梅之芝居日記

歌舞伎俳優の修行をはじめてから15年がたちました。
日々の舞台の記録、お芝居ばなし等、お楽しみ下さい。

梅之旅日記’07 『初めての1回公演』

2007年09月20日 | 芝居
兵庫県赤穂市【赤穂市文化会館】での公演は、今回の巡業で初の1回公演でした。
午前11時に楽屋入り、午後4時半には撤収。5時間ちょっとしか滞在いたしません。ズラリひろげた<化粧前(化粧道具)>も、化粧がすんだとたんにもとのケースへ。女形は化粧道具が多いので、せっかく出したのだからもう少し置いておきたいような…。

芝居の荷物は、たいていが<ボテ>と呼ばれる行李に入れられます。竹と木の枠にむしろ張りのがもっぱらだったのですが、最近ではそういうタイプのものを作れる職人さんがいなくなってしまい、布張りや、コーティングした頑丈な紙のものが増えてきました。役者の紋や芸名を染め抜いているのが、いかにもそれらしい雰囲気ですね。
この<ボテ>をはじめ、スーツケースやクリアケース、段ボール箱などが、収納に使われておりますが、ボテは最終的に紐で締めます。しっかり結ばないとガタガタしてしまいますから、写真の通り上に乗っかって踏ん張りながら…。

今回の私の荷物はスーツケースが2個(芝居の荷物用・着替えの洋服用)のみです。芝居用の荷物はなるたけ減らしてきたのですが、各地を回っているうちに、お土産がだんだん増えてしまいまして…。


…会館の前のスーパーの店名が<フォーティーセブン>だったのは、やっぱり赤穂浪士にちなんでいるのでしょうかね…。

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1 コメント

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Unknown (とこ)
2007-09-21 18:25:44
巡業も残り僅かとなりました。「ぼて」は、歌舞伎座の楽屋口に置いてあるのを見たことがあります。
質問です。「行李」と書かれていますが、葛籠とは違うのですか?
もうひとつ、9月6日の広い楽屋の写真で、左端は松男君だと思うのですが、その右に腹筋をやっているような後ろ姿は、辰巳さんですか?
お暇がありましたら答えてくださいね。
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