梅之芝居日記

歌舞伎俳優の修行をはじめてから15年がたちました。
日々の舞台の記録、お芝居ばなし等、お楽しみ下さい。

仙台でした

2010年07月09日 | 芝居
仙台市<東京エレクトロンホール宮城>での2回公演でした。
だんだんと2回公演にも慣れてきました。

気候のせいか照明の具合か、とにかく暑い舞台でございました。
とくに『勧進帳』、座っているだけの後見でさえジットリと汗ばんできましたから、シンのお役の方々はいかばかりでございましたでしょうか。
汗になった衣裳を、いかに痛めずに保たせるかも、夏場の巡業では大変なことです。鬘にしましても、土台が銅ですから、汗が染み込むと緑青が発生するのです。羽二重絹で表す生え際部分が、この緑青で染まってしまうと、細かいこととはいえ見た目が悪くなりますし、緑青が混じった汗が衣裳に落ちると、その部分が変色してしまうのですよね…。
衣裳さん、床山さんが、細心の注意を払って毎日メンテナンスをして下さるおかげで、私たちは気持ちよく舞台に出られております。

終演後は、<はやて>に乗って盛岡に入りました。
これから遅い晩ご飯を食べに行きます。