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本のこと、音楽のこと、楽器のこと・・・

2025年3月に読んだ本

2025-04-01 | Books
3月の読書メーター
読んだ本の数:12
読んだページ数:4182
ナイス数:72

国家を考えてみよう (ちくまプリマー新書)国家を考えてみよう (ちくまプリマー新書)感想
★★★★☆ちくまプリマー新書シリーズにしては大上段なタイトルだと思ったが、本書の最後に「二〇一六年の夏から、参政権ーーつまり選挙権は十八歳にまで引き下げられます。」とあり、この本が出版されたのが二〇一六年六月なのを見ると、なるほど選挙権を行使するためには、ここから考えなさいね、という著者の親切心から書かれたのだと納得する。特に第四章の「国家主義について」は最近の県知事の問題を先取りする指摘や憲法改正への問題など、目が覚める内容だ。
読了日:03月29日 著者:橋本 治
表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬 (文春文庫 わ 25-1)表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬 (文春文庫 わ 25-1)感想
★★★★☆オードリーというコンビはNHKの100カメで見るくらいで、本が評判になっていると知ったときも、オードリーの片割れの書いたものとは知らず読んでみた。キューバのほかにモンゴルとアイスランドの旅行記、あとがきでコロナ後の東京、が収められている。どれもメジャーな観光地ではない。現代の日本のような資本主義と真逆の国ということで、ゲバラの社会主義国であるキューバに行きたかったという。5日間の休暇で過ごしたのは名所の観光ではなく、そこに住む人たちとの微かな接触から得た貴重な体験を綴っている。
読了日:03月28日 著者:若林 正恭
BLUE GIANT (7) (ビッグコミックススペシャル)BLUE GIANT (7) (ビッグコミックススペシャル)感想
★★★★☆大たちのトリオも順調に進化していると思ったら、最後にきつい壁が聳え立っていた。
読了日:03月25日 著者:石塚 真一
フェルマーの最終定理 (新潮文庫)フェルマーの最終定理 (新潮文庫)感想
★★★★☆3月14日が円周率の日というのを当日の朝日新聞の天声人語で紹介していて、そこでこの本にふれていた。そういえば積読本にあったはず、と見つけて読んでみた。フェルマーが17世紀に残した問題に対して歴代の数学者たちの挑戦とワイルズの回答に至る経緯を、専門外の人間にもわかりやすく伝えてくれている。
読了日:03月25日 著者:サイモン シン
夜に猫が身をひそめるところ-ミルリトン探偵局 (中公文庫 よ 39-11)夜に猫が身をひそめるところ-ミルリトン探偵局 (中公文庫 よ 39-11)感想
★★★★☆吉田篤弘のデビュー作を大幅改稿したものらしい。確かに自分が考えている著者のテイストはこのデビュー作にも見受けられる。
読了日:03月18日 著者:吉田 音
物理学の誕生 ――山本義隆自選論集Ⅰ (ちくま学芸文庫ヤ-18-6)物理学の誕生 ――山本義隆自選論集Ⅰ (ちくま学芸文庫ヤ-18-6)感想
★★★★☆高校生に向けた講義を中心とした話が元とのことで読みやすい。しかし数式の出てくるところはさっぱりだった。16世紀を中心とした、その前後に生きた人たちの探究と発見を述べてくれる。学問の世界がラテン語をもとにした限られた者の独占から、自国語での出版が盛んになったことによって、文化革命が起こったとの説は説得力がある。
読了日:03月16日 著者:山本 義隆
ひとり吹奏楽部 ハルチカ番外篇 (角川文庫)ひとり吹奏楽部 ハルチカ番外篇 (角川文庫)感想
★★★★☆春太と千夏以外の吹奏楽部のメンバーといままでに登場している南高のメンバーたちとがそれぞれひとりずつ組み合わせて話が進んでいく。「ひとり吹奏楽部」のもうひとりのペアは。次の話につながる気配もあり、期待。
読了日:03月14日 著者:初野 晴
惑星カロン (角川文庫)惑星カロン (角川文庫)感想
★★★★☆3年生たちが引退し、自分たちの代がこれから部を引っ張っていくときが来た。今回の話たちもそれに合わせるように読み応えのある4篇だ。表題作の「惑星カロン」は何人もの気持ちが胸に編み込まれるような気持ちになる。
読了日:03月12日 著者:初野 晴
ひとまず上出来ひとまず上出来感想
★★★★☆ラジオで人気の著者だが、どのようなことを語っているのかと読んでみる。本音をスラリと語っているという感じです。わかるわかる、友達や少し上の気のおけない人の話として読んだり聞いたりしているように思いました。
読了日:03月09日 著者:ジェーン・スー
千年ジュリエット (角川文庫)千年ジュリエット (角川文庫)感想
★★★★☆高校も文化祭の季節。今回は「エデンの谷」を除き、文化祭に関わる人たちがメインとなっている。最終篇の「千年ジュリエット」の「千年」はしんみりした後に少しの希望が見えてくる言葉となっている。
読了日:03月07日 著者:初野 晴
空想オルガン (角川文庫)空想オルガン (角川文庫)感想
★★★★☆穂村千夏たちの吹奏楽部は地区予選に挑戦するが、その会場でまた事件が。千夏たちの大会はどこまで進めるのか?
読了日:03月03日 著者:初野 晴
新版 昭和史 戦後篇 1945-1989 (980) (平凡社ライブラリー 980)新版 昭和史 戦後篇 1945-1989 (980) (平凡社ライブラリー 980)感想
★★★★☆戦前篇に続いて読み終える。敗戦後のGHQによる占領からサンフランシスコ講和条約の締結までの、混乱から独立に至り、高度成長していくなかで、当たり前だが世界の情勢と深く関わっているのだが、日本としてまた日本国民として自覚的でいることができたのかという疑問が浮かぶが、それは現在の私たちにも問われているのだろう。
読了日:03月02日 著者:半藤 一利

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