梅之芝居日記

歌舞伎俳優の修行をはじめてから15年がたちました。
日々の舞台の記録、お芝居ばなし等、お楽しみ下さい。

山形でした

2010年07月07日 | 芝居
<山形市民会館>での2回公演でした。
巡業が始まって5回目の公演ですが、2回公演は3回目。『七段目』はまだ“三日御定法”が適用される範囲内だったのですね。
とびとびで上演されるので、なかなか慣れないというか、ともすれば感覚を忘れてしまう危険もあります。これからはほぼ毎日2回公演ですので大丈夫だとは思いますが、『重の井子別れ』『勧進帳』にくらべて、回数の上では遅れを取っているわけで、はやくこちらの芝居にも、よい意味での“なれ”が欲しいと思います。

比較的小さい劇場で、洗面所が少ないのが大変でした。私たちの楽屋がある2階には水場がなく、1階まで降りなくてはならず、まして背中まで白粉を塗っている女形の化粧から立役の裃後見への拵えがえには、本当はシャワーなりお風呂なりを使いたいところですが、幕間は20分ですので悠長なことはいってはいられません。普段にくらべれば、相当の負担を肌にかけながら、急いで落とし、塗って、また落とし…。化粧負けしないように気をつけたいと思います。

          ◯

…ここで『合同公演』情報。
一般前売りも開始から約ひと月。ヨル公演が残席「余裕あり」。とくに20日(金)、23日(金)がオススメです。17時開演ですが、終演は20時10分頃の予定です。決して遅くはなりませんので、何卒宜しくお願い申し上げます。
公演情報が『婦人画報』8月号、『演劇界』8月号に掲載されました。是非御覧下さいませ!