Chimney角屋のClimbing log

基本的にはクライミングの日記ですが、ハイキング、マウンテンバイク、スキー、スノーボードなども登場するかも・・・。

杓子山 雪山ハイキング

2014-03-05 00:56:33 | 山登り・トレラン

3月3日(月)。山梨県富士吉田市と忍野村の境に位置する「杓子山(1597.6m)」に行ってきました。

この日は月稜会の集会日なので、普段は集会前に近場の岩場でフリークライミングをするのが恒例なのですが、この時期湯河原幕岩は梅祭りで混雑するので取りやめ、単独で「杓子山」へスノーハイクに行ってきました。

先週と先々週の大雪で、きっと雪山気分が味わえると期待して行きました。前夜「鳥居路トンネル」の脇に駐車し仮眠。予定では「鳥居路峠」から登る予定でしたが、峠までは除雪されていないようなので、トンネル脇から登りました。しかし、私の持参した古い地形図にはトンネルの記載がなく、「鳥居路峠」の場所も分からなかったので、地形を頼りに道のない樹林を登ることになってしまいました。

朝6時50分にトンネル脇を出発。トンネルの左から、除雪されていない林道が上がっていて、「これが鳥居路峠に続いているのかもしれない」と思い、スノーシューをつけて出発したのですが、林道はトンネル上で途切れ、その先には作業道らしき地形が続いており、それを登るが、これもまたすぐに途切れてしまう。こうなれば、ただ尾根を目指して登るのみ。しばらくして稜線に出たが、高度計は1100mを示しており、登りすぎていることは明らか。峠の西にいるにしても東にいるにしても、進行方向は右(東)なので、そちらに進むと下りになり「鳥居路峠」に出た。ここからは林道が伸びており、古いスノーシューとスキーのトレースがついていた。スノーシューで登り、スキーで降りてきたのだろうか。林道終点と思しき所から「高座山登山口」の道標があり、ここからは山道になる。

 

 スノーシューをつけても脛くらいまで潜る雪の中を進む。しかし右手が切り開きになると、日当たりがいいためか、風で雪が飛ばされるためか、地面には土が露出しているところもある。雪が舞い、ガスのかかった天気だが、忍野の集落だけは見下ろすことが出来た。

「高座山」には8時ごろに到着。予想より長く感じた。ここから先は2つのピークを越えて「杓子山」に進むことになる。この先にはトレースもなく、まさに自分だけの世界に入った気分。二つのピークを越える途中には岩稜っぽいところもあり、スノーシューを外して通過した。送電線の支柱の下をくぐり進み、コルに出ると「明見」から林道が上がってきていた。実は20年くらい前に、この林道を登って「杓子山」を目指したことがあったが、この時も大雪でラッセル敗退したのだった。この林道は「杓子山」の北面に回り込んでおり、北面の尾根から登山道が上がっているように、地形図には示されている。しかし、下りに気がついたのだが、実はこのコルから山頂に向かって登山道が伸びていたのだ。大雪と古い地形図のおかげで、この登山口を見落としてしまった。私はさらに林道を進み、北側の尾根についたが、登山道らしき地形が見当たらなかった。自然に戻ってしまったのだろう。林道らしき地形はさらに北東面に伸びているので進んでみたが、すぐに途切れてしまった。もうここからは藪山だ。標高は1400mを越えているので、急な雪壁をひたすら登ることにした。スノーシューをアイゼンに履き替え直登する。すると北面から上がってきている尾根上に出て、この尾根を登ることになった。しばらく進むと右(南)から登山道らしき地形が合流し、これに従って登っていくと山頂に出た。10時だった。山頂にベンチとテーブルが設置されているのは街中の公園みたいでがっかりだ。でも足跡一つない山頂は気持ちが良かった。天気が悪かったせいで、全く展望は望めなかったが、霧氷が綺麗だった。

下山開始。登りでは遠回りをしてしまったが、下山は一般登山道をたどることが出来たので1時間半で下れた。登りでは通らなかった登山口を確認して車に戻ったのは11時30分だった。ちょっと長く感じたが、午前中に終了して温泉にも入り帰京。余裕を持って集会に間に合った。