梅之芝居日記

歌舞伎俳優の修行をはじめてから15年がたちました。
日々の舞台の記録、お芝居ばなし等、お楽しみ下さい。

早稲月稽古場便り・4

2008年05月01日 | 芝居
『極付幡随院長兵衛』、『青砥稿花紅彩画』の<初日通り舞台稽古>。
おかげさまでつつがなく終わりました。

『青砥稿~』はやっぱり時間がかかりました。午後5時少し前から初めて9時過ぎ終了。場数が多く、大掛かりな舞台転換もあるからですね(大道具の皆様、大変そうでした)。師匠の用事がないあいだは、各幕できるだけ拝見いたしましたが、関係者がこんなことを申すのも僭越かもしれませんけれど、通し狂言としての「白浪五人男」、かなりおもしろいです。読本を1枚1枚めくってゆくような場面構成、歌舞伎脚本の王道をゆく流麗かつ洒落のきいたセリフの数々、先人方が作り上げてきた<型>の魅力…。
深く考えなくてもワカル、単純明快爽快痛快な悪党の物語は、まさに皐月の<團菊祭>にぴったりな勢いと華やかさにあふれております。

明日からはじまります『團菊祭五月大歌舞伎』、皆様も元気をつけに是非劇場へ!

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1 コメント

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青砥 (カトウ)
2008-05-01 23:52:31
浜松屋宗之助と駄衛門の因縁、弁天小僧菊之助と浜松屋との因縁、つらねといい、とても面白い芝居だと思います。五代目菊五郎のあたり役だったときいておりますが。
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