梅之芝居日記

歌舞伎俳優の修行をはじめてから15年がたちました。
日々の舞台の記録、お芝居ばなし等、お楽しみ下さい。

御覧頂けましたでしょうか?

2008年12月19日 | 芝居
部屋子の梅丸が、17、18、19日の3日間、大和屋(三津五郎)さんの『京鹿子娘道成寺』におきまして、<舞い尽くし>を勤めさせて頂きました。
歌舞伎座の大舞台、先輩方に囲まれてひとくさりの台詞を述べるお役目。大変貴重な勉強の機会を頂いたわけですが、周囲の心配をよそに(?)、無事つつがなく勤めおおせてくれました。

お稽古なしで、いきなり舞台上で喋る…。
これは大変なことなのです。
まして台本らしい台本がない、勤める人の裁量に任される部分が多いものですから、当人の心中はいかばかりでしたでしょう。
うまくいって良かったヨカッタ。

所化一同の中で、一人だけ“肩上げ”をしている小坊主ですが、大勢の大人の中で大役を演じられたこと、きっと喜んでいると思います。