温故知新~温新知故?

音楽ネタが多いだろうけど、ネタのキーワードは、古きを訪ねて新しきを知ると同時に新しきを訪ねて古きを知るも!!

居場所 大崎洋著 読了 〜競争しない、白黒つけない、友達無理に作らない、相談しない、合理性やルールから距離を取るなど共感できる〜

2023-09-01 11:46:06 | 
この本は、朝日新聞などでも紹介されていたかもしれないけど、ダウンタウンのまっちゃんが紹介していたので気になって予約したと思う。

私が考える自分らしさ

「自分商店」を出すと考えては

お笑い芸人をはじめとするタレントのマネジメントなどを行う吉本興業。4月まで会長を務めた大﨑洋さん(69)は、多くの芸人にマネジャーとしてつき、「ダウンタウン」の育ての親といわれます。
強い個性を持つ、あまたの芸人たちと接してきた大崎さんに、「自分らしさ」について聞きました。
Amazonでも評判がいいので、それも見て予約したんだろうと思う。
著者について
大﨑 洋(おおさき・ひろし)
大阪府堺市の庶民の家に生まれる。二浪してなんとか潜り込んだ大学でサーフィンにはまり、「将来は海の近くで銭湯でもやるか」と考えていたが、なぜか吉本興業に入社。理由は「私服で通えて、休みも多そうだったから」。1980年に大阪本社から東京事務所に異動すると「漫才ブーム」がやってきて、毎日2〜3時間睡眠でフラフラに。さあ、ますます東京で大活躍したろ! っていう時に、会社から「大阪に戻ってこい」と言われてNSCの掃除係に…。窓際人生のスタート。

そこで1期生のダウンタウンの漫才稽古を見て「なんやこいつら…」と衝撃を受け、頼まれてもいないのにマネージャーを買って出る。才能はぶっちぎり、でも光の当たらないダウンタウンのために『4時ですよ〜だ』(毎日放送)を自らプロデューサーになって仕掛けると、これが大ヒット! さあ、浜田、松本と東京進出! というタイミングで「お前だけ大阪に残れ」と再び左遷人事。「人生、思うようにいかんもんやなあ」と落ち込みながらも、「まあ、しゃーない」と切り替えて、若手芸人たちの場づくりに奔走。

その後、なんとか東京に行って、再びダウンタウンの大躍進を牽引。松本人志の『遺書』、浜田雅功の『WOW WOW TONIGHT』が空前の大ヒットとなる中、社内外の誰が味方で誰が敵かもわからない壮絶な日々を送る。2009年には社長に就任。60年間上場していた吉本興業を非上場にしたり、芸人の不祥事に対応したり、2019年に会長になった直後に「闇営業問題」が起きて世間からたくさんお叱りを受けたり。子供の頃から、

「大﨑は、わけわからんやつや。何考えてるかわからへん」

と言われて今に至るので、何を考えているのか少しだけお伝えしようと思って本を書いてみました。好きなものは、銭湯と豆腐とアジアのちょっと怪しげな街の雑踏。知り合いは多いですが、友だちは少ないです。お酒は飲めません。タバコはやめられません。苦手なものは「お化け」です。
目次は以下の通り。
激動の人生を歩んだ著者が、 自分や大切な人たちの「居場所」を つくるために心がけてきた 12の「しないこと」とは。
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01 置かれた場所で咲こうとしない
02 孤独を見つめすぎない
03 競争しようとしない
04 限界までがんばろうとしない
05 白黒はっきりさせようとしない
06 友だちをつくろうとしない
07 相談しようとしない
08 目的地を決めようとしない
09 合理的にしすぎない
10 みんなにわかってもらおうとしない
11 ルールを決めすぎない
12 居場所を場所に求めない
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この目次を見て、私は、先日「コンサルティング会社完全サバイバルマニュアル」を読み終えて、自分推してきた仕事のやり方が、間違っていなかったと思ったけど、仕事以外の行動についてもこの本は、共鳴することが多そうだと思った。特に、「競争しない」は、上に媚びてまで競争に勝とうとは思わなかったし、「白黒はっきりさせようとしない」は特の欧米人に対して、言いたいことだ。白と黒でなく、グレイもあるというのを、オレンジと、黄色を混ぜると緑になるといって説明したこともある。その他「友だち。。。」、「相談。。。」、「合理的。。。」、「ルール。。。」など、おもわず、「そうだ、そうだ」と言いたくなるほど共感する。
そんなわけで、今回も本の中から気になったキーワードを紹介する。
ー『リクルート・ワークス 2022年、2月、3月号より』 大崎氏は動の人だ。動きながら感じ。感じながら考える。それが暗黙知となる。その暗黙知を人と共有し、共感を得てコンセプトすなわち形式知にし、事業にまとめ上げていく。。。不適材適所、1番組1起業といった魅力的な言葉がポンポンと飛び出す。。。。
ー白黒つけるのが本当に正しいのか?
ー『野中郁次郎先生は、こんなこともおっしゃっています。「人間はそれぞれが別の主体でありがながら、共感し合って、相互に理解し合う『みんなの主観=相互主観』をつくる」と。。。「一人で100%のものを仕上げよう」と思わずに、40%でまず会議に出してみる。未完成のうちにみんなと共有したほうが、客観的な意見が聞けるし、いろいろな気づきも得られるし、結局、より良いものができるでしょう。〜これってまさに私が実践していたことです。技術屋さんは、100%あるいは120%を目指しがちで、結果、無駄なことをして効率が落ち残業が増えているとしか思えない。皆批判されるのを嫌がるけど、皆批判は上手いので、それを利用しようというのが私の主義でした。〜
ーさんまくんはまだ独身でしたが、あっさりこたえました。「大崎さん、しゃーないもんは、しゃーないちゃうん?」。。。「しゃーない」という言葉にほっとしました。
ー好きで、お金が稼げて、仕事になること、好きで、役に立って、人に認められること、「そんなこと言われたら、好きなことはない」と悩んでしまう人がたくさんいるのは当たり前という気がしてきます。
ー俺のやりたいこと
・ぼーっと散歩すること
・銭湯に入ってぼーっとすること
・読みたい本を読むとはなしにぼーっと読むこと
中略。やりたいことが見つからないと、自分がダメ人間のように思えてしまう。
〜私の同僚が、上司から「お前は何をしたいのだ」、答えは「おでんで一杯」と答えたエピソードを思い出します。人間そんなもんですよ。笑〜
ー『吉本を新宿の廃校跡地に移転する話の中で』、「小学校の古びた校舎で働く」ことで他の会社には生み出せない”けったいなもの”が生まれると信じています。
・なつかしさがある
・愛がある
・笑い声がある
効率化だけを求めてしまったら、消えてしまう雑味が、学校には残っています。
〜そうだ、そうだ!〜
ーやたら増えているルールですが、
・言い間違えたら、言い直す
・不適切な発言は、訂正する
・ルール違反を「許す許さない」の前にルールを見直す
杓子定規にルールに合わせて裁いたほうがいいもの、ルールで裁けないものは、整理整頓して分けるのがいい。

まっちゃんと大崎さんとの密接な関係を配慮すると、あまり期待せずに、読んだのですが、共感するとこが多い本でした。Amazonの評点も4.3とかなり高いのは満遍なく広く評価されているようです。このような本が評価されるのなら、今の効率や合理性に偏った判断も変わればいいのに。







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