梅之芝居日記

歌舞伎俳優の修行をはじめてから15年がたちました。
日々の舞台の記録、お芝居ばなし等、お楽しみ下さい。

日めくりもあと30枚

2008年12月02日 | 芝居
本日、歌舞伎座師走公演《12月大歌舞伎》無事初日。
先輩、仲間と祝杯をあげてまいりました。

自分のお役、後見ともに、まずはつつがなく…というところですが、いくつかの反省点は明日必ず克服を! 
『石切』の黒衣は、ジッとしている間の足の痛さや腰の負担が、これまでの後見歴でもトップクラスかも。ここは一番辛抱どころ、これも修行ですな…。
とはいえ、天王寺屋(富十郎)さんの梶原平三景時の演技を、間近で拝見できるのですから、これ以上の<役得>はないかもしれません。刀の目利きをなさる間の、眼光の鋭さ、気迫! 自ずとイキが詰まりました。

今月は、昼夜にわたって活歴、世話狂言、時代狂言、舞踊が並ぶ、見どころの多い狂言立てです。このブログでも、できる限りその魅力をお伝えするつもりです。
本年最後の芝居日記も、よろしくお願い申し上げます。