今日出張移動中に村上春樹のノルウェイの森を読み終えた。
最初は、何だこんなモノという感じだったけど、下巻を読んでなんか変わった。
読み終えたのは浜松から大津まで行く間の新幹線および京都駅の待合室。
午後から大津で会議だったけど、なんだか、目に映る景色がうつろな幻想のような気がして、どこかにエスケープしたくなる衝動に駆られた。
こんな感覚、若い頃あるいは学生の頃はよく体験したなあと思った。
そういう意味では懐かしかったし、こんな60歳の人間に20歳ちょっと前の感情を想起させるなんて、この小説も大したものなんだろうなと思った。
上巻で描かれていた世界は、まさに私は若い頃日々体験していたことだった。
だから、なんでこんなことが小説になったり、話題になったりするのかなぁ~なんて思っていた、
その後も描かれている世界は全く同じで、自殺とか、身近な人の死が起きることが私の日常とは違う程度なのに、妙に没入感がある。
これは文章力とか、作者の力なんだろう。
そんなこんなだったけど、
かろうじて、午後の会議に参加。
無事に、家までたどり着いた。
飲んだ酒の量はいつもより多かった。