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2023年9月に読んだ本

2023-09-01 | Books
8月の読書メーター
読んだ本の数:10
読んだページ数:3622
ナイス数:62

ミステリマガジン 2023年 09 月号 [雑誌]ミステリマガジン 2023年 09 月号 [雑誌]感想
★★★★☆原尞の追悼特集。遺稿となった「それからの昨日」の3章が掲載されている。コロナの影響により筆が進まなくなったというが、本人も残念だったろう。
読了日:08月31日 著者:
私が殺した少女 (ハヤカワ文庫JA)私が殺した少女 (ハヤカワ文庫JA)感想
★★★★☆再読。原尞の小説を初めて読んだのが、文庫で出た時に読んだこの作品だった。27年も前になることをいまさらながら驚いている。それからは熱心な読者ではなかったが、いまになってすべての作品を読み終えてみると、あらためてこの沢崎の物語の凄さを感じることができた。
読了日:08月30日 著者:原 りょう
それまでの明日 (ハヤカワ文庫JA)それまでの明日 (ハヤカワ文庫JA)感想
★★★★☆再読。金融機関の強盗未遂事件は大したことのない事件で終わるが、物語は沢崎にかかわった人物たちの人間関係の追求に移っていく。これまでの作品とは違った新しい沢崎の物語の始まりを思わせる。しかしこれが最後の話になるとは。
読了日:08月26日 著者:原りょう
夜明け前(が一番暗い)夜明け前(が一番暗い)感想
★★★★☆自分も教育機関に勤めているので、「成熟しない日本の教育」は頷きながら読んでいた。「農場から工場に変わった学校」は、まさしくその通りだ。
読了日:08月22日 著者:内田 樹
世界は五反田から始まった (ゲンロン叢書)世界は五反田から始まった (ゲンロン叢書)感想
★★★★☆著者の生まれ育った五反田が世界とどのようなつながりがあるのかと思い読んでいくと、実家の町工場が戦時には軍事産業の一翼を担っていたことが分かるが、それはこの地区に限らずどの町工場も組み込まれていたといえる。祖父の手記を読み解くことにより、著者の家族史と第二次大戦時の「大五反田」の歴史を見直すことができた。
読了日:08月20日 著者:星野 博美
永遠と横道世之介 下永遠と横道世之介 下感想
★★★★☆横道世之介もついに完結。まだまだ続きを読みたいのだが、それもかなわず。書名に「永遠」とあるように世之介もこれまで登場してきた人たちも、いつまでも心に残る話でした。
読了日:08月13日 著者:吉田 修一
永遠と横道世之介 上永遠と横道世之介 上感想
★★★★☆世之介39歳の1年。相変わらず周りを巻き込みながら過ごしている。後編もこの調子?
読了日:08月12日 著者:吉田 修一
天使たちの探偵 (ハヤカワ文庫JA)天使たちの探偵 (ハヤカワ文庫JA)感想
★★★★☆原尞が短編を書いていたのを今回初めて知る。長編のしっかり構築された物語とはひと味違ったこの短編は、意外ながら読ませる。もっとたくさん短編を書いてくれていたらよかったのに。残念。
読了日:08月11日 著者:原 りょう
愚か者死すべし (ハヤカワ文庫 JA ハ 4-7)愚か者死すべし (ハヤカワ文庫 JA ハ 4-7)感想
★★★★☆沢崎シリーズ4作目。銀行強盗の犯人として自首した元暴力団員の娘からの依頼で物語が始まる。一度に二つの事件が発生していたという設定がどう解決に向かうのか、そして愚か者とは誰のことなのか。この事件の意外な真相に驚かされる。
読了日:08月07日 著者:原 りょう
さらば長き眠り (ハヤカワ文庫JA)さらば長き眠り (ハヤカワ文庫JA)感想
★★★★☆11年前の高校野球の八百長疑惑に端を発する今回の事件は、姉の自殺の真相を追ううちに思わぬ展開を見せる。能の家元の登場がどのように関わりがあるのかと思っていたが、全ての者たちに悲しい巻き切れが待っていた。
読了日:08月05日 著者:原 りょう

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