タカ長のタカの渡り観察

タカが好き、山が好き、花が好き、心はいつも旅もよう。日々移ろいゆく心もようを綴るナチュラリストのつぶやきです。

忘年会をしました

2007年12月02日 | タカの渡り観察
 昨日、今日と少し堅い話が続きましたので忘年会の話をします。観察地のメンバーの忘年会ではありません。山歩きのグループの忘年会です。

 最近は特に忘れなくても日常的に忘れてばかりいるので「望年会」と言う字を当てている人も多くいます。タカ長もまた忘れてばかりなので「望年会」とさせて頂きたいですね。



 しかし、まぁ最初から固いことは言わないでご馳走を頂きましょう。





 これはトリのから揚げです。トリはトリでもカモではありません。ニワトリですから美味しく頂きましょう。愛鳥家がカモを食べるのはどうかと思いますが、ニワトリを食べるのは問題ないでしょう。



 ご馳走を食べて、飲んで歌って楽しいひと時を過しました。今日一番盛り上がったのは紙飛行機遊び。部屋の中では何機もの紙飛行機が飛び交い、キャァー、キャァー大騒ぎをしました。古希を過ぎた人、古希が近づいた人、もっとも若い人でも半世紀以上生きた人が、本当にいい年をした人が大騒ぎをして楽しみました。

 これが本当の忘年会?自分の歳も忘れて騒いだのですから、本当に歳を忘れた会、間違いなく忘年会でした。

紅島を通過するハチクマの移動様相~KS研究員の発表要旨

2007年12月02日 | タカの渡り観察
 昨日のブログで紹介した韓国の「国立公園研究院渡り鳥研究センター」(このブログでは「渡り鳥研究センター」もしくは「研究センター」と言う略称を使わせて頂いています)のKS研究員の発表要旨を、我が観察地の御大に翻訳して頂きました。その全文を紹介します。



    全南紅島を通過するハチクマの移動様相

                     キム・ソンヒョン
                       国立公園研究院渡り鳥研究センター

ハチクマは 1980年代まで稀に通過する渡り鳥または稀な夏鳥として知られたが、最近移動時期の観察記録が増加していて春?秋比較的少なくない数が規則的に韓半島を通過していることが知られた。

 ハチクマは中国北東部及び沿海州一帯の繁殖集団とサハリン及び日本等地の繁殖集団が韓半島を通過して東南アジアで越冬することと判断されて、国内では春?秋移動経路を異にして春期には内陸山岳地域及び慶南の海岸一帯で、秋期には小青島、於青島、紅島、可居島などの西海岸一帯島嶼地域でハチクマの移動が確認されている。

 この移動に対する調査は日本、台湾等で持続的に遂行されている。特に日本では衛星追跡を通じて最近多様な資料が蓄積されている。しかし、いまだに国内では体系的な調査が不足しており移動個体群の大略的な規模さえ把握されていない。

 ここに本種の研究は 2005年 9月から 2007年 10月まで 3年間全南紅島を通過するハチクマの移動規模を調査して、これから衛星追跡を通じるハチクマ移動経路研究の基礎資料を用意するために遂行された。

 紅島で記録されたハチクマの個体数をよく見れば、2005年 702個体、2006年 404個体、2007年 659個体で現われたし、これ以外春期に観察された個体数は 2006年 2個体、2007年 8個体で、紅島はハチクマの秋期移動ルート上に存在することが認められた。

 2007年秋時間帯別で調査された 538個体のハチクマの中では 216個体(40.1%)が午前 7時から 8時の間に移動をすることが見られた。これは日の出後気温が上昇しながら発生した上昇気流を利用しやすい時間帯のことと判断される。

 2007年秋年齢及び性別の割合の調査で現われた結果を見れば、総数 62個体の中で幼鳥28個体(45%)、雄 成鳥23個体(37%)、雌 成鳥11個体(18%)の順序で見られたし、移動の時の風向きは北風、北東風、そして南東風を好むことが見られた。

 風速が 2~4m/s 程度である時移動が活発だったし 5m/s 以上の時には個体数が少なかった。また、風の方向が大きく変わった日には個体数の増減が大きくみられた。

 以後韓半島のハチクマ移動経路を把握するためには地域別で持続的な移動個体群の規模把握が先行されなければならないはずだし、特に資料不足によって国内秋期移動集団の移動経路を予測しにくいからこれから国内衛星追跡を通じる移動経路研究が併行されなければならないことと判断される。



 以上ですが、ブログにアップしたとき読みやすくするために、タカ長の独断で段落をつけて1行だけ間隔を空けさせてもらいました。