梅之芝居日記

歌舞伎俳優の修行をはじめてから15年がたちました。
日々の舞台の記録、お芝居ばなし等、お楽しみ下さい。

巡業日記13・会津の巻

2005年07月12日 | 芝居
今日は会津若松市『會津風雅堂』での二回公演でした。
朝九時半にホテル前から貸し切りバスで一時間二十分の移動。昨日の温泉の効果か車中でぐっすり寝ることができ、気がつけば会場に到着、という感じでした。
『會津風雅堂』は、いわゆる文化ホールではございますが、和風の外装でとても落ち着いた雰囲気です。広さもちょうど良い感じで、楽屋も使いやすかったです。
近くには白虎隊の悲劇の舞台である飯盛山、そして鶴ヶ城がございます。今から四年前、平成十三年に、やはり巡業でこの地を訪れたさいには、飯盛山の辺を散策し、白虎隊士の墓やさざえ堂などを拝見いたしましたが、今日は昼の部と夜の部のあいだに、鶴ヶ城を訪ねることができました。お城そのものは四十年前の再建でございますから、往時をしのばせるものは苔むした石垣ぐらいなものでしょうか。しかしながら、歴史の舞台を実際に歩き、空気を感じることは、私にとってとても大切な体験でございます。

近くのお土産屋さんで、「赤べコクッキー」を買いました。クッキーの表面に郷土玩具の赤べコが描かれておりまして、これがなかなか可愛い。今度長時間の移動の時、お腹が空いたら食べてみようと思います。
食べると申せば、今日のお昼に頂いた『とんかつ・焼肉 とん亭』の「親子海老フライ定食」これは凄まじいという言葉がぴったりの内容でした。長さがなんと二十五センチの「親」海老フライ一本と、十五センチの「子」海老フライ二本、付け合わせに千切りキャベツとスパゲティー、それにライス、味噌汁、漬け物、大根おろしとナメコの和え物がついておりまして、そのボリュームに圧倒されました。一体なに海老を使っているのでしょう?
残さず食べ切ることはできましたが、お腹がパンパン。『吉野山』の立ち回りの最中ももたれっぱなしで、難儀をいたしました。お値段は二千円近いのですけれど、一昨日のダーツで、今日のお昼ご飯をかけた勝負をし、運良く勝ったお陰で仲間の御馳走になりました。有り難いことでございます。

そういえば昨日の晩ご飯は、ホテル近くのラーメン屋『めった屋』、「めった」とは辛いという意味だそうですが、ここのラーメンもボリュームは満点でした。旅に出る前、「体重管理」を誓ったはずなのに、かなしいかなその誓いも食い気におされ、着実に体重は増えつつあるように思われます。
なんとかせねば! しかしながら、御当地名物は魅力がいっぱいですしねえ……。

最新の画像もっと見る