興行的には大ヒットは思想もないのだけど、なにかいい感じ。
寺島しのぶ、「オー・ルーシー!」で40代女性の悲喜こもごもをリアルに体現 : 映画ニュース - 映画.com
[映画.com ニュース]平凡な日常を送っていた43歳の独身OLの主人公が、久々の小さな恋がきっかけで大きな変化に巻き込まれ、人生を変えていくさまをコミカルかつリアルに描いた日米合作映画「オー・ルーシー!」が公開された。本作で、インディペンデント映画の祭典、第33回インディペンデント・スピリット・アワードの主演女優賞にノミネートされた寺島しのぶが作品を語った。

下の平栁敦子監督インタビュー を読むと、興味が湧くかもしれない。色々話題豊富な作品のようです。桃井かおりさんの短編も見てみたい。
映画『オー・ルーシー!』平栁敦子監督インタビュー | Cinema Art Online [シネマアートオンライン]
『オー・ルーシー!』 未婚中年女性の屈折した精神構造映画 | 悪食のシネ満漢全席
40代、独身、事務系のOLとして毎日変わらない生活を続けている女性(寺島しのぶ)の物語です。
彼氏もいないし、友人もいないし、趣味や興味のあることも無い。
ただ変わらず毎日を生きていて死ぬまでの時間を消費する毎日。
そんな彼女の目の前で電車に飛び込む男がいた。
何か彼女に囁いてから電車に飛び込んだ男。
死を目前にした時から彼女の何かが狂いだす。

オー・ルーシー! 評価と感想/アラフォー勘違いお局OLロスへ行く
監督は平柳敦子さん
初めましての監督さんです。
経歴はこちらの記事が詳しいのかな。
参考 映画『OH LUCY!』 平柳敦子監督インタビュー | OVNI| オヴニー・パリの新聞
桃井かおりさん版の21分の短編も知らなかったです。

「オー・ルーシー!」43歳 独身OL節子。好きな人を追ってアメリカへ行きます!うんざりするような毎日を送っている全女性たちに贈る応援歌。寺島しのぶ主演。日米合作映画【感想】 : とにかく映画が好きなんです【本館】
面白かった!
これは、うんざりするような毎日とサヨナラする方法を描いた日本のOLたちへの応援歌だった。
新しい世界に飛び込むには勇気もいるし、失敗もしてしまうけれど、それを上回る素晴らしい体験がある。
そして、その先には、思いがけなない救世主が待っている。…かもしれない。

まあ、見て損はない映画です。

「アーミッシュの老いと終焉」堤純子著読了〜あまり面白くはなかったなあ〜

2021-05-06 23:23:49 | 

今年の連休中は、どこへもいけないので、もう一冊読了。これも朝日新聞の読書欄から面白そうだと思って、かみさんも読みたいというので、借りた。以前フィラデルフィアに行ったとき偶然アーミッシュを見かけて、彼らの生活には興味があった。今回、私が「クララとお日さま」を読んでる間にかみさんは読了。私は「クララとお日さま」に続いて読んだ。
いつもは図書館から借りる本は、なるべく一冊づつとするのだが「クララとお日さま」が準備できたと聞いて仮に図書館に行ったのだが、その際にもう一つ今日来てますと言われて2つになってしまった。2冊を2週間で読むとなるとそれなりに大変なので、なるべく1冊2週間というペースを守っているのだが、こういうときもある。
アーミッシュの老いと終焉 | 堤純子 |本 | 通販 | Amazon

さて、この本の内容だが、前半はアーミッシュについて知らないことなどが紹介されていて、それはそれで面白かったのだが、後半は高齢のアーミッシュの生活や中国、アメリカでの高齢者の生き方みたいなのを紹介する内容となり、「そりゃそうでしょう」という内容ばかりで、あまり面白くはなかった。どちらかいうと著者の堤純子という人がアーミッシュのように老後が過ごせるのは素晴らしいとの押しつけのようなものが鬱陶しかった。
「アーミッシュの老いと終焉」書評 自発的な集団 社会問題への鍵|好書好日
アーミッシュの老いと終焉 [著]堤純子
 米国には、各地で迫害された宗教的な集団が移住してきた例が少なくない。アーミッシュはその一つである。ローマ・カトリック教会では、幼児洗礼が慣例であったが、洗礼は自分の意志で受けるべきだと主張したのが再洗礼派である。ドイツやスイスで、アマンという人物によって興された一派がアーミッシュであり、教会と国家から激しく迫害されて、米国に移住した。
 通常、そのような宗教的移民は近代の産業社会に適合して変わっていく。アーミッシュが有名になったのは、彼らがこの二百年の間、ほとんど変わらなかったからだ。彼らは今も、当時のままの服装に身を包み、農業を生業とするばかりか、電気を使わず、移動は馬車だ。兵役にはつかなかった。税は払うが、社会保障制度には加入せず、「クモの巣のように張りめぐらされた」家族、コミュニティのネットワークで、助け合って暮らしている。
 この風変わりな人たちは、「刑事ジョン・ブック 目撃者」(ハリソン・フ

バスポリッシャーを買った

2021-05-05 18:00:27 | その他
連休少し前に以下のバスポリッシャーなるものを買った。
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Homitt バスポリッシャー ターボプロ【2021最新版】 伸縮タイプ 充電式 延長ハンドル付き お風呂掃除ブラシ 長さ調節可能 浴室 掃除に適用 年末掃除 プレゼント204DW

そして一昨日は午前と午後、昨日は午前中、そして今日も午前中風呂場のお筋をした。40年近くこびりついた水垢などをきれいにした。今日は残っていた天井もきれいにし、まあ、満足である。
しかし、今日、それまで順帽だったので、気が緩んで、結構バスポリッシャーに水がかかってしまったようで、スイッチを押しても起動しなかったり、スイッチを幼くても動いてしまったりと作動がおかしくなってしまった。直るかな?

クララとお日さま読了

2021-05-01 20:36:00 | 

昨日、カズオ・イシグロの「クララとお日さま」読了しました。昨日はほぼ一日この本を読んでいました。
この本は、朝日新聞の読書欄の紹介を読んで読みたいと思って、浜松図書館の蔵書を検索したけど、当然蔵書にはなくて、購入依頼をして何回か浜松図書館で検索に引っかかるかと思って1ヶ月位してやっとヒットして予約を入れて4/26に図書館で借りました。予約してから、人気の本らしく、浜松図書館でも手に入れるのは時間がかかったようだ。そして借りてから、4日位(実質2〜3日)で読んでしまいました。それくらい面白い内容、ここ数年でこれほど面白く読めた本はこれが一番です。
さて内容は、AF(artificial friend)すなわちAI(artificial intelligence)のロボット「クララ」が主人公=わたしという内容の本です。それ以外の登場人物は、ジョジーという女の子、その母親(クリシー)、家政婦のミランダ、隣人のリックとその母親(ヘレン)、その他クリシー、ヘレンの元夫など。クララの周りの出来事をクララがいろいろ語っていく形で展開する。
私はカズオ・イシグロの作品は以下のようにこれまで数冊読んでいるし、ブログにも取り上げている。私は彼の小説のファンである。

日の名残り カズオ イシグロ 訳土屋 政雄 読了〜すばらしい〜 - 温故知新~温新知故?

日の名残り(ハヤカワepi文庫)|カズオイシグロ,KazuoIshiguro,土屋政雄|本|通販|Amazon内容(「BOOK」データベース...

日の名残り カズオ イシグロ 訳土屋 政雄 読了〜すばらしい〜 - 温故知新~温新知故?

 

忘れられた巨人-カズオ-イシグロ読了 - 温故知新~温新知故?

昨日、忘れられた巨人-カズオ-イシグロを読了した。この本は去年の12月ころ、図書館で予約、40,50人予約者がいたので半年くらいかかるかと思...

忘れられた巨人-カズオ-イシグロ読了 - 温故知新~温新知故?

 

カズオ・イシグロが気になる〜ノーベル賞当然って感じ〜 - 温故知新~温新知故?

カズオ・イシグロさんがノーベル文学賞を撮ったようですね。ノーベル文学賞にカズオ・イシグロ氏英国の小説家|NHKニュースノーベル文学賞にカズオ...

カズオ・イシグロが気になる〜ノーベル賞当然って感じ〜 - 温故知新~温新知故?

 

さて、この小説はロボットが主人公なので、ロボットならではの独特な表現がある。それはターミネータでシュワルツネッガーがターゲットを見ている画面を覚えているだろうか?目で見る映像に検知したターゲットの情報が文字で表されるような表現でよく示されている。それと同様にクララが周りの情景を見る際に自分の見ている情景がボックスに区分されているとの表現がある。このような表現は面白い。
そして、クララは最新型のAFではないとのことだ。最新型はBF3でクララはBF2型。
また、嗅覚がなかったり、友達のリックは遺伝子操作である(と思われる)「向上処置」が行われてない、それを受けた子供と受けていない子どもではその後の人生に決定的な違いがあるとのことである。このような設定も興味深い。

さて、エンジニア的に、興味深く思った点について述べる。
まず、クララが店舗で、売られるまで過ごし、やっとジョジーの家に行くシーンや生まれてはじめて外に出るシーンのところで、色々考えさせられた。それははじめて、砂利道や草が生える道を進む描写だ。初めて、砂利で一歩一歩安定しない一歩を刻むことや、道がなく草をかき分けて進むのは初めての体験だろう。現在、自動運転やAIということでAIは人間より優れていて、夢の世界が近づいているとの話題が多いが、そう、人間は生まれて例えば20歳になるまでは、20年間に渡っていろいろな経験や体験をして、失敗を見たり、成功を見たりした上で、直面した課題を解決する場面に遭遇して、その場で判断している。以前白い車に惑わsれてセンサーが市場に反応しなかった、黒い背景で黒い歩行者には気が付きにくい、大きな道路を歩行者が横断することは想定外だったなどのニュースが有ったと思う。AIにはそれらの経験はない上での、生死にかかわる判断をしなければならないわけだ。
自動運転車が、製品として製品ラインで作られ市場で使われ、AIにとっては、未経験の体験をビッグデータなどの知見(いわゆる耳学問)で、いきなり初めて道路に出て、それを使っていくことになるのだと思うと、結構恐ろしいことではないだろうか?機械やCPUやセンサーには、仮にそれが、0.1%でもかならず誤差がある。そして、それの上限のものと下限のものとの組み合わせで市場に出てくることになる。障害物を発見し、それとぶつかるまでの時間を0.1秒単位で推定し危険回避の対応をするのだろうけど、製品個体のバラツキで上限のものと下限のものが現実に存在する。また、エンジンの出力や加速力の違いで障害物に到達する時間は変わる。エンジンの出力は現実にはプラスマイナス3%の誤差は生産ライン上では当たり前にある。このように考えると、いかに自動運転で危険回避というのは頼りないことかとみなさんも気がつくのではないだろうか?私は、自動運転の専門家ではないので、詳細はわからないし、現実は心配ないのかもしれないが、現時点での私の知識からは自動運転はいかに頼りないものかと思ってしまう。
以前にも何回かこのブログで述べているけど、やはりAIに命を託すということは、どれほど、危ういことかを表しているかを再認識させられた。

また、以下はエンジニアリングとは関係ないが、私はお日さまは、冬場など家の吹き抜けから入ってくる日差しがあるないかで部屋が温かいか寒いかが大違いなので、いつもお日さまの凄さを感じていたのでクララのお日さまの神聖化ぶりは驚かなかったが、お日さまは違うなにかの象徴ではとの指摘は、読後に書評を検索してみて、確かにそう思って読んだらまた違う感想になるなと思った。

カズオ・イシグロ『クララとお日さま』の不気味さ【感想・考察】
語り手のクララは、AF(人工知能が搭載されたロボット)であり、人間の感覚とは少し違った知覚を持っている。
わかりやすいのは、クララには嗅覚がないことである。

しかし、それ以上にこの作品がテーマの一つとしているのは、AFがどのように事象を認知するのかについてである。
クララは、視覚的に物体を見るとき、対象を分割して認知する。

格差社会・コミュニティ社会
そしてこの作品がもう一つのテーマにしているのは、格差社会とコミュニティ社会(この表現が正しいのかはわからないが)である。
この世界では遺伝子操作である(と思われる)「向上処置」が行われており、それを受けた子供と受けていない子どもではその後の人生に決定的な違いがある。

実のところ、このような格差社会というテーマ自体は、作品の本筋とはあまり関係がないように思う。これは私の読み込みが浅いからかもしれないが、もし社会に屹立する断絶というテーマを読みたいのであれば『わたしを離さないで』の方がお薦めかもしれない。

「お日さま」とは何なのか?
最後に本題に入りたい。
この作品の最大の謎は、「お日さま」である。
クララたちAFは、太陽光で動く。
それゆえ、クララは「お日さま」を神聖視している。クララの「お日さま」の捉え方は、明らかにこの世界を生きている私たちとは異なっている。
クララはことあるごとに、「お日さま」を気にする。「お日さま」が機嫌を損ねていないか、「お日さま」は恵みを与えてくれるのか……などなど。
そして、あたかも「お日さま」に 超自然的な力があるかのようにーーそしてそれが当たり前かのように、クララは叙述を続けるのだ。
このようにクララが神聖視する「お日さま」は、私たちが普段見ている「太陽」と同じものなのだろうか?
恐らくこの作品を読んだ読者は、この疑問が常に浮かんでいたはずだ。
「お日さま」 というのは、太陽ではなく、何かの装置なのではないか? と。


カズオ・イシグロ「クララとお日さま」土屋政雄訳 読んだ!
というのも、クララはB2型のAF(Artificial Friend)で太陽光を栄養源としている。この設定は全編を通して貫かれており、場面で光に関する描写が多いのは、クララが常に光を求めているからだろう。
「ボックス」という視界や認知システムの構造が説明されることなく当然のように描かれるのも、読者を想定していないクララのためのクララの語りを意識しているからだろう。この辺りの文体(というより意図的な説明カット)は非常に好みだし、とても良かったと思う。
第6章では、端的に「人を人たらしめるものは人の何処に存在するか」という話になる。科学技術は「人の中身」や「神の不在」を精査するのに適しており、実際にそれが可能になる日も近い。しかしながら、クララは「人の本質=魂」は人の外部、つまりその人を囲む他者にあるのだと考える。


この翻訳者である土屋政雄さんはカズオ・イシグロの作品をよく通訳しているようだ。その定評のある土屋さんなので、以下にあるようにsharp pencilをシャーピ鉛筆などと表現しているのはどういう意図があるのか、興味あるところだ
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堀正岳(ほりまさたけ)@mehori

「クララとお日さま」読了。可愛らしい話でした。でもカズオ・イシグロ独特の不安の盛り上げ方は共感性羞恥心もちにはたいへん
あと、原文と並行して読みましたが sharp pencil が「シャーピ鉛筆」で、oblong (長方形、長い楕円形)が「オブロン端末」になるのはなんでだろう(笑)3月9日


アマゾンの書評でも好評のようだ。
クララとお日さま 単行本 – 2021/3/2
カズオ・イシグロ (著), 土屋 政雄 (翻訳)
パンダの背中
いつもながら考えさせられる
朝イチで購入、読了した。カズオイシグロと言えば、信用できない語り手、書き換えられた記憶、がお約束だが、今回はAIロボが語り手なので大丈夫。ただし、ロボには欠けている部分がある。それが上手く機能して、人間のいい部分やダメな部分を照らしている。ロボの情報処理が追いつかない?時の物の見え方が独特で面白い。少年と少女の交流はとても微笑ましかった。
人工友人であるロボ、クララの心は友愛に満ちて温かい。ところが同じ愛でも、人間のそれは素敵と手放しで言えるものではない。人間が人間であるがゆえの、どうしようもない悲しい部分を描いているのは、いつものカズオイシグロだった。
また、普段はロボの友人=ドラえもん♪などど気軽に考えているが、AIロボという商品を友人にするとはどういうことか、真面目に考えさせられた。
日和下駄
AIの美しく無垢な魂
まさに巻を措く能わずで、1日で読了しました。面白く、かつ、リーダビリティにも優れた作品です。ノーベル賞受賞後ということで、それなりのプレッシャーはあったと思うのですが、特に奇を衒うでもなく、淡々といつものイシグロワールドが展開されています。
極端な設定を置くことで、人間とは何か、心とは何かを描き出そうとするその手法は、なんとなく「わたしを離さないで」のテイストを思い起こさせます。
友人への献身、無償の愛、自己犠牲など人間にとって最高の精神的・道徳的価値とされるものがロボットに体現されていることは、逆説的ですが、その意図においてとても効果的となっているように思います。
ロボットであるクララの目を通して映る人間の嫉妬や後悔、過去への拘泥といった愚かさ、醜さの描写には、はっと胸を打つものがあります。
しかし、何にも増して、クララの心の動き、内面の描き方が素晴らしく、この純で無垢な魂の持ち主に誰もが感情移入してしまうことでしょう。一体、どれだけの人がこのロボットには心がない、と言えるでしょうか。それほどまでに、クララというロボットの造型がすばらしく、解説の河内恵子氏が「クララはカズオ・イシグロが創ったもっとも美しい子供だ」という言葉に頷けます。
異論はあると思いますが、個人的にはイシグロ作品の中でも、トップ3に入るお勧めの傑作です。


以下のように、すごく評判がよく売れているようだ。映画化もされるようだ。ぜひ、見てみたい。
おかげさまで10万部突破! カズオ・イシグロ最新長篇『クララとお日さま』 読者の反応&感想をご紹介

カズオ・イシグロ『クララとお日さま』3度の発売前重版で累計6.5万部に ノーベル文学賞受賞後初の長編小説

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ノーベル賞作家カズオ・イシグロの新刊小説「クララとお日さま(KlaraAndTheSun)」が映画化されることがわかった。米Deadline...

映画.com

 


まあ、すごい小説に出会えました。今回、いままで、引用などはライブドアブログのブログ投稿という機能を使って、かんたんに投稿できていましたが、今回、Big Surの更新したせいか?ライブドアブログの仕様が変わったせいかうまく使えなくなり、Gooブログの機能でなんとか作成したため、時間がかかり、出来栄えもイマイチとなってしましたが、我慢してください。今後新しいやり方を確立したいと思います。

先週の土曜日藤目当てでガーデンパークへ行ってきました。

2021-05-01 12:48:44 | その他
先週の土曜日藤目当てでガーデンパークへ行ってきました。ここははままつフラワーパークとは違って無料なので、1日過ごせますね。


ネモフィラも!







世界の庭園と称する庭園も一部はなくなっているものもありましたが、健在でした。




花はいっぱい。



























噴水は停止中。