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2022年10月に読んだ本

2022-11-01 | Books
10月の読書メーター
読んだ本の数:5
読んだページ数:1411
ナイス数:27

北帰行 (河出文庫 そ 4-1)北帰行 (河出文庫 そ 4-1)感想
★★★★☆昨年急逝した元新聞記者で作家の大学時代に文藝賞を受賞した小説と知り読んでみた。1976年に発表されたという当時の時代的なものもあるのだろうか、作品での主人公は父親が北海道の炭鉱に勤めていたが事故で亡くなる。中卒で東京で働く彼は石川啄木の短歌を自己の支えとしていた。彼の生い立ち、成長と挫折、啄木の軌跡を辿る旅、青春のもどかしさが溢れている。
読了日:10月26日 著者:外岡 秀俊
「利他」とは何か (集英社新書)「利他」とは何か (集英社新書)感想
★★★★☆「利他」というキーワードでの5名の論者の評論集。なかなかしっくりする概念を掴みにくいが、それぞれ専門の立場から分かりやすく語ろうとしている。しかしその間口の広さがこの概念のとらえどころの難しさを感じてしまった。
読了日:10月19日 著者:伊藤 亜紗,中島 岳志,若松 英輔,國分 功一郎,磯崎 憲一郎
本物の読書家 (講談社文庫)本物の読書家 (講談社文庫)感想
★★★☆☆読書をしている時に浮かんでくる想念、感情というものを、小説として表現しようとしているような、不思議な作品だ。
読了日:10月16日 著者:乗代 雄介
FM雑誌と僕らの80年代--『FMステーション』青春記FM雑誌と僕らの80年代--『FMステーション』青春記感想
★★★★☆FM放送をカセットに録音するというエアチェックは懐かしい言葉ですね。いまでは考えられないくらいの手間と時間をかけてカセットテープに録音することが喜びだった時代でしたね。
読了日:10月12日 著者:恩蔵 茂
トレイルズ (「道」と歩くことの哲学)トレイルズ (「道」と歩くことの哲学)感想
★★★★☆3,500kmにおよぶアパラチア山脈に沿うアパラチアン・トレイルの歩行から始まる著者のトレイルあるいは道の探究は、古生物や蟻の作る道、アパラチアン・トレイルの歴史、それに関わる人たち、世界に繋がるトレイルへとその取材は広がっていく。
読了日:10月08日 著者:ロバート・ムーア,ROBERT MOOR

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