タカ長のタカの渡り観察

タカが好き、山が好き、花が好き、心はいつも旅もよう。日々移ろいゆく心もようを綴るナチュラリストのつぶやきです。

チョッピリシャクな話~ウポ(牛浦)沼の生態展示館

2007年11月27日 | 韓国情報
 
 わが社の非常勤社員アサギヒメから原稿を頼まれました。彼女が意図していることは大体想像がつくので、私のささやかな博物館経験を引っ張り出してあれこれ考えているところです。



 これはウポ沼にある「生態展示館」の展示の一部です。3個のブロックを廻して鳥の姿を完成させるようになっています。これは問題の部分ですからバラバラになっています。



 これは正解を作ったところです。ハクチョウやヤマゲラが出来上がりました。子どもが興味を持てるような展示、といったら良いのでしょうか。



 この展示は鳥だけではありません。昆虫など何種類か準備されていました。展示物を見るだけでなく、手に触って遊べるように工夫されています。



 この展示館のすべての展示が子ども用になっているわけではありませんが、子どもを含めた多くの人の来館を想定しているように思いました。私が訪ねた日も小学生らしい団体が来て先生から説明を受けていました。そのような風景を私は韓国で何度も見ました。日本以上にこの種の施設での学習時間が多く組まれているのでしょうか?

 バードウォッチングをはじめ自然観察をする趣味は、ある程度経済的に成熟した社会で成り立つ趣味だといえます。その面から日韓を比べたら間違いなく日本が兄貴で韓国が弟のはずです。

 しかし、その弟の国に兄貴の国以上のこの種の施設が次々出来ているのです。そのことがチョッと癪なのです。間違っても誤解して欲しくないのですが、私は他意あって両国を比較しているのではありません。韓国に立派な施設が出来ること自体韓国ファンの私には嬉しいことですが、面白くないのは日本のほうが負けてきているように思えるからです。

 どこかの政令指定都市にはこの種の博物館さえありません。それぞれの国、それぞれの都市にはふところの都合もありますから多くは望みませんが、この種の施設がまったくゼロと言うのはやはり癪の種ではないでしょうか。