タカ長のタカの渡り観察

タカが好き、山が好き、花が好き、心はいつも旅もよう。日々移ろいゆく心もようを綴るナチュラリストのつぶやきです。

涙腺がゆるむ

2020年07月27日 | 日々雑感
土曜日の夜遊び(?)のことです。接待をともなう店に行ったのではありません。観劇です。

こまつ座公演 きらめく星座

井上ひさし・作  栗山民也・演出
 
市民劇場でこの公演を見たのですが、演劇のことなどタカ長には書けません。演劇を見ながら涙腺がゆるんだ、と言うような話題です。

    

この時期ですから入場前に検温、熱のある人は入場できません。もちろんマスク着用で、座席もこのように一つとばし。各所で感染症対策が取られています。

そのようにして演劇を見ながら、色々なことが頭をよぎりました。

市民劇場も新型コロナウイルの影響で2回休止になりました。そのような状況ですから、この俳優さんたちの舞台も何回か休止になったはずです。

舞台芸術の危機がさけばれている今、この人たちはどのような思いで熱演されているのだろか?

    

作品の中にも涙腺がゆるんでくるような場面もありましたが、それとは別のことを考えていると、涙腺がゆるむような気がしました。

    

作品の舞台は昭和15年、国家総動員法が公布されていたころです。そのころタカ長は幼児、不安な社会情勢と食糧難、その中で育ててくれたから今のタカ長があるのですが、その頃の親の苦労を思うと涙腺がゆるんできます。

舞台が最高潮になっても会場の雰囲気はいつもと違います。お通夜の席で演劇をしている感じした。

    

フィナーレでは私の青空が歌われますが、その時の手拍子も遠慮がち。

今までは行われていた俳優さんへの花束などの贈呈もナシ。これも密着防止のため?もちろん、スタンディングオベーションなどありません。

このように色々なことを考えさせる今回の舞台でした。

若いころの感性など枯れてしまったと思っていましたが、まだ少しは残っていたようで、本当に涙腺がゆるんでしまいました。

そのこと自体は若さが残っているから?

そのように考えると、その中にはうれし涙もふくまれているようです。