温故知新~温新知故?

音楽ネタが多いだろうけど、ネタのキーワードは、古きを訪ねて新しきを知ると同時に新しきを訪ねて古きを知るも!!

写真を撮る楽しみはよい写真を撮ることから、コミュニケーションに広がっているのかな?

2013-02-27 18:41:28 | プロダクト
このところ、新しい機能というか機能を絞ったユニークなカメラの記事がたてつづけにあった。
GoPro HERO3: Black Edition - Smaller, Lighter and 2X More Powerful

最初は、私は知らなかったけど、すでにプロの世界では常識のように使われているコンパクトな、まあ、ビデオカメラというべきかな。上の動画が、それ撮ったものだ。感動ものでしょう。私はひさびさに感動した。スキーも面白いけど、サーフィンなんて、ああ、こう見えるんだって感じ。
GoPro 公式ウエブサイト。世界一多才なカメラ
世界で最も多目的なカメラ着て、マウントして、愛好する

記事は下。TVでバンジージャンプとかヘルメットにつけているのはこのカメラで撮った映像が多いらしい。恥ずかしながら私はこの記事を読むまでこのようなカメラの存在を知らなかった。でも、面白い。ちょっと買いたい気分になってしまった。
でも、冷静になると、スキーも水泳もあまりしなくなって、バイクに乗るわけでもないので使い道が。。。あ、そうだインラインスケートは運動のために2年ほど前は結構やっていて、滑りながら動画をとりたいなんて思ったなあ。まさにそのような用途に特化した商品らしい。確かにそういうニーズはある。クルマに乗っていても、今のコーナーの曲がり方良かったなと思うことはよくある。クルマのゲームで自分の走りが俯瞰で再度振り返って見れるモードがあるしね。自分のかっこいいシーンを自分で撮れるカメラってないんだよね。人のかっこいいシーンを撮ることは出来ても、自分のかっこいいところは誰かに頼んで撮ってもらわないといけない。その絞り込んだニーズに応えた商品だ。
鴻海も投資 しぼむデジカメ市場の「革命児」、大ヒットの秘密  :日本経済新聞
■利用シーンを加味したデザイン
 一つは、その形状だ。GoProは外形寸法が42mm×60mm×36mmほどで、重さが100gを切る小さなカメラである。一般的なコンパクト機とほぼ同じ直方体の形状をそのまま相似形に小さくした。この形が、アウトドアスポーツなどで使いやすかったのだという。「

記事にあるように徹底的に機能を絞る一方で画質にはとことんこだわるというのは、本当に欲しいものはなにかを突き詰めた結果だろう。
ボタン一つで撮影した動画の上下を反転できる機能だ。スポーツの撮影では取り付け位置に制限があるため、カメラを上下逆さまに取り付けなければならないことも多い。そうした場合でも、動画や写真の上下を反転する変換の手間を省いて、ソーシャルメディアにすぐに投稿できる。
「おもちゃのように小さいが故に画質が低い」という指摘もGoProには当てはまらない。放送業界がGoProを本格的に採用していることが、それを裏付けている。

ネットとの親和性という機能ではスマホと競合するから、差別化も徹底しないといけないのだろう。
■スマホではできないことを追求
 「スマホではできないことを追求していく。これが今後のカメラ専用機の方向性だろう。まさにGoProが実践しているカメラ開発だ」

もう一つは、キャノンの新製品らしい。まだ発売前。
まずは製品紹介のページのリンクを。
キヤノン:PowerShot N Special Contents|Top
キヤノン:PowerShot N|概要
記事は以下の通り。
なんとシャッターボタンがないそうだ。これは面白いね。同じ製品開発の携わるものとして好きだな、こういうの。
そう、クルマであったらハンドル取っちゃったらとか言う発想だ。
あり?なし? 「勝手にいい写真を撮るカメラ」:日経ビジネスオンライン
「シャッターボタンがない」「自分が意図しない写真が撮れる」そのカメラは、頭の固いユーザーから「なにこれ?」と拒否反応が出るかもしれない。いや、逆に「チョー面白い!」と拍手喝采される可能性も秘めている。

先のGoProとも共通だが、ネットとの親和性がキーワードになっている。
写真といえばプロのようなきれいなよい写真を撮ることしかありえなかったのに、使い捨てカメラが流行ったあたりからどんどん、写真をネタにコミュニケーションをとるという使い方がどんどん拡大していったといえるのではないでしょうか。実際instagramへ投稿したりすると楽しい。
FacebookのようなSNSを見れば、ネット上には実に多くの画像があふれていますよね。
佐藤:キヤノンでも2012年の春製品からWi-Fi機能の搭載を始めましたが、そこからさらに「本当にネットワークと親和性のいいカメラって何なんだろう?」という疑問を突き詰めたことが、今回の「PowerShot N」開発の出発点です。
佐藤:かつては知り合いや親戚など、身近な人たちのつながりの中で価値を共有できるような写真が中心でした。一緒に旅行した写真を、その仲間で楽しむとかですね。しかし、今では写真愛好家だけでなく、一般の方でも不特定多数の人に画像を公開するというのが、新しい写真の楽しみ、写真文化として定着しています。

シャッター=シャッターリングだそうだ。技術的にも実現するのは大変だったそうだが、そういうものを乗り越えたところはキャノンのエンジニアを尊敬する。
この本体正面にある、レンズ取り囲むように付いているアルミ部分の、外側にある“輪っか”ですか。一番外側が「ズームリング」で、その1つ内側が「シャッターリング」ですね。この輪っかを上からとか、下からとか適当に押し込めば……(カシャ!)……シャッターが切れると。
佐藤:リングシャッターはずっとできるのかなあ、と不安に思っていたので、プロトタイプができた時は感動して、ずっと触ってました。

クリエイティブショットで勝手にカメラがいろいろしてしまうらしい。それまでは、取り手がいろいろやることにのみ写真を撮る意味(その技を撮り手が競う)があったのに、それを見事に覆すというのは凄い。
勝手にと書いたけど、そのアルゴリズムには自信を持っているらしい。プロの経験とか技が一杯詰まっているアルゴリズムなんだろう、それがさすがだ。
あえて、ピントまでずらしてしまうとは。
「クリエイティブショット」という機能ですが、これで写真を撮ると、1枚はオリジナルの画像で、さらに5枚、それこそ「いいね!」がもらえそうな画像に加工されて出てきます。どういう仕組みなのですか。
その結果を基に3枚の連写撮影を行うのですが、条件に応じてピントの合う位置をずらす「AFブラケット」、露出を変える「AEブラケット」、動きをそのままおさえる「連写」という3種類の中からどれかが選択されます。次に、違いのある3枚に対して、被写体の位置や大きさ、形状、距離、そして画面内の色情報などについて画像解析を行い、最適な処理を施して5枚の写真をつくり出すのです。
それにしても、このアルゴリズムの開発には時間がかかったのではありませんか。

佐藤:はい、かかりました。それはいろいろと、今まで培ったノウハウが込められていますからね。切り出しはこれがいいとか、こういう画にはこんなフィルターが合うだとか、アルゴリズム開発者の英知が結集されています。
画像のトリミングや回転も驚きましたが、この「AFブラケット」というのはボケ具合を変えるのではなく、ひょっとして……。

石井:ええ、ボケじゃありません。ピントの位置を前に振ったり、後ろに振ったりとずらします。

私は銀塩時代からカメラとなじんできた者だから、このようなカメラの存在やこれからでる新製品の話題などには疎かった。いや、カメラとはこういうもんだ、写真とはこういうもんだという既成概念の塊だったけど、今回のこのような新しい形のカメラの存在や使い方は、すごく面白い。
今までの凝り固まった考え方を反省して、いままで興味がなかったカメラについてもちょっと情報収集してみたくなった。いや、それにとどまらず、買ってみたいな。