温故知新~温新知故?

音楽ネタが多いだろうけど、ネタのキーワードは、古きを訪ねて新しきを知ると同時に新しきを訪ねて古きを知るも!!

愛知県新城市東名バス事故〜AIではどうなっていたか、安全性はやはり人間が勝ると思う〜

2017-06-15 21:48:46 | ニュース
https://youtu.be/9jH5Hjt6lJQ
11日にアーヘンから帰国したら、この愛知県新城市東名バス事故の話題がいっぱいだ。事故の映像は衝撃的だ。
【東名バス事故・動画】事故の瞬間捉えた衝撃動画 乗用車が空中を回転しながら激しく衝突 ドライブレコーダー映像公開 - 産経WEST
愛知県新城市の東名高速道路で乗用車が中央分離帯を越えて対向の観光バスに衝突した事故で、県警は10日、バスの乗客乗員47人のうち45人がけがを負ったと明らかにした。ドライブレコーダーの映像では、車は反対車線で分離帯にぶつかって跳び越え、空中を回転しながらバスのフロントに激しく衝突していた。

動画を見ると、運転手が排気ブレーキをかけ、咄嗟にハンドルを左に切ってまたすこし戻しているようにみえる。
この動画を何回もワイドショーで見せられているうちにいま話題のAIでこの事故を人間のドライバーと同様に多くの人が救えたかは疑問だと思うようになった。
まず、上に書いたようにベテランドライバーは、咄嗟にハンドルを左にすこし切りバスのフレームの強度のある部分に車が当たるようになった。咄嗟というのは、人間は右から物が飛んできたら反応で左にハンドルを着るということだ。はたしてAIはこのような反応ができるだろうか。まずセンサーは上から物が飛んで来ることを想定してセンサーの感度を地上2m以上まで確保するだろうか?プログラムをつくる人間が、このような事故形態を想定しなければ、そのようにプログラミングしないだろう。しかし、この事故が起きてからは、当然東名の対向車線からクルマが飛んで来ることを想定することになるだろう。そう、このような経験の積み重ねが必要だ。また、上からクルマが飛んできたら、その方向と速度などを推定し、バスのどこの部分で衝撃をうけるのがベストかを判断して、それに合うようにステアリングを自動で操作する必要がある。粗尿にプログラミングしなければ、このドライバー並みの危険回避はできないことになる。今の自動運転レベルはそれとは程遠いと想像する。
また、今回は結果的にドライバーの本能的な動作が死者が出ない結果になったが、AIの自動運転では、人間をまさらないといけないとすれば、いろいろなケースを想定し、その中で一番犠牲者が少ないケースを選択しなくてはならない。つまりプログラム作成者が、将棋の手をいっぱい想定するように、多くのケースを想定しておく必要があるだろう。すべてのケースをプログラミングする人が具体的に想定する必要はなく、何らかのデータベースを参照するようにするというプログラムでいいと思う。でも、難しいだろうな。
さらに、究極の選択がある。道で動物が横切った際、例えば鳥が運動の窓をヒットしそうになった場合、乗客を守るためには犬や鳥を殺しても、乗客を守るとすることになる。これはケース・バイ・ケースで、結果的には動物愛護協会などから非難を浴びる結果となるかもしれない。人間は小さな動物が前を横切った場合、咄嗟に轢かないようにするだろう。その結果大事故になるかもしれない。AIがこのような常にベストの判断あるいは解を導き出すとは考えられない。
自動運転が実用化されたときには、このような究極の判断は各自でテイストが異なると思われる。よって、事前に命を優先するのは動物が、同乗者あるいは自分かの判断を5段階で選ぶなどの設定を刷るようになるのかなぁ。そうなったら、嫌な世の中だなぁ。
少なくとも、自分の普段の行動から判断してもらうほうがいいかも。普段、他人や回りの動物を軽視している人間は自業自得となるわけだ。それなら私は諦められるあるいは納得するかな。