梅之芝居日記

歌舞伎俳優の修行をはじめてから15年がたちました。
日々の舞台の記録、お芝居ばなし等、お楽しみ下さい。

春日井でした

2010年07月25日 | 芝居
暑い暑いと評判の<春日井市民会館>での2回公演でした。

春日井は「小野道風生誕の地」であるという伝承があるそうです。道風といえば、先月師匠が『小野道風青柳硯』を主演なさったばかり。不思議なご縁を感じます。
会館の外壁や緞帳にも、あの「蛙飛び」のデザインが。書道専門の美術館である「道風記念館」もあり、町をあげて三蹟の一人である道風を讃えていらっしゃるのが伝わってまいりまして(なにせ“書のまち春日井”だそうですから!)、なんだか嬉しくなりますね。

さて肝心の暑さですが、これまで各地でイイ体験(?)をしてきたせいか、それほど辛くはなかったです。劇場の空調設備が変わったらしいという声もあれば、気温がそれほどでもなかったからだという声もありまして、真相はわかりませんけれど、終わりよければなんとやらですかね。
むしろ、地元の大向こうさんが大勢いらしてくださったので、いつも以上にアツい客席に大いに盛り上がった公演となりましたのが大変有難かったです。昼夜ともに大入り! 嬉しかったです!

今日の公演をもって、地方での公演は終了。27日から千穐楽の8月1日までは、すべて自宅から通う関東での公演となります。
そんなわけで先ほど自宅に帰ってまいりました。
明日はお休みを頂いて、残り5回となった公演を最後まで乗り切る英気を養いたいと思います。