Blog.たかたか

本のこと、音楽のこと、楽器のこと・・・

ロマン派の交響曲 『未完成』から『悲愴』まで / 玉木正之 金聖響

2009-09-28 | Books
『ベートーベンの交響曲』の続編です。

シューベルト、ベルリオーズ、メンデルスゾーン、シューマン、
ブラームス、チャイコフスキー
という、ベートーベンに続く作曲家たちの交響曲について
玉木正之氏と金聖響氏が語って(?)います。

交響曲というとベートーベンの「運命」や「田園」、「第九」と
いうのが定番であり、学校の音楽鑑賞でも聴くのはこれくらいでした。

そのベートーベンがやってしまったあとの交響曲を
この人たちがどのように作っていったのかが
きょう深く書かれています。

そもそものはじめに、その彼らをくくる「ロマン派の音楽」
というものに疑問を呈しています。

ロッシーニ、ヴェルディ、ワーグナー、ブルックナー
マーラー、リヒャルト・シュトラウス、シベリウス
はロマン派といわれているが
さらに、その中でもチャイコフスキーやシベリウスは国民楽派
ブラームスは新古典派、ドビュッシーやラベルは印象派
と分類されています。

この意味がどれだけあるのか、というのです。

「分ける」ということは「分かる」ということにつながると意識があるからでしょうね。
物質を分子や原子に「分け」、さらに素粒子からできていると「分かる」と、
何やら「分かった」気になります。
(玉木氏)

分かった気になっても、だからそれで音楽が分かるの?ということですね。

それを指揮者である金氏が、かれらの交響曲を
素人に分かるよう、興味を持たせてくれています。

ここに出ている作曲家の交響曲って、聴いたことがないかも。
また図書館でCDを借りてこなくちゃ。
コメント    この記事についてブログを書く
« 音楽教室の講師募集か | トップ | CafeSoloの上ぶたを注文 »

コメントを投稿

Books」カテゴリの最新記事