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嫌悪の時代 / 空疎な小皇帝

2006-12-28 | Books
斎藤貴男は現在珍しい部類に入ってしまうジャーナリストですね。
時代の状況に真っ向から立ち向かっています。

この『空疎な小皇帝 「石原慎太郎」という問題』も
最近やっと公費支出などで新聞で報道されるようになってくる前の
2000年から2002年に執筆をしています。

小泉前首相にも通じる、一見分かりやすい発言が
人気を集めているのでしょうが
石原慎太郎の問題は
嫌悪をあらわにすることにより
いまの閉塞している社会で不満を持っている人々に
ある種のカタルシスを与えているからである
という斎藤氏の言葉にはうなづけます。

いま、東京で公立の小学校に通う子どもをもっている親としては
東京の教育はどうなってしまうのだろうか
という不安を持っています。

教育基本法もあっけなく改正(改悪でしょう!)されてしまう
この時代に、もっとも代表されるのが石原慎太郎なのでしょう。

なんとかこの流れを変えていくことができないのでしょうか。
と思いながら、自分としては
できるだけこの時代に足を踏ん張っている
ジャーナリストの書物を買うことによって(文庫ですが)
あなたの発言は指示されているのだと
間接的ではあるのですが、表明するくらいしかできないのですが。

来年は未来に向けて希望のもてる年となりますように。
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