梅之芝居日記

歌舞伎俳優の修行をはじめてから15年がたちました。
日々の舞台の記録、お芝居ばなし等、お楽しみ下さい。

ちょっとお知らせ

2006年09月16日 | 芝居
十月の国立劇場本公演に先立ちまして、二つの舞台で勉強させて頂くことになりました。
一つは九月二十九日に国立劇場大劇場で執り行われる『国立劇場開場40周年記念式典』の最後に祝賀舞踊として上演される『石橋』。雄獅子を第一期生の中村吉三郎さん、雌獅子を第二期生の中村歌女之丞さんがお勤めになりまして、私は歌女之丞さんの<裃後見>をさせて頂くことになりました。カラミは現在研修中の第十八期生が演じます。
二つめは以前ご紹介した、十月一日にやはり大劇場で上演される『弁慶二態 ~能と歌舞伎による~』での、歌舞伎十八番の内『勧進帳』で、師匠演じます富樫左衛門の<裃後見>です。

どちらも一回ぽっきりの舞台。後見を勤める身として、常にもまして集中し、心して臨みたいと思っておりますが、当然ながら『元禄忠臣蔵』のお稽古と同時進行で取り組んでゆくことになるのでしょう。今年八月の大変さに比べれば、何の何の…といいたいところですが、はてさて夏の経験は活かされるのでしょうか? いずれお稽古の模様も報告させて頂きます。

今日は短文にて失礼いたします。