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2022年7月に読んだ本

2022-08-01 | Books
7月の読書メーター
読んだ本の数:9
読んだページ数:2530
ナイス数:82

星のあひびき (集英社文庫)星のあひびき (集英社文庫)感想
★★★★☆少しずつ読んでいたが、ついに読み終えた。今年は自分の中で丸谷才一の再評価として、エッセイを中心に読んでいる。歴史的仮名遣いも慣れると気にならなくなりますね。
読了日:07月29日 著者:丸谷 才一
100万回死んだねこ 覚え違いタイトル集100万回死んだねこ 覚え違いタイトル集感想
★★★★☆笑いながらあっという間に読んでしまった。さて、自分がレファレンス担当だったらどこまで調べられるだろう?
読了日:07月25日 著者:福井県立図書館
日本のいちばん長い日 決定版 (文春文庫)日本のいちばん長い日 決定版 (文春文庫)感想
★★★★☆昨年、半藤氏が亡くなった時に、これは読まなければと入手したままだったが、ロシアのウクライナ侵攻のニュースを毎日のように見ることになり、読み始めた。戦時においてはその正当性が日本全体で信じられていたこと。明治以来の天皇の神格化を考えると、敗戦を認めない軍人がクーデターを起こすだろうことは想像がつく。そうした状況においても、ポツダム宣言を受託し戦争を終わらせる判断をし、実現できたこの一日のドキュメンタリーを書いた著者の思いを感じながら読み終えた。
読了日:07月24日 著者:半藤 一利
水中の哲学者たち水中の哲学者たち感想
★★★★☆哲学というとひとりで考えるという行為を思い浮かべてしまうが、対話という方法があることを教えてくれる。ソクラテスの哲学は対話によるものだったと高校の授業で聞いた覚えがある。対話することは相手がいるのだが、それにより自身の思考を水中に深く潜っていく行為でもあるという。
読了日:07月19日 著者:永井玲衣
世界の辺境とハードボイルド室町時代 (集英社文庫)世界の辺境とハードボイルド室町時代 (集英社文庫)感想
★★★★☆室町時代の日本人と現代のソマリ人が似ている? ソマリアの内戦は応仁の乱に似ている? 辺境についても日本の中世についてもほとんど知識がないが、二人の会話はお互いの好奇心を真正面からぶつけ合うことができる喜びを読者にも与えてくれている。
読了日:07月16日 著者:高野 秀行,清水 克行
横道世之介 (文春文庫)横道世之介 (文春文庫)感想
★★★★☆
以前、映画をビデオで観たときはそれなりに面白かったが、小説はもっとよかった。20年後の悲劇を途中で知らされてしまった後でも、今を生きている彼と一緒に大学1年生をもう一度経験できる楽しさを味わうことができた。
読了日:07月11日 著者:吉田 修一
チ。 地球の運動について コミック 全8巻セットチ。 地球の運動について コミック 全8巻セット感想
★★★★☆
地動説はなぜ異端だったのか。異端とするC教は何を恐れていたのか。それでも繋がるものが真実なのか。
読了日:07月09日 著者:魚豊
チョコレート・ガール探偵譚チョコレート・ガール探偵譚感想
★★★★☆予備知識なしで、小説だと思って読み始めるとなにか変だな?となり、実際の行動の記録だということが分かった。筆者が最後に述べているが、いまは探すという行為に「思う」や「考える」といった行為が省かれてしまうという指摘は、思わず頷いでしまう。
読了日:07月06日 著者:吉田 篤弘
物語のあるところ ――月舟町ダイアローグ (ちくまプリマー新書)物語のあるところ ――月舟町ダイアローグ (ちくまプリマー新書)感想
★★★★☆作者にとって物語を書くということについて考えてみると、登場人物との対話があるから書き続けることができる、という。
読了日:07月01日 著者:吉田 篤弘

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