梅之芝居日記

歌舞伎俳優の修行をはじめてから15年がたちました。
日々の舞台の記録、お芝居ばなし等、お楽しみ下さい。

前橋でした

2010年07月13日 | 芝居
群馬県<ベイシア文化ホール(群馬県民会館)>での2回公演でした。

劇場に入ってまずすることは<楽屋作り>です。劇場にはだいたい開演の2時間くらい前に到着できるよう行程が組まれておりますが、ときおり早めに着くことができる日もあり、そういうときはあまりバタバタせずに荷開け作業ができるので助かります。
今回私は、『重の井子別れ』の調姫の化粧をさせて頂いておりますが、自分も腰元で出ておりますので、まず師匠の、それから自分の楽屋を作り、すぐに腰元の化粧をして、その勢いで子役さんの化粧(開演30分前までに必ず終わらせる)…と、着いてから1時間半は集中力勝負でやっております。

今は段取りが付きましたし、子役の化粧も慣れてきましたが、最初はかなり慌ててました。
手順が体に入ると、なんでもないことなんでけどね。
昼の部はこのあと腰元→裃後見の早ごしらえもあり、濃~い時間を過ごしておりますが、そのぶん夜の部はゆっくりできるので助かっております。

     ◯

終演後は高崎へ移動。2連泊です。
仲間と食事に入った居酒屋『白虎』がとてもよいお店でした。白にくじゃが、ほたるいか炙り、金目炙り刺など、どれも仕事が丁寧なのです。
群馬米焼酎「竹の子」をお供に、大いに放談してまいりました。