昨日この刺激的なタイトルの本を読了。
実はこの本は、自分で選んだ本ではない。今の勤め先で気の合った先輩が「○○さん(私のこと)、死について考えたことある?」「死は現実で、現世が虚って感じかな」なんて会話をして、この本をプレゼントされた。
下のアマゾンの書評でも賛意両論という感じ。
Amazon.co.jp: この世の全部を敵に回して: 白石 一文: 本
じゃあ私はどうかというと、最初の1/3弱は、すごいな、これはという感じだった。
特に少し読み出して、最初のあたりで「私は妻を愛していない」「子供を愛していない」などのくだりは衝撃的だった。
『この世の全部を敵に回して』_白石一文 - 私はこんなものを読んでます。 - Yahoo!ブログ
が、その後は同じことの繰り返しのような、生とか死の基本ロジックをあの手この手でいろいろ言い換えている繰り返しという感じだった。
霊感とか死後の世界とか、これらは、私が何回かブログでも書いているかもしれないけど、ようは現時点の科学では時間という概念がロジックとして不完全(無限に過去から無限に未来という????が基本のロジック)がゆえに、死後の世界や霊という概念で説明しようとするから、うさんくさい感じがするのだと思う。
下の引用したブログと私の印象は近い。
この世の全部を敵にまわして/白石一文/小学館|書評:ためいき色のブックレビュー
この本を否とする人は、そこがひっかかるのだろう。
もっと、たとえば時間という概念が無限に過去から無限の未来へ、そして未来の先にはまた過去がつながっているという概念(つまり過去未来もなく連続している:これは私の仮説)が科学的に確立すれば、あるいは高速より早いものが存在することが実証されれば、かなりすっきりするのだろう。
また、先に私がブログで何回か取り上げた福岡伸一さんがいうように、生物科学的に人間は中身はほとんど水で中身は1週間ほどで全て変わって、外観とか脳とか精神(霊)が変わらないだけという事実にもとずく概念をもっと突き詰めることで説明できそうな気がする。
生物と無生物のあいだ - 温故知新~温新知故?
動的平衡 福岡伸一 情報はフロー 人間もフローかも? - 温故知新~温新知故?
まあ、小説というより哲学書みたいだった。重い!。
でも、たまにはこういうものを読んでみるのもいいな。
実はこの本は、自分で選んだ本ではない。今の勤め先で気の合った先輩が「○○さん(私のこと)、死について考えたことある?」「死は現実で、現世が虚って感じかな」なんて会話をして、この本をプレゼントされた。
下のアマゾンの書評でも賛意両論という感じ。
Amazon.co.jp: この世の全部を敵に回して: 白石 一文: 本
小説の全体は、心筋梗塞(こうそく)のために53歳で急死した男が遺(のこ)した手記という設定になっている。彼には妻と2人の子供がいた。大手の商社員だったが、43歳で脱サラし、コーヒー豆の輸入販売会社を起こした。
「我が子を失ったことで心の底から哀しむなどという能力はそもそも我々人間には備わっていない」
「人生を豊かなもの、美しいもの、愉快なもの、神々しいものであるかのように説く者たちの言葉に乗せられてはいけない」
こうした言葉の劇薬が本書にはぎっしりと詰められている。
『死』や『愛』や『霊魂』など、さまざまな概念について、考えを書かれています。
私は、『愛』という言葉は、安易に使っていい言葉ではないと思っています。
本のところどころで、「こういう風に感じているのは自分だけではなかった」という思想に出会いました。
じゃあ私はどうかというと、最初の1/3弱は、すごいな、これはという感じだった。
特に少し読み出して、最初のあたりで「私は妻を愛していない」「子供を愛していない」などのくだりは衝撃的だった。
『この世の全部を敵に回して』_白石一文 - 私はこんなものを読んでます。 - Yahoo!ブログ
「「妻も子も愛さない」と言い切る53歳の男の手記のかたちで、剥き出しの言説約二百枚を綴った覚醒の書になります。」
と、あります。
が、その後は同じことの繰り返しのような、生とか死の基本ロジックをあの手この手でいろいろ言い換えている繰り返しという感じだった。
霊感とか死後の世界とか、これらは、私が何回かブログでも書いているかもしれないけど、ようは現時点の科学では時間という概念がロジックとして不完全(無限に過去から無限に未来という????が基本のロジック)がゆえに、死後の世界や霊という概念で説明しようとするから、うさんくさい感じがするのだと思う。
下の引用したブログと私の印象は近い。
この世の全部を敵にまわして/白石一文/小学館|書評:ためいき色のブックレビュー
読み始めてみると、「自分は妻も、子供も愛していない。自分にとって、かれらは厄介な者でしかなく、単なる自分の稼ぎの簒奪者である。人間は癌細胞と同じく、どこに転移しても、どのような環境にも適応して増殖し、宿主が死ねば自らも死ぬという運命、何の役にも立っていないという点、人間と癌は相似のもの」と言いながら、一方で「死後の世界を信じている、そのことはTVの放映で霊能者を見ているだけで十分に理解できる」などと、唐突に不可解な言説を弄する。この一点に関しては頑固に身構えるところが、奇妙であり、私にはUFOや霊写真や背後霊などの話を喜んで見る愚者の一人とさして変わらぬように思われた。
この本を否とする人は、そこがひっかかるのだろう。
もっと、たとえば時間という概念が無限に過去から無限の未来へ、そして未来の先にはまた過去がつながっているという概念(つまり過去未来もなく連続している:これは私の仮説)が科学的に確立すれば、あるいは高速より早いものが存在することが実証されれば、かなりすっきりするのだろう。
また、先に私がブログで何回か取り上げた福岡伸一さんがいうように、生物科学的に人間は中身はほとんど水で中身は1週間ほどで全て変わって、外観とか脳とか精神(霊)が変わらないだけという事実にもとずく概念をもっと突き詰めることで説明できそうな気がする。
生物と無生物のあいだ - 温故知新~温新知故?
動的平衡 福岡伸一 情報はフロー 人間もフローかも? - 温故知新~温新知故?
今回、この動的平衡という概念で、この社会とか、人間という生き物を考えたとき、時間の概念の新たなロジックのヒントを得たような気がする。
すなわち、時間という概念はなく、瞬間瞬間の動的平衡の積み重ねしかないのではないかということだ。
まあ、小説というより哲学書みたいだった。重い!。
でも、たまにはこういうものを読んでみるのもいいな。