『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』を見た。
なんか、ドキュメンタリーのようだった。
たぶんそれはメリルストリープの演技がうまいのと、自然なのと、年寄りメイクがすごいなど、いろいろな要素のせいだろう。
しかし、なんといってもメリル・ストリープの演技はすごい。
たぶん批判的な人は、役者メリル・ストリープの個性が消えてるとか何とかいうんだろうけど、その批判を超えるような凄さを感じた。
冒頭のシーンを見ていて、ああ、アルツハイマーを患っている現在を演ずるのは別の女優かと思ったほどだ。
メイキャップのすごいことは明らかだけど、歩き方、表情など、記憶障害を患っている老人を見事に演じている。
だから、感覚的にもドキュメンタリーではないことは認識していても、ドキュメンタリーみたいな感覚になったのだろう。
現在の年齢のサッチャーのメイキャップは、予告編では出てこないですね。
映画『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』公式サイト || 大ヒット上映中!!
また、セリフがすごい。
私もしっかり覚えていないけど、下のサイトにあるように、セリフでジーンと涙がこみ上げてきました。
そう、セリフで涙なんて今までにない感覚。
これが、不思議な感覚の理由なのかな。
リアルタイム当時のサッチャーは、強引でなんか好きではなかったのが正直な印象。
でも、この映画を見て、今の日本やアメリカの政治のリーダーを見ていて、なんかジーンとしちゃうなあ。
そう、信念を貫き通すというのは、大変だったろうなぁ~と。
映画「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」を観て
マーガレット・サッチャーは、女性首相ながら、強硬な政治を行ったことから「鉄の女」と呼ばれた。「改革に痛みはつきものです。決断せねばなりません」「戦いは何があってもテロに屈してはなりません」「攻めるときは攻めなきゃ」「イエスマンなど欲しくないわよ」「堅い決意でこの国をよみがえらせます」「妥協はしません。相手が始めた戦争です」「私は戦ってここまで這い上がってきた」。映画のなかのいくつかのセリフだけでもサッチャー首相がどんな政治家だったかわかる。しかし、強硬であればあるほど敵も多い。サッチャー本人もこう言っている。「政界に入るのは戦の前線にいるようなものだから」。男社会の国会に、雑貨屋の娘が乗り込んで頂点を極めるには、それ相応の試練があった。どこかの国の誇りを忘れた政治屋たちに、つぎのセリフを贈ろう。「保守党の理念を再認識させてやりたいの」「グレートブリテンをその名に恥じない偉大な国へ」。
この映画のエンターテインメント性は何か、見終わってわからなかったけど、今わかりました。
もちろん、メリル・ストリープの演技やメイキャップも評価すべきだけど、セリフですね!。
映画としてのセリフも素晴らしいけど、ホンモノの言葉も知りたくて検索してみました。
やはり、本物のほうが一層重みがあるかな。
イギリス第71代首相マーガレット・サッチャーの発言・格言・名言集【鉄の女】 - NAVER まとめ
我々は核兵器のない世界ではなく、戦争のない世界を目指すべきです。
家庭の問題を理解できる女性なら誰でも、国の問題も理解できるところの近くにいます。
私はコンセンサス(関係者の意見の一致をはかること)というものは、さほど重要なものであるとは思いません。あれは時間の浪費の原因のようなものですから。
人命に代えてでも我が英国領土を守らなければならない。なぜなら、国際法が力の行使に打ち勝たなければならないからだ。お金持ちを貧乏にしても、貧乏な人はお金持ちになりません。
あなたが勝つためには、一度ならず何度も戦うべきだ。
強者を弱くすることによって、弱者を強くすることはできない。
言って欲しいことがあれば、男に頼みなさい。でも、やって欲しいことがあるときは、女に頼みなさい。
私たち(政治家)は後戻りをしてはならない。立ち止まった姿を世間にさらすことも許されない。前に進んだ時こそ未来が約束される。
女性運動を声高にやる人は嫌いです。男女の別に関係なく、人間は能力で決まる。
人の一生は、最終的にその人の品格に左右され、品格は自分をどう形成するかにかかっている。
上のように取り上げても、いっぱいになって焦点がボケてしまうけど、本当にいいことを言っているんだ。
その中でも、感動したのは以下の言葉。
「考えが言葉になり、言葉は行動になり、行動は習慣に、習慣が人格になり、人格は運命を形作る。」
これは座右の銘になりそう。
重い言葉です。
詳しくは下のサイトを参照ください。でも、ネタバレになりますので、映画をまだ見ていない方はご注意を。
マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙|地方者の映画ブログ
その大元には、食料雑貨商から市議会議員に転進した、マーガレットの父、アルフレッド・ロバーツの言葉があった。
「考えが言葉になり、言葉は行動になり、行動は習慣に、習慣が人格になり、人格は運命を形作る。」
調べてみると、元はイギリスの作家、サミュエル・スマイルズの言葉から (映画内・パンフ内では言及されてはいないけれど、言葉尻を考えるとそうとしか思えない)。
元の文章は
思いの種を蒔き、行動を刈り取り、
行動の種を蒔いて習慣を刈り取る。
習慣の種を蒔き、人格を刈り取り、
人格の種を蒔いて、人生を刈り取る。
日本では福沢諭吉がこの言葉を書籍でつかったとか。松井秀喜もこの言葉を座右の銘にしているらしい。
それだけの言葉。
当ブログの感想を使っていただいてありがとうございます。
映画の感想も結構書かれているようなのでこれからちょくちょく訪問させていただきたいと思います、よろしくお願いします。
トラックバックしないで引用して、すいませんでした。
この映画に対して素晴らしい内容のブログです。これからも時々見させて頂きます。
こちらはいい加減な感想で恥ずかしい限りです。
映画は時々見ています。他の人が見ないもの、見落とすもの、変わった視点を心がけています。