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Blog.たかたか

本のこと、音楽のこと、楽器のこと・・・

2022年10月に読んだ本

2022-11-01 | Books
10月の読書メーター
読んだ本の数:5
読んだページ数:1411
ナイス数:27

北帰行 (河出文庫 そ 4-1)北帰行 (河出文庫 そ 4-1)感想
★★★★☆昨年急逝した元新聞記者で作家の大学時代に文藝賞を受賞した小説と知り読んでみた。1976年に発表されたという当時の時代的なものもあるのだろうか、作品での主人公は父親が北海道の炭鉱に勤めていたが事故で亡くなる。中卒で東京で働く彼は石川啄木の短歌を自己の支えとしていた。彼の生い立ち、成長と挫折、啄木の軌跡を辿る旅、青春のもどかしさが溢れている。
読了日:10月26日 著者:外岡 秀俊
「利他」とは何か (集英社新書)「利他」とは何か (集英社新書)感想
★★★★☆「利他」というキーワードでの5名の論者の評論集。なかなかしっくりする概念を掴みにくいが、それぞれ専門の立場から分かりやすく語ろうとしている。しかしその間口の広さがこの概念のとらえどころの難しさを感じてしまった。
読了日:10月19日 著者:伊藤 亜紗,中島 岳志,若松 英輔,國分 功一郎,磯崎 憲一郎
本物の読書家 (講談社文庫)本物の読書家 (講談社文庫)感想
★★★☆☆読書をしている時に浮かんでくる想念、感情というものを、小説として表現しようとしているような、不思議な作品だ。
読了日:10月16日 著者:乗代 雄介
FM雑誌と僕らの80年代--『FMステーション』青春記FM雑誌と僕らの80年代--『FMステーション』青春記感想
★★★★☆FM放送をカセットに録音するというエアチェックは懐かしい言葉ですね。いまでは考えられないくらいの手間と時間をかけてカセットテープに録音することが喜びだった時代でしたね。
読了日:10月12日 著者:恩蔵 茂
トレイルズ (「道」と歩くことの哲学)トレイルズ (「道」と歩くことの哲学)感想
★★★★☆3,500kmにおよぶアパラチア山脈に沿うアパラチアン・トレイルの歩行から始まる著者のトレイルあるいは道の探究は、古生物や蟻の作る道、アパラチアン・トレイルの歴史、それに関わる人たち、世界に繋がるトレイルへとその取材は広がっていく。
読了日:10月08日 著者:ロバート・ムーア,ROBERT MOOR

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2022年9月に読んだ本

2022-10-03 | Books
9月の読書メーター
読んだ本の数:5
読んだページ数:2075
ナイス数:20

歩行する哲学歩行する哲学感想
★★★☆☆期待していた内容ではなかったが、最後まで読み終えた。哲学者たちの歩くことを人類あるいは思想の歩み、発達として象徴させている。
読了日:09月30日 著者:ロジェ=ポル ドロワ
カーザ・ヴェルディ ~世界一ユニークな音楽家のための高齢者施設カーザ・ヴェルディ ~世界一ユニークな音楽家のための高齢者施設感想
★★★★☆先に読み終えた「音楽のアマチュア」で著者がヴェルディの項で触れていたヴェルディの家は、前に何かで紹介されていた。そこに日本人の若い音楽家が住んでいたとは。若手の音楽家の卵も一緒に住んでもらうことでリタイアした音楽家との交流も生まれる。
読了日:09月27日 著者:藤田 彩歌
音楽のアマチュア音楽のアマチュア感想
★★★★☆音楽について語るのは難しい。その作曲家やアーティストの音楽を知らなけらば、読んでいて想像できるか、聴いてみたくなるかは、語る側の思い入れと伝えたい魅力が読む人に伝わるかにかかってくるからだ。ここに挙げられたアーティストの半分もその曲を聴いたことのないものだったが、アマチュアと名乗る気軽さからか、面白く読み終えることができた。ボブ・ディランをあまり聞かなかった自分にはポール・サイモンとの比較で語られることで、その違いが確かに感じられた。ポール・サイモン好きとしては少し引っかかるが。
読了日:09月23日 著者:四方田 犬彦
精霊たちの迷宮 下 (集英社文庫)精霊たちの迷宮 下 (集英社文庫)感想
★★★★☆スペイン内戦後のフランコ時代での犯罪行為・醜聞の真相を探るアリシア。そこにセンペーレ一家の過去と絡み合う。「忘れられた本の墓場」のイメージが通奏低音のようにダニエル、フリアン、アリシアの精神に流れている。
読了日:09月14日 著者:カルロス・ルイス・サフォン,木村 裕美
精霊たちの迷宮 上 (集英社文庫)精霊たちの迷宮 上 (集英社文庫)感想
★★★★☆下巻でどのような展開になるのか楽しみだ。
読了日:09月10日 著者:カルロス・ルイス・サフォン,木村 裕美

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2022年8月に読んだ本

2022-09-01 | Books
8月の読書メーター
読んだ本の数:9
読んだページ数:2586
ナイス数:33

短歌と俳句の五十番勝負 (新潮文庫)短歌と俳句の五十番勝負 (新潮文庫)感想
★★★★☆ひとつのお題に対して俳句と短歌をつくるという趣向は、その違いを気づかせてくれたが、それよりも作者の作風の違いが大きいものなのかどうかは分からなかった。ちょっとやってみてもいいかも。
読了日:08月31日 著者:穂村 弘
彼女の思い出/逆さまの森 (新潮モダン・クラシックス)彼女の思い出/逆さまの森 (新潮モダン・クラシックス)感想
★★★★☆書かれたのが1940年代、第一次と第二次の世界大戦の前後だ。従軍経験があるサリンジャーがその作品に反映されているように思う。個人的には「ブルー・メロディー」と「逆さまの森」が気に入った。
読了日:08月30日 著者:J・D・サリンジャー
おかえり横道世之介 (中公文庫 よ 43-5)おかえり横道世之介 (中公文庫 よ 43-5)感想
★★★★☆大学を1年留年し卒業した与之介。アルバイトで生活している彼にコモロン、浜ちゃん、そして桜子、亮太という魅力的な人たちが登場する。彼の人柄に惹きつけられるように。今回も大学卒業後の1年ともう彼が不在である17年後に開催された東京オリンピック、パラリンピックの出来事を語ることにより、いっそう与之介の魅力を感じることができる。
読了日:08月26日 著者:吉田 修一
ペンギンの憂鬱 (新潮クレスト・ブックス)ペンギンの憂鬱 (新潮クレスト・ブックス)感想
★★★★☆先週書店で平積みになっているのを見て、ウクライナの小説ということで読んでみた。ウクライナがロシアから独立した直後のであり、著者がロシア生まれでウクライナにいながらロシア語で書かれたという。動物園から譲り受けた皇帝ペンギンをペットにしている売れない小説家が奇妙な仕事を引き受けたことで巻き込まれる日常で、ペンギンは何をするわけでもないのだが、不思議にその存在感の大きさが後まで残る。
読了日:08月23日 著者:アンドレイ・クルコフ
終止符のない人生終止符のない人生感想
★★★★☆昨年のショパンコンクールを思い出させる。彼のみならず小林愛実さんをはじめとする日本人勢の活躍を予選から追いかけたが、彼がどのようにコンクールに取り組んでいたのかを余すことなく話してくれている。これからの音楽界をどのようにしたいのか、明確なビジョンを持っている彼を応援したくなる。
読了日:08月18日 著者:反田 恭平
橙が実るまで橙が実るまで感想
★★★★☆著者の記憶にまつわるエッセイ。祖父母、父母との思い出や看取りについて、自身の幼い頃の記憶など、静謐な筆致で書かれている。それらを書くことで記憶を呼び戻し、定着させようとしているように。
読了日:08月15日 著者:田尻 久子
コモンの再生コモンの再生感想
★★★★☆コモンという考え方は日本にもあったのだろうか?土地の神話にとりつかれている日本に根付くことができるのか。ベーシックインカムも高等教育の無償化も。
読了日:08月10日 著者:内田 樹
本が語ること、語らせること本が語ること、語らせること感想
★★★★☆図書館とは、「本を媒介にして人と人とが交感する場」という。付箋をつけたままの図書館本はまさしく本を介しての対話を静かに待っている存在と言えるかもしれない。
読了日:08月07日 著者:青木海青子,青木真兵
ベリングキャット ――デジタルハンター、国家の嘘を暴く (単行本)ベリングキャット ――デジタルハンター、国家の嘘を暴く (単行本)感想
★★★★☆ロシアのダブルスパイがイギリスで暗殺未遂となる事件を、ネット上にある痕跡を追いかけることで犯人を突き止める。シリアの戦争犯罪の証拠を積み上げる。個人の興味から始めた調査が協力者を巻き込むことによって、国家の犯罪であることを突きつけていく道のりが示されている。いまのロシアによるウクライナ侵攻の真相をベリングキャットは迫ることができるのだろうか? 日本でもこのような調査組織が立ち上げられることを期待したい。
読了日:08月05日 著者:エリオット・ヒギンズ

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2022年7月に読んだ本

2022-08-01 | Books
7月の読書メーター
読んだ本の数:9
読んだページ数:2530
ナイス数:82

星のあひびき (集英社文庫)星のあひびき (集英社文庫)感想
★★★★☆少しずつ読んでいたが、ついに読み終えた。今年は自分の中で丸谷才一の再評価として、エッセイを中心に読んでいる。歴史的仮名遣いも慣れると気にならなくなりますね。
読了日:07月29日 著者:丸谷 才一
100万回死んだねこ 覚え違いタイトル集100万回死んだねこ 覚え違いタイトル集感想
★★★★☆笑いながらあっという間に読んでしまった。さて、自分がレファレンス担当だったらどこまで調べられるだろう?
読了日:07月25日 著者:福井県立図書館
日本のいちばん長い日 決定版 (文春文庫)日本のいちばん長い日 決定版 (文春文庫)感想
★★★★☆昨年、半藤氏が亡くなった時に、これは読まなければと入手したままだったが、ロシアのウクライナ侵攻のニュースを毎日のように見ることになり、読み始めた。戦時においてはその正当性が日本全体で信じられていたこと。明治以来の天皇の神格化を考えると、敗戦を認めない軍人がクーデターを起こすだろうことは想像がつく。そうした状況においても、ポツダム宣言を受託し戦争を終わらせる判断をし、実現できたこの一日のドキュメンタリーを書いた著者の思いを感じながら読み終えた。
読了日:07月24日 著者:半藤 一利
水中の哲学者たち水中の哲学者たち感想
★★★★☆哲学というとひとりで考えるという行為を思い浮かべてしまうが、対話という方法があることを教えてくれる。ソクラテスの哲学は対話によるものだったと高校の授業で聞いた覚えがある。対話することは相手がいるのだが、それにより自身の思考を水中に深く潜っていく行為でもあるという。
読了日:07月19日 著者:永井玲衣
世界の辺境とハードボイルド室町時代 (集英社文庫)世界の辺境とハードボイルド室町時代 (集英社文庫)感想
★★★★☆室町時代の日本人と現代のソマリ人が似ている? ソマリアの内戦は応仁の乱に似ている? 辺境についても日本の中世についてもほとんど知識がないが、二人の会話はお互いの好奇心を真正面からぶつけ合うことができる喜びを読者にも与えてくれている。
読了日:07月16日 著者:高野 秀行,清水 克行
横道世之介 (文春文庫)横道世之介 (文春文庫)感想
★★★★☆
以前、映画をビデオで観たときはそれなりに面白かったが、小説はもっとよかった。20年後の悲劇を途中で知らされてしまった後でも、今を生きている彼と一緒に大学1年生をもう一度経験できる楽しさを味わうことができた。
読了日:07月11日 著者:吉田 修一
チ。 地球の運動について コミック 全8巻セットチ。 地球の運動について コミック 全8巻セット感想
★★★★☆
地動説はなぜ異端だったのか。異端とするC教は何を恐れていたのか。それでも繋がるものが真実なのか。
読了日:07月09日 著者:魚豊
チョコレート・ガール探偵譚チョコレート・ガール探偵譚感想
★★★★☆予備知識なしで、小説だと思って読み始めるとなにか変だな?となり、実際の行動の記録だということが分かった。筆者が最後に述べているが、いまは探すという行為に「思う」や「考える」といった行為が省かれてしまうという指摘は、思わず頷いでしまう。
読了日:07月06日 著者:吉田 篤弘
物語のあるところ ――月舟町ダイアローグ (ちくまプリマー新書)物語のあるところ ――月舟町ダイアローグ (ちくまプリマー新書)感想
★★★★☆作者にとって物語を書くということについて考えてみると、登場人物との対話があるから書き続けることができる、という。
読了日:07月01日 著者:吉田 篤弘

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2022年6月に読んだ本

2022-07-01 | Books
6月の読書メーター
読んだ本の数:7
読んだページ数:2855
ナイス数:45

東京するめクラブ 地球のはぐれ方 (文春文庫)東京するめクラブ 地球のはぐれ方 (文春文庫)感想
★★★★☆吉本由美つながり本。村上春樹とこんな旅をしていたのか、となんともゆるい旅を楽しみました。
読了日:06月30日 著者:村上 春樹,都築 響一,吉本 由美
アースダイバー 神社編アースダイバー 神社編感想
★★★★☆アースダイバーの2冊目。いまは埋もれてしまっている地層を掘り起こすことで見えてくるものがある、という視点で、考古学だけでなく人類学、今回は神話や宗教学も持ち出しながら、諏訪大社、出雲大社、伊勢神宮などの成り立ちを明らかにしていく。
読了日:06月28日 著者:中沢新一
リップヴァンウィンクルの花嫁リップヴァンウィンクルの花嫁感想
★★★★☆「零の挽歌」に続く岩井俊二の小説。映画の原作なのか小説化なのかは分からないが、これも不思議な物語だ。自身が選んだ結婚から始まる出来事は、あり得ないことばかり。シーク&ファインド、巻き込まれ型の成長譚といえる。映画はどんなものなのだろう。見てみたい。
読了日:06月19日 著者:岩井 俊二
図書室図書室感想
★★★★☆40歳になる女性が回想する小学生、10歳の頃。小学校の図書室ではなく、公民館の図書室だから違う小学校の男の子と出会い、クリスマスの冒険、というか騒動。大阪の子どもの生活が東京で育った自分には違う世界のようだ。
読了日:06月17日 著者:岸 政彦
ブルシット・ジョブ クソどうでもいい仕事の理論ブルシット・ジョブ クソどうでもいい仕事の理論感想
★★★★
ブルシットという仕事の内容はどれも頷いてしまう。はたして、いまの自分の仕事はどうなのか?きわどいなぁ
読了日:06月15日 著者:デヴィッド グレーバー
零の晩夏零の晩夏感想
★★★★☆
岩井俊二の小説を初めて読む。ナユタという画家の謎を追いかけるミステリだ。読み始めると主人公と一緒になって謎を追いかけて、一気読みしてしまう。その謎には絵を描く動機が潜んでいた。
読了日:06月03日 著者:岩井 俊二
【2021年・第19回「このミステリーがすごい! 大賞」大賞受賞作】元彼の遺言状 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)【2021年・第19回「このミステリーがすごい! 大賞」大賞受賞作】元彼の遺言状 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)感想
★★★★☆
シチュエーションが面白そうだったのと「このミス」大賞受賞作というので読んでみた。主人公の弁護士のキャラクターが強烈だが、読み進むうちに馴染んできて楽しく読み終えた。ちょうどドラマが始まったようだが、ドラマは見ていない。見なくともいいかな。
読了日:06月01日 著者:新川 帆立

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2022年5月に読んだ本

2022-06-01 | Books
5月の読書メーター
読んだ本の数:5
読んだページ数:1363
ナイス数:55

みぎわに立ってみぎわに立って感想
★★★★☆
吉本由美さん繋がりで橙書店を知り、読んでみる。独立書店主の日常を綴るエッセイは、熊本の地に根ざしたものであり、日々の生活への向き合い方や気持ちが素直に伝わってくる文章が心地よい。
読了日:05月24日 著者:田尻 久子
黒牢城黒牢城感想
★★★★☆
ミステリと言われればそうなのだろう。ミステリランキングの4つで1位を獲得するなど、ミステリ好きの玄人には圧倒的な評価を受けている米澤穂信氏の最近の作品は、自分のような面白ければなんでも読む人間には、構成が緻密すぎて読んでいて疲れてしまうこともある。本作も歴史小説として読んだ方が楽しめると思ってしまう。
読了日:05月22日 著者:米澤 穂信
くらしのアナキズムくらしのアナキズム感想
★★★★☆
アナキズムを無政府主義という訳語で考えると、くらしのアナキズムとはなんのことだ?となるが、国家であるとか民主主義、多数決という、いまでは自明のものとして考えているもの•ことを無しとして考えることが、自身に刺激を与えてくれることがわかる。
読了日:05月14日 著者:松村圭一郎
包帯クラブ ルック・アット・ミー! ――The Bandage Club Look At Me ! (単行本)包帯クラブ ルック・アット・ミー! ――The Bandage Club Look At Me ! (単行本)感想
★★★★☆
ウクライナ侵攻のこの時期に発行され読むことになるとは・・・
読んでいてつらくなることもあるが、それでもつらさや痛みをかかえるひとを見つめる気持ちを後押ししてくれる。
読了日:05月08日 著者:天童 荒太
ピンピン、ひらり。 ~鎌田式しなやか老活術~(小学館新書)ピンピン、ひらり。 ~鎌田式しなやか老活術~(小学館新書)感想
★★ ★★☆
「ピンピン、ひらり」という考え方は老いというものに対する積極的な生き方を提示している。これからの考え方の指針となる。
読了日:05月02日 著者:鎌田實

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2022年4月に読んだ本

2022-05-07 | Books
4月の読書メーター
読んだ本の数:5
読んだページ数:1704
ナイス数:29

イン・マイ・ライフイン・マイ・ライフ感想
やりたいことを貪欲に掴み取っていくという団塊の世代の先輩の半生と、還暦を過ぎてから実家の熊本に帰っての生活は、対照的でありながら著者の一貫した信念を感じる。
読了日:04月29日 著者:吉本 由美
数学独習法 (講談社現代新書)数学独習法 (講談社現代新書)感想
社会人が数学を学びなおすために代数学、幾何学、微分積分学、統計学の基礎的な考え方と、現代社会にどのように使われているかを解説している。このような本はあまりなかったかもしれない。
読了日:04月26日 著者:冨島 佑允
ウォール街のランダム・ウォーカー<原著第12版> 株式投資の不滅の真理ウォール街のランダム・ウォーカー<原著第12版> 株式投資の不滅の真理感想
★★★★☆
子供が購入した本を借りて読みました。定年間近ではなくもっと早く読んでいれば、という気もしますが、いままで投資というものを考えもしなかった人間は、これからどうしようか。
読了日:04月15日 著者:バートン・マルキール
チ。―地球の運動について― (7) (BIG SPIRITS COMICS)チ。―地球の運動について― (7) (BIG SPIRITS COMICS)感想
★★★★☆
際限のない異端の撲滅にもかかわらず繋がれていくものとはなんなのか。
読了日:04月09日 著者:魚豊
オーストリア滞在記 (幻冬舎文庫)オーストリア滞在記 (幻冬舎文庫)感想
★★★★☆書名に惹かれて図書館で予約し、やっと借り出しました。結構分厚い。移住ではないので滞在なのだろうが、しっかりと根を下ろした濃厚な生活を綴っている。
読了日:04月08日 著者:中谷 美紀

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2022年3月に読んだ本

2022-04-02 | Books
3月の読書メーター
読んだ本の数:8
読んだページ数:2016
ナイス数:72

イタリアの引き出し (朝日文庫)イタリアの引き出し (朝日文庫)感想
★★★★☆
再読。一編一編がどれも気持ちがほのかに温かくなるショートストーリーと言えるエッセイ集。
読了日:03月27日 著者:内田 洋子
海街diary 9 行ってくる (フラワーコミックス)海街diary 9 行ってくる (フラワーコミックス)感想
★★★★☆
完結編をやっと読みました。
出会いと成長。
「行ってくる」には別れではない、と思う強い気持ちがあります。
読了日:03月26日 著者:吉田 秋生
メモの魔力 The Magic of Memos (NewsPicks Book)メモの魔力 The Magic of Memos (NewsPicks Book)感想
★★★★☆
メモというと忘備録というくらいしか考えていなかったが、創造性を高めるためのメモという視点で熱く語られている。
自分もやってみようという気にさせられる。
読了日:03月23日 著者:前田 裕二
綾とりで天の川 (文春文庫)綾とりで天の川 (文春文庫)感想
★★★★☆
ライト兄弟、ネアンデルタール人の話が気に入りました。
いま読める文庫が少なくなっているので古本を探してみよう。
読了日:03月17日 著者:丸谷 才一
絵具屋の女房 (文春文庫)絵具屋の女房 (文春文庫)感想
★★★★☆
そうそう、丸谷才一のエッセイはこんな感じ、と思いながら読みました。話題に対する膨大なバックグラウンドがあるから軽やかな筆致で書けるのだろう。

読了日:03月10日 著者:丸谷 才一
ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー 2ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー 2感想
★★★★☆
親と子、学校と子ども、地域との関係はどの国でも同じだなぁと思うのだが、読んでいて羨ましく思うのは、会話の内容が本音を伝えていながらも、気遣いを感じるからだ。
読了日:03月07日 著者:ブレイディ みかこ
聡乃学習 (幻冬舎文庫)聡乃学習 (幻冬舎文庫)感想
★★★★☆50代になって気になることがたくさんあるようで、もう過ぎてしまった自分は、そう、あるある、と思いながら読んでいました。
読了日:03月05日 著者:小林 聡美
オオルリ流星群オオルリ流星群感想
★★★★☆
高校生最後の夏のきらめきを未だに大事に思いながらも、45歳という自身の現在に満足できない人たちが、地元の山の上に自作の天文台を作るために集まる。昔の同級生たちが協力して天文台をつくるという行動から、自身のこれからの人生を構築する意味を見出していく力が与えられる。
読了日:03月03日 著者:伊与原 新

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2022年2月に読んだ本

2022-03-01 | Books
2月の読書メーター
読んだ本の数:8
読んだページ数:1975
ナイス数:45

女のいない男たち女のいない男たち感想
★★★★☆
映画を観る前に短編を再読。続けて他の短編も読みました。ほとんど内容を忘れていて、新鮮な気持ちで読めました。
読了日:02月27日 著者:村上 春樹
米澤屋書店米澤屋書店感想
★★★★☆
紹介している本を読みたくなってしまいます。図書館本なので返さなければいけないのが残念。
読了日:02月25日 著者:米澤 穂信
今日の買い物[新装版]今日の買い物[新装版]感想
★★★★☆
買ったものを「いいだろうこれ」って自慢したくなる気持ち。こんな気持ちで買われたものはずっと大事にされるよね。
読了日:02月20日 著者:岡本 仁,岡本 敬子
皆のあらばしり皆のあらばしり感想
★★★★☆
芥川賞の候補作というだけで、内容の事前知識なしで読みました。高校生と謎のおっちゃんの掛け合いで話がとんとんと進んでいった、と思いきや。びっくりの結末でした。
読了日:02月15日 著者:乗代 雄介
夢見る帝国図書館夢見る帝国図書館感想
★★★★☆
帝国図書館と喜和子さんの話がパラレルに進んでいくのは、双方ともその生い立ちに難しさや苦しさを抱えながら、なんとか自由をつかみ取ろうとする意志を表現したかった。そんなことを思いながら読み終えました。
読了日:02月13日 著者:中島 京子
伝わるノートマジック伝わるノートマジック感想
★★★★☆
「始めるノートメソッド」に続けて読んでんみました。作品集ですね、これは。でもすごいね。
読了日:02月05日 著者:西寺 郷太
始めるノートメソッド始めるノートメソッド感想
★★★★☆
書店で偶然見つけて読んでみました。手書きで書くことの良さは納得できるけど、自分ができるかどうかは自信がないなぁ。
読了日:02月05日 著者:西寺 郷太
密やかな結晶 (講談社文庫)密やかな結晶 (講談社文庫)感想
★★★ ★☆
「文芸ピープル」でも触れられていた小川洋子の本を読んでみました。ありえない日常が設定されているのですが、丁寧な筆致で語られることで、この異常な世界に誘い込まれてしまいます。
読了日:02月03日 著者:小川 洋子

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2022年1月に読んだ本

2022-02-01 | Books
1月の読書メーター
読んだ本の数:8
読んだページ数:1916
ナイス数:32

文芸ピープル 「好き」を仕事にする人々文芸ピープル 「好き」を仕事にする人々感想
★★★★☆
村上春樹以後の日本の小説を英語圏に翻訳し、普及することに携わる人たちを紹介している。多和田葉子、川上弘美、小川洋子に加え、「コンビニ人間」の村田沙耶香といった新しい女性作家がどのように受け止められているかがレポートされる。本文でも触れられていたが、ちょっと風変わりな作風ばかりが紹介されて、求められているのではという心配は同感だ。
読了日:01月29日 著者:辛島 デイヴィッド
思考のレッスン (文春文庫)思考のレッスン (文春文庫)感想
★★★★☆
丸谷才一のエッセイを久しぶりに読みたいと思ったら、品切れが多くて残念な気持ち。本書は考え方、本の読み方、書き方を自由に語ってくれています。いちいち納得しながら読み終えました。
読了日:01月25日 著者:丸谷 才一
ボサ・ノヴァが流れる午後ボサ・ノヴァが流れる午後感想
いまは誰でも知っているだろうボサ・ノヴァの、日本への受容の歴史がわかるエッセイ。
読了日:01月20日 著者:大島 守
ベートーヴェン、21世紀のウィーンを歩く。ベートーヴェン、21世紀のウィーンを歩く。感想
★★★☆☆
ウィーンの案内をひとひねりしてベートーヴェンを登場させた、という話。なんだかなぁ
読了日:01月17日 著者:曽我 大介
いつかたこぶねになる日: 漢詩の手帖いつかたこぶねになる日: 漢詩の手帖感想
★★★★☆
漢詩を読み下しではなく、日本語の詩として読む。いままで考えもしなかった。高校時代の呪縛を解かれて、はじめて親しみを持って読めたかもしれない。
読了日:01月15日 著者:小津 夜景
7.5グラムの奇跡7.5グラムの奇跡感想
★★★★☆
自分が眼科で検査をしてもらっているあの人たちが視能訓練士という職業であり、この小説にあるように、私たち患者の病気を治療するためのスタッフであることを気づかせてくれました。

読了日:01月10日 著者:砥上 裕將
小さな出版社のつづけ方小さな出版社のつづけ方感想
★★★ ★☆
この中で知っていた出版社は左右社と荒蝦夷だけ。
それぞれの出版社で出している本を探してみよう。
読了日:01月08日 著者:永江 朗
vol.18 ピアノへの旅 (commmons: schola〈音楽の学校〉)vol.18 ピアノへの旅 (commmons: schola〈音楽の学校〉)感想
★★★★☆
鍵盤楽器の起源を遡り、ピアノという楽器の本質を考える第一部。坂本教授の選曲によるピアノ曲とピアニストにまつわる話から広がる教授の話題が楽しい第二部。読みながら選曲された曲が聴きたかった。
読了日:01月04日 著者:坂本龍一,上尾信也,伊東信宏,小室敬幸

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