トリガー 上 | 真山 仁 |本 | 通販 | Amazon
内容紹介
東京五輪で放たれた、一発の銃弾。
謀略の引き金はひかれた!
2020年7月24日、東京オリンピックがついに開幕した。現役検事ながら馬術競技韓国代表のキム・セリョンは五輪直前、二度も凶漢に襲われ、ある不正に関する極秘捜査をやめるように脅されていた。5月半ばには、在日米軍女性将校と北朝鮮の潜伏工作員の変死事件が相次いで発生。三つの事件の裏には、日韓の在日米軍に関するある謀略が蠢いていた――。アジアの安全保障を根底から揺るがすパンドラの箱が、いま開かれた!!
内容(「BOOK」データベースより)
凶弾にに斃れた選手は、日米韓の安全保障を根幹から揺るがす情報を掴んでいた―。デビュー以来、社会問題に真っ向から切り込み、骨太でエンターテインメント性を兼ね備えた作品を発表し続けている著者の、王道謀略小説!
トリガー 真山 仁 上下巻を読了。面白かったので、上巻は数日、下巻は2日で読了した。
東京オリンピックを舞台に、韓国のスター的乗馬選手が狙撃され、その真相には、日本に住む北朝鮮のスパイや韓国のスパイ、日本のインテリジェンス、韓国の政府関係者が暗躍し、奇想天外とも言える内容だ。
ところが、民間軍事会社なんて、フィクションだろうと思っていたら、下にあるように、もうすでに結構な数が存在するようだ。自国の国民が犠牲者とならないように、ニーズが高いようだ。
民間軍事会社 - Wikipedia
民間軍事会社(みんかんぐんじがいしゃ)とは、直接戦闘、要人警護や施設、車列などの警備、軍事教育、兵站などの軍事的サービスを行う企業。新しい形態の傭兵組織である。
世界的に名高い30の民間軍事会社 : カラパイア
政府が深く介入できない問題も世の中にはいくつもあり、愛する人の安全を守るためなら民間軍事会社にいくらお金を払ってもかまわないという人もいるだろう。
民間軍事会社は、直接戦闘、要人警護や施設、車列などの警備、軍事教育、兵站などの軍事的サービスを行う企業であり、新しい形態の傭兵組織でもある。国家はもちろん、企業、特定個人に対しても、自分たちの受けた軍事教育を活かしたサービスを提供してくれる。
海外サイトにて、世界的に有名な30の民間軍事会社が紹介されていた。様々な種類の軍事会社が様々なサービスを行っているようだ。
以下の上のサイトから引用したものでわかるように、各社数百億、数千億、中には1兆円を超える売上、スタッフ数は62万人を超えるものもあるようだ。知らなかった。民間軍事会社という記述を見たときは、フィクションならではの奇想天外な発想と思ったけど、現実なんですね。私は以前から、ノンフィクションは現実を小説のようにフィクション化し、小説はフィクションのかなに現実があって、興味深いと書いたことがあるが、まさにそれが表れている小説だ。
トリプル・キャノピー社はヴァージニア州レストンに所在する民間軍事会社である。元アメリカ特殊部隊員が2003年に設立したこの会社は、大多数の社員が元特殊工作員あるいは元警官である。
トリプルキャノピー社は作戦支援、危機管理、訓練業務などを国内外問わず行っている。従業員は5千人弱で、顧客は各国NGOや、電気通信社、石油産業社、ガス産業社、鉱業会社や金融会社なども含む。命令系統などは以前のデルタフォースのものを運用している。キャノピー社は2004年ごろイラクでの活躍で名が知られている。1500億円で契約が結ばれている。
イージス社は2002年に前サンドライン社の設立者であり元イギリス軍人ティム・スパイサーが設立した民間軍事会社である。事務所をイラク、ケニア、ネパール、アフガニスタン、バーレーン、アメリカに構えている。イージス社は民間軍事会社の管理組織であるブリティッシュ・セキュリティーカンパニーの設立にも貢献した。
ガス産業やオイル産業、鉱産業、NGOや航空宇宙産業、政府の外交部門にも関わっている。近年イージス社は米国政府により、約300億円でイラク復興の際の援助と防衛に勤める契約を結んだ。2011年にはアフガニスタンのカブールにおいて米国大使の防衛に約497億円での契約を結んでいる。
8.ブーズ・アレン・ハミルトン(アメリカ)
ヴァージニア州に本社をおくコンサルティング系の会社である。エドウィン・ブーズらが1914年に設立、2012年は5千8百億円以上の売り上げを叩きだした。
経営コンサルタントやIT技術系だけでなく、防衛、安保分野でも活躍し、自動車、産業機械、医療、化学、メディアなど多岐にわたった活動をしている。米陸軍や空軍海軍や、宇宙産業においても活躍している会社である
カナダの民間軍事会社ガルダワールドは世界最大規模の呼び声もある。本拠地はケベックのモントリオールだが、社員は4万4千人ほどで、北アメリカ、ヨーロッパ、アフリカ、アジア、ラテンアメリカと中東までにわたっている。
ガルダ社は140の都市と、28のアメリカの主要な空港の警備を行っている。複雑な顧客情報の管理や危機管理、市場の特化を目指している。2012年4月、四半期売上高は300億円。
2.セキュリタスAB社(スウェーデン)
スウェーデン、ヘルシンボリで1934年に設立された国際的民間軍事会社である。本部をストックホルムにおいている。2010年の記録によると、3万人のスタッフは53か国にわたって活躍し、年間売り上げは日本円で約1兆円である。
セキュリタス社の活動にはガードやパトロール、操作、家庭用警報システム、万引き監視、安全保障のコンサルティングや番犬の貸し出しなども行っている。グループの主となる社はセキュリティサービスヨーロッパ、セキュリティサービスイベロアメリカ、セキュリティサービス北アメリカである。セキュリタス社は現金輸送サービスの促進のため防弾ジープを特注した。
1.G4S(イギリス)
G4S社は世界をけん引する安全保障アウトソーシングの会社であると自社を説明し、2004年に設立されたロンドンに本拠地をおく、62万人のスタッフを抱える巨大な軍事会社である。
2012年、売上高は1兆2億円をこえた。活動は幅広く、犯罪者護送のガードや武装ガードマンの貸し出し、監視モニター取り付けなども行っている。また、海外の政府とも連携して活躍している。
真山仁さんには、少人数の講演を聞いたことがあり、その後の懇親会で、私と同姓の主人公が活躍するベイジンなどの作品で、中国人名や地名が日本語読みは良くないのではなんて、自由な発言をしてしまったけど、この作品は韓国人などが登場し、韓国などの地名は現地の発音で書かれている。新聞などもすでにだいぶ前からそうなっているけど。。。。私は発音は現地の発音のまま表記すべき派である。
真山仁さんの最近の中国を舞台にした小説は、中国の地名や人名は現地の発音になっているかをチェックしないといけない。
真山仁さんの小説は、同時進行でいくつかのシーンが展開していくので、人名や登場人物がどのような人かを把握していないと、わけがわからなくなるが、高齢となった私にはかなりきつい。最初のページにある登場人物の一覧ページを何度確認したことか。しかし、この手法は映画を見ているような効果を与えてくれて、ワクワクする。
でも、面白かったです。また、数冊読むかな。。