梅之芝居日記

歌舞伎俳優の修行をはじめてから15年がたちました。
日々の舞台の記録、お芝居ばなし等、お楽しみ下さい。

春芝居はじまる

2007年04月02日 | 芝居
『四月大歌舞伎』初日。昼夜ともに盛況のうちに幕となり、有難い限りです。
侍女、所化ともども、まずは無事に勤められました。これに安心せず、少しずつでも進歩してまいりたいものです。
『男女道成寺』では、クドキのあとの手拭撒きを、初めてさせて頂いております(以前出演した『娘道成寺』では手拭撒きをしなかったんです)が、お客様の反応を、本当に間近に拝見できるので新鮮な体験でした。ひとり4本ずつ投げますので、1階席のお客様はお楽しみに。
2代目中村錦之助さんの襲名披露『口上』では、22名の幹部俳優さんが居並ぶ壮観。これも歌舞伎座ならではでしょう。御先代の思い出や御当代の幼少の頃のお話など、舞台袖で拝聴していて大変興味深うございました。

自分の出番は昼の部で終わりですし、空き時間もあり、師匠も夜は『口上』のみですので、今年の春はいくぶんのんびり過ごせそうです(昨年は師匠5役に私が3役でしたからね~)。とはいえ夏の<一心會>の稽古や勉強会の準備などにもとりかからねばなりません。まずは体調を戻し、元気に乗り切ってまいりたいものです。