梅之芝居日記

歌舞伎俳優の修行をはじめてから15年がたちました。
日々の舞台の記録、お芝居ばなし等、お楽しみ下さい。

勉強会稽古日誌 15頁(終)

2006年08月28日 | 芝居
今日は午後一時から国立劇場第三研修室にて、勉強会の<反省会>でした。来月の公演のお稽古がはいってしまった数名以外の全出演者が集まり、稽古開始から昨日までの二週間近い期間でおきたさまざまな問題点を、二時間ちかく討議しました。具体的には上げられませんが、つづまるところは<自分たちで作る>会なのだという自覚を、各自がしっかりと持った上で、来年の公演へ取り組んでいこうということ。今日取り上げられた課題が、次回必ず改善されるよう、私も微力ながらも努力致します。

さて…。
これで『第十二回 稚魚の会 歌舞伎会 合同公演』はすべて終了いたしました。
思えば、結婚式、宗家藤間会、歌舞伎体験教室と、色々な仕事を同時進行で片付けながらの勉強会となってしまいました。こんな八月は初めてです。精神的にも体力的にもつらいときがございましたが、なんとか全てを無事に勤めおおせまして、これでようやくホッと一息つけるという感じです。
今年の夏は、色々な意味で学ぶことが多かったです。公私にわたり諸先輩方のお世話になり、励まされながら、一つ一つの大切な仕事を勉強させて頂きました。ある意味でいえば、<学ぶ>という姿勢を学んだようにも思えます。
これからまた師匠のもとで働きながら日々のお役を演じてゆくわけですが、そこにこのひと夏の経験から得たものを活かしてゆきたい。今までとは違った何かができるのではいないか。そんな気がいたしております。

明日からは歌舞伎座九月公演のお稽古です。
気がつけば、四万六千日のほうずきも、すっかり赤くなっていました。