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2024年5月に読んだ本

2024-06-03 | Books
5月の読書メーター
読んだ本の数:7
読んだページ数:1854
ナイス数:51

九十八歳になった私 (講談社文庫)九十八歳になった私 (講談社文庫)感想
★★★☆☆当時68歳の著者が30年後の近未来小説という想定のディストピア小説。2018年に単行本で出版されたが、その翌年に逝去されている。小説ではいやでも長生きしていた氏だが、現実は早すぎる死だった。氏の評論は読んでいたが小説は「桃尻娘」以来かもしれない。長すぎる生を生きる老人とはさもありなんと思わせるハチャメチャぶりだ。
読了日:05月29日 著者:橋本 治
木暮荘物語 (祥伝社文庫 み 17-1)木暮荘物語 (祥伝社文庫 み 17-1)感想
★★★★☆これ読んだっけ?と思い、読書メーターの記録を見ると登録されていないので読み始めると、読んだ気がする、やっぱり読んだよな、と思いつつ楽しんで読み終える。昭和のおんぼろアパートに住む住人たちの短編集。今回は「柱の実り」と「ピース」が気に入った。
読了日:05月22日 著者:三浦 しをん
倚りかからず (ちくま文庫)倚りかからず (ちくま文庫)感想
★★★★☆以前、買ったはずと探した時には見つからず、ここ何冊か彼女の本を読んだからか、きょう読む本を探していたらひょっこり見つけた。この本を読まなきゃダメじゃない、と顔を出してくれたようだ。「水の星」のスケールの大きさが気持ちよい。
読了日:05月18日 著者:茨木 のり子
ハングルへの旅【新装版】 (朝日文庫)ハングルへの旅【新装版】 (朝日文庫)感想
★★★★☆評伝で韓国語を習い始めたことを知り、引き続き読んでみる。歴史的に深い関わりがありながら日本の占領時代や在日朝鮮人への差別などの問題も含め、隣の国の言葉だから学んでみて、そのファンを作る手助けをしたいという。
読了日:05月18日 著者:茨木 のり子
清冽 - 詩人茨木のり子の肖像 (中公文庫 こ 58-1)清冽 - 詩人茨木のり子の肖像 (中公文庫 こ 58-1)感想
★★★★☆茨木のり子を知ったのは「倚りかからず」「わたしが一番きれいだったとき」の詩。以来気になる詩人ではあったが、それ以上の詩を読むことはなかった。先日エッセイ集を読んだきっかけでこの評伝も読んでみた。著者の誠実さが伝わる文章に引き込まれるように読み終えた。
読了日:05月13日 著者:後藤 正治
イタリアからイタリアへイタリアからイタリアへ感想
★★★★☆イタリアの各地を主題に筆者の出会った人たちを描いていく。大学時代のアルバイトや仕事の駆け出しの頃の思い出、船で生活をするきっかけや、果てはブエノスアイレスまで飛んでいく。
読了日:05月08日 著者:内田洋子
人口減少社会の未来学 (文春文庫 う 19-26)人口減少社会の未来学 (文春文庫 う 19-26)感想
★★★★☆この本で2018年に問われた人口減少という問題は、残念ながら当時の自分には意識にのぼらなかった。自身も高齢者になったいま、日本の置かれている状況を確認することができた。現政権が最重要課題としている少子化問題の解決策がこの本で指摘されている点を根本的に見据えているかを確かめることができそうだ。しかし小田嶋隆氏の「経営者目線」という指摘は鋭い。
読了日:05月01日 著者:

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