昨晩は中州のまん真ん中にございます『豆狸(まめだ)』にお邪魔してきました。もつ鍋をメインにしている居酒屋さんですが、こじんまりとして、いい具合に年季の入った店構えは落ち着きます。気さくな大将さんの人柄に触れながら、ホルモン鉄板焼きやレバ刺し(新鮮で臭みが全くなし!)、ツボ鯛の西京漬、自家製のキュウリの床漬けなど、いろいろとつまみながら<黒霧島>をロックでチビチビ。すっかり話し込んでしまいました。もつ鍋は食べずじまいでしたので、今度は是非頂くことにいたしましょう。
さて、中州へは徒歩で十分もかからないという距離にある<博多座>は、歌舞伎を上演する大劇場では、一番新しく建てられたものです。エントランスも近代的なデザインの、いわゆるビル型劇場です。一階が楽屋口、大道具の搬入口、その他複合施設(飲食店、郵便局など)。二階が客席入口。三階、五階の楽屋に挟まれるように四階の舞台があり、その四階にも楽屋はございます。そして最上階の六階が洗濯室と倉庫となっております。舞台は歌舞伎をはじめミュージカルやストレートプレイ、あらゆるジャンルに対応できるようになっており、奥行きがあるので、複数の装置を分解せずに保管しておけます。客席も、前に座っている人の頭で視界が遮られない<千鳥>という座席配置(前列の席の並びのあいだあいだに後列の席をつくる)ですし、ゆるやかなスロープもあって、どの席のお客様も舞台が見やすくなっている、とても優しい設計です。
優しいといえば、私たち出演者にとっても便利な設備が沢山ございます。なんといっても舞台と楽屋との行き来に二台のエレベーターを使えること。重い衣裳を着ての階段の上り下りはつらいですからね。膝が悪い役者も大助かりです。もちろん、上手下手両方に階段もありますので、エレベーターを待っていられないときも大丈夫です。
それから廊下が広いこと。これは楽屋の荷物を並べるのに大変助かるんです。いわゆる<ボテ(行李)>や簡単な棚などを置いても、衣裳を着た俳優同士がラクにすれ違うことができるスペースが取れるので、人が大勢出入りする芝居でも混雑がありません。いたるところに大型のゴミ捨てボックスが設置されているのも、重宝いたします。
また。われわれ名題下や名題俳優が入る階では、非常に広い洗面台がございまして、廊下を挟んで二列に並び、十数個ほどの蛇口(もちろん温水も出る)がございますので、顔を洗う順番待ちもしなくて済みます。
この他どの部屋にもテレビモニターがあること、細かい身の回りのモノをしまえるカゴや、それを置くための棚があることも嬉しいですね。
付き人さん達にとっては、乾燥機付き洗濯機が沢山あること、屋上に広い干し場があることも、仕事の上では大変便利ですし、衣裳さんや床山さんが入る部屋には、あらかじめ大型の棚が作り付けられていて、衣裳、カツラの保管が簡単です。
何か問題や不都合があっても、<楽屋事務所>があって、常に控えていらっしゃる四、五人の楽屋係さんが、親切に対応してくれます。電球の取り替えから共同部分の清掃、はてはグルメ案内まで!
なんだかいたれりつくせりですが、我々が気持ちよく舞台に出ることができるのも、素敵な劇場と沢山の方々のお力ですね。もう少しでお別れかと思うと淋しいです…。
さて、中州へは徒歩で十分もかからないという距離にある<博多座>は、歌舞伎を上演する大劇場では、一番新しく建てられたものです。エントランスも近代的なデザインの、いわゆるビル型劇場です。一階が楽屋口、大道具の搬入口、その他複合施設(飲食店、郵便局など)。二階が客席入口。三階、五階の楽屋に挟まれるように四階の舞台があり、その四階にも楽屋はございます。そして最上階の六階が洗濯室と倉庫となっております。舞台は歌舞伎をはじめミュージカルやストレートプレイ、あらゆるジャンルに対応できるようになっており、奥行きがあるので、複数の装置を分解せずに保管しておけます。客席も、前に座っている人の頭で視界が遮られない<千鳥>という座席配置(前列の席の並びのあいだあいだに後列の席をつくる)ですし、ゆるやかなスロープもあって、どの席のお客様も舞台が見やすくなっている、とても優しい設計です。
優しいといえば、私たち出演者にとっても便利な設備が沢山ございます。なんといっても舞台と楽屋との行き来に二台のエレベーターを使えること。重い衣裳を着ての階段の上り下りはつらいですからね。膝が悪い役者も大助かりです。もちろん、上手下手両方に階段もありますので、エレベーターを待っていられないときも大丈夫です。
それから廊下が広いこと。これは楽屋の荷物を並べるのに大変助かるんです。いわゆる<ボテ(行李)>や簡単な棚などを置いても、衣裳を着た俳優同士がラクにすれ違うことができるスペースが取れるので、人が大勢出入りする芝居でも混雑がありません。いたるところに大型のゴミ捨てボックスが設置されているのも、重宝いたします。
また。われわれ名題下や名題俳優が入る階では、非常に広い洗面台がございまして、廊下を挟んで二列に並び、十数個ほどの蛇口(もちろん温水も出る)がございますので、顔を洗う順番待ちもしなくて済みます。
この他どの部屋にもテレビモニターがあること、細かい身の回りのモノをしまえるカゴや、それを置くための棚があることも嬉しいですね。
付き人さん達にとっては、乾燥機付き洗濯機が沢山あること、屋上に広い干し場があることも、仕事の上では大変便利ですし、衣裳さんや床山さんが入る部屋には、あらかじめ大型の棚が作り付けられていて、衣裳、カツラの保管が簡単です。
何か問題や不都合があっても、<楽屋事務所>があって、常に控えていらっしゃる四、五人の楽屋係さんが、親切に対応してくれます。電球の取り替えから共同部分の清掃、はてはグルメ案内まで!
なんだかいたれりつくせりですが、我々が気持ちよく舞台に出ることができるのも、素敵な劇場と沢山の方々のお力ですね。もう少しでお別れかと思うと淋しいです…。
<梅之>の名を頂戴してから、梅のデザインの小物を集めるようになりました。風呂敷、箸置き、文箱、などなど。<光琳梅>の意匠が好きです。
ぽんぽん様、研修発表会、ご覧になるのですね。緊張してしまいます。十八期生六人とともに、一生懸命勤めますので、よろしくご声援をお願いいたします。彼らの舞踊の発表演目『越後獅子』でも、後見でお手伝いすることになりました。
3月お休みの梅之さんがお手伝いで出演される国立の「歌舞伎研修発表会」の入場当選葉書が今日届きました。
「修善寺物語」で梅之さんが拝見できるので楽しみ倍増です。
博多で美味しい焼酎を堪能されている事と思います。
お勧めまた教えて下さいね。
客席だけではなく楽屋まで入れた気分になりました。
もう少しでお別れは名残惜しいと思います。
で、東京お楽しみ情報をひとつ。
湯島天神の梅まつりは三月八日まで。先日はまだ蕾でしたが、今日の温かさで少し花開きました。でもまだ寒い日が続きそうですので、梅之さんがお戻りの頃が見ごろになりそうです。
残り少なくなりましたが博多日記、楽しみにしてます。